さて、今回は1982~1985年に季刊発行されました「デュアルマガジン」です。

 サンライズとバンダイのヒット作品、機動戦士ガンダムに触発されるように、同業種他社メーカーは、こぞってリアルロボット路線を発表しました。それはタカラも決して例外ではなかったわけです。
 
そうした作品を紹介する上で、当時としてもっとも重要な媒体が、雑誌であったのは言うまでもありません。
 
雑誌社におけるそうした、いわゆるアニメ雑誌、または模型雑誌は当時の少年たちのバイブルにもなっていったわけです。そうした中、玩具メーカーが自社の商品とそれに絡んだアニメ作品を掲載するための雑誌を発行し始めたのです。
最初は、小さなポケットサイズであったそれも、次第にA4サイズの雑誌へとシフトしていき、バンダイからはB-CLUBが、そしてタカラからはデュアルマガジンが発行されたのです。
※デュアルマガジンに関しては、季刊という事もあり、1984年から発売されない月には「3Dジャーナル」という小冊子を発売していました。
 
ただし、デュアルマガジンは季刊の発売で、全十二巻の発売に留まりました。しかし、その内容はマニアをニヤリとさせるだけの力があったのだと思うわけです。
 
当時のタカラが発売していたリアルロボット路線と言えば、太陽の牙ダグラム、装甲騎兵ボトムズ、そして機甲界ガリアンでした。
 
ダグラムに関しては、正直、盛り上がりが少なかったと記憶していますが、ボトムズに関しては、その後独自に展開していく事になる、青の騎士ベルゼルガ物語が掲載されたのが、この雑誌ですし、ガリアンに関してはオリジナルの機甲兵を読者から募集するという、眼D舞うで言えばオラザク(オラのザクは世界一…雑誌上のプラモデルコンテストです)のようなこともやっていました。
 
それだけ、盛り上がりを見せていたわけですが、最初に記載しました、機動戦士ガンダムを追いぬく所か、追いつくのもやっとな状態。
中には玩具の売上が思う様に伸びない作品も珍しくはなかったのです。
 
そうした玩具の売上不審は、こうしたメディアミックス戦略に影を落とす事になります。
 
結果、季刊で十二回を持って休刊。個人的には、休刊になる事が残念でなりませんでした。
 
 
 と言う感じで思うところとしては「メディアミックス」と言う事で一つ。
 
最近の言い回しでは、コラボと言った方が良いのかもしれません。ただ、日本アニメに関しては、これまでの歴史において、目ディミックスではない作品を探すのが意外に苦労するのかもしれないのです。
特に最近はその傾向が強いのではないのでしょうか。
 
深夜アニメの大半はライトノベルが原作ですし、そうでなくても、テレビゲームが原作と言う場合もあります。
これらは立派にメディアミックス戦略と見るのが良いのでしょう。
 
ただ、そうしたアニメに関しては、今が旬=完結していない時にアニメ化する事も多いので、最後は原作の途中で終わるのか、もしくはアニメオリジナルの結びとなります。
こうした状況にある方は「アニメと小説は異なるのだから、終わりが違っていても問題はない」という趣旨の発言をされました。
 
これは本当にそうなのでしょうか。
 
こうした問題…ご当人たちは問題とは見ていないのかもしれませんが、あえて、問題と言う事で…を解決する方法は、ただ一つしかありません。
それは完全なオリジナル作品とする事です。
 
玩具が元媒体になっているアニメ作品、特撮作品のほとんどには、原作作品がありません。それ自体が物語としての原作になるからです。
 
 
ハリウッドでもそうですが、既にマンガとして人気のあるもの、あったものを映画化する傾向にあります。
その理由としては、脚本化の才能不足と資金調達のスムーズ化のためというのを耳にするのですが、それは長期的に見れば、緩やかな破滅を目指しているに他なりません。
 
物語を作ると言う事は、想像を掻き立てる事そのものであるはずです。それは決して、それに関わった方全てが楽になれる方法ではないのです。…しかし、今、求められているのはその楽であるように思えてならないわけです。
 
想像が創造を生む。
 
その想像が様々な意味で貧困のであり、そうあり続け様とするのであれば、それは創造ではなく、浪費でしかないのです。浪費の果てにあるのは、廃棄される媒体のみ。それこそ、深夜アニメのような貴重な財産を散在していく事に他ならないわけで…と、これ以上はデフレスパイラル並みの繰り返す話になりますので、ここら辺で。
 
 
言い得て妙であるのは、こうした事実に気付いている人も多いはずなのに、何故にそれを破壊する人が出てこないのだろうかという事なのです。そこにも、現実的な問題が多数あるのだろうと言う事はわかりますが…さて、国は一つの有益な輸出産業に関して、同考えているのでしょうかねぇ。
 
結局こうした問題は、伝統産業となんら変わらないわけで、後継者問題に保護問題。それが有益「だったのか」…では、まさに先見の明も省みる目もないわけで…。
こうした分野に、国からの援助と監視と保護の手が早急にして的確に入ってくれる事を願うばかりなのです。
 
 
 
 そんなこんなで本日はここまで。


■GOOD JOB!
この記事よいネ!クリック!→