さて、今回は「スプリガン」です。
※1989年に週刊少年サンデーで連載。1992年~1996年に週刊少年サンデー増刊号で連載。2000年にサンデーGXで読み切り。

かつて、この地球には、優れた文明があった。
現代では到底及びもつかない知識・科学力を持っていたという、超古代人の遺産が、今ものあこの地球上の各所に眠っているという。
だが…。
ここに一枚のプレートがある。
比重から測定すると、それはプラチナに似ているというが、どのような年代測定法であっても年代を知る事も出来ず、過酷な熱、冷気にさらされても、また、どのような衝撃でも傷一つつかない。現代科学からすればありえない物体オーパーツ…。
しかし、その物質よりも興味を引かれるのは、そのプレートに古代ヘブライ語で刻まれた刻まれた文言であった。
『未来の人類へ…
この伝言を発見する者が心ある者なのを願って…
心ある者たちよ、過去からの伝言を伝えたい。
この惑星には多種の異なる文明があった…だがまもなくすべて滅びる…。
種としての限界、異文明ゆえの争い、堕落、荒廃…。
君たちには未来あることを願う。
世界中にあるわれらの文明の断片を遺産として残そう…だが、もしも君達に遺産を受け入れる資格がなければ、それらをすべて封印してほしい。悪しき目的に使う者達から守ってほしい。
われらと同じ道は決して歩んではならぬ…』
このメッセージを誠実に受け止め、超古代文明の遺産を封印することを目的に活動する組織があった。
そして、その組織の特殊工作員を遺跡に出現する伝説の妖精にちなみ“スプリガン”と呼ぶ。
同じ小学館の少年誌系列ですが、実に三誌に渡って掲載していたのが、このスプリガンという作品です。
主人公は、高校生・緒神苗 優。第二のロックフェラーと呼ばれるアーカム財団。その特殊工作員であるスプリガンの中でも、その世界には名の知れ渡っている青少年です。
彼には複雑な生い立ちがあり、その経歴に絡んだ事件も少なくありません。ただ、そうした経緯を自分の中で飲みこみ、さらなる力にする事。つまりは、彼の成長が、この物語のテーマの一つであったわけです。
そして、彼が関わるいわゆるオーパーツに関しても、その強大な力云々というより、むしろ深海で発見されたメッセージを踏まえた物語として展開していくのです。
と、言いましても全てがそうであるのかと言えば、少し違っている部分もあり、第二章である仮面伝説の章の際には、敵対した側にも、一概に悪と一蹴できない理由があると言う事を匂わせていました。
終盤でアーカム財団は、いわゆる乗っ取りにあいます。
そのとき、その首謀者であるヘンリー・ガーナムという人物の台詞として…
『真の平和をもたらすには、個人の考えを差し挟む余地はないのだ』
…とあります。ただ、真の平和とは何か。個人の考えとは何か。そうした考えも所詮、個人の考えではないのか。では、そうではない。それが差し挟む余地がない状況とは…。まるでパズルのような話です。
ただ、この物語の味付けとしてありますオーパーツたちがなくても、我々の生活にとって、決して遠い話ではないと思えるのです。
平和をもたらすのは、一体何であるのか。案外、この作品はその命題を読者に突きつけているのかもしれません。
と言う感じで思うところとしては「必殺仕分け人」と言う事で一つ。
さて、同じ様に当初の想定とは異なる形式で始まりました事業仕分け。実のところ、この事業仕分けにも、ヘンリー・ガーナムの言った言葉がチラホラと見て取れる様な気がしてなりません。
目標として三兆円の予算削減を行う…確かに、目標としては大きな話ですが、これまでの状況はどうであったのでしょうか。
概算要求は大きく膨らみ、事業仕分け人に携わる国会議員の数は、同じ与党内から待ったがかかり、そのために減った人数の関係で扱う事業数も減り、止めに仕分け人として指摘している財務省関係の事業は一つもない。
これで本当に目的通りになるのでしょうか。
確かに、これまで見えなかった部分が一応あからさまになった様な気がします。
ただし、これで予算は決定するものではなく、この後に二回ほどの審議が待っているのです。その場はあくまでこの事業仕分けのような公開の場で行われるわけではありません。
当然、その場が勝負と見ている役人も大勢いるのでしょう。
何より、今回の事業仕分け。その腕、経歴を活かすという前提の下に再就職を果たした天下り役人が一人も出てきていないのが気に入りません。全て、その事業所で働く天下り以外の人物ばかりです。
本当に事業の何たるか、その本質を知っている人が出てこないという事が残念でならないわけです。
いずれにしても、今回の事業仕分けが本当に意味を持つ様に、研鑚する必要があるのは当然であり、こうした試みがただ一回のパフォーマンスで終わらない事を願うばかりであるわけです。
それとは別に科学技術やスポーツ進行に関しての削減は、明らかに間違いであるにしても、それらが無用な天下り連中の懐に入るのは、確実に阻止するべきであるわけです。
双方とも、世界一になるために努力するための国の後押しという事では大事な事業。そこら辺は別の法律なり仕組みで無駄を回避する必要があるのではと思う次第なんですよね。
少なくとも、イトカワに旅立ち地球に帰還中のはやぶさ、その様々な情報が活かせる技術の後押しはして欲しいものだと思うのです。
この話、またの機会に出来ますればその時にでも。
そんなこんなで本日はここまで。
※1989年に週刊少年サンデーで連載。1992年~1996年に週刊少年サンデー増刊号で連載。2000年にサンデーGXで読み切り。

かつて、この地球には、優れた文明があった。
現代では到底及びもつかない知識・科学力を持っていたという、超古代人の遺産が、今ものあこの地球上の各所に眠っているという。
だが…。
ここに一枚のプレートがある。
比重から測定すると、それはプラチナに似ているというが、どのような年代測定法であっても年代を知る事も出来ず、過酷な熱、冷気にさらされても、また、どのような衝撃でも傷一つつかない。現代科学からすればありえない物体オーパーツ…。
しかし、その物質よりも興味を引かれるのは、そのプレートに古代ヘブライ語で刻まれた刻まれた文言であった。
『未来の人類へ…
この伝言を発見する者が心ある者なのを願って…
心ある者たちよ、過去からの伝言を伝えたい。
この惑星には多種の異なる文明があった…だがまもなくすべて滅びる…。
種としての限界、異文明ゆえの争い、堕落、荒廃…。
君たちには未来あることを願う。
世界中にあるわれらの文明の断片を遺産として残そう…だが、もしも君達に遺産を受け入れる資格がなければ、それらをすべて封印してほしい。悪しき目的に使う者達から守ってほしい。
われらと同じ道は決して歩んではならぬ…』
このメッセージを誠実に受け止め、超古代文明の遺産を封印することを目的に活動する組織があった。
そして、その組織の特殊工作員を遺跡に出現する伝説の妖精にちなみ“スプリガン”と呼ぶ。
同じ小学館の少年誌系列ですが、実に三誌に渡って掲載していたのが、このスプリガンという作品です。
主人公は、高校生・緒神苗 優。第二のロックフェラーと呼ばれるアーカム財団。その特殊工作員であるスプリガンの中でも、その世界には名の知れ渡っている青少年です。
彼には複雑な生い立ちがあり、その経歴に絡んだ事件も少なくありません。ただ、そうした経緯を自分の中で飲みこみ、さらなる力にする事。つまりは、彼の成長が、この物語のテーマの一つであったわけです。
そして、彼が関わるいわゆるオーパーツに関しても、その強大な力云々というより、むしろ深海で発見されたメッセージを踏まえた物語として展開していくのです。
と、言いましても全てがそうであるのかと言えば、少し違っている部分もあり、第二章である仮面伝説の章の際には、敵対した側にも、一概に悪と一蹴できない理由があると言う事を匂わせていました。
終盤でアーカム財団は、いわゆる乗っ取りにあいます。
そのとき、その首謀者であるヘンリー・ガーナムという人物の台詞として…
『真の平和をもたらすには、個人の考えを差し挟む余地はないのだ』
…とあります。ただ、真の平和とは何か。個人の考えとは何か。そうした考えも所詮、個人の考えではないのか。では、そうではない。それが差し挟む余地がない状況とは…。まるでパズルのような話です。
ただ、この物語の味付けとしてありますオーパーツたちがなくても、我々の生活にとって、決して遠い話ではないと思えるのです。
平和をもたらすのは、一体何であるのか。案外、この作品はその命題を読者に突きつけているのかもしれません。
と言う感じで思うところとしては「必殺仕分け人」と言う事で一つ。
さて、同じ様に当初の想定とは異なる形式で始まりました事業仕分け。実のところ、この事業仕分けにも、ヘンリー・ガーナムの言った言葉がチラホラと見て取れる様な気がしてなりません。
目標として三兆円の予算削減を行う…確かに、目標としては大きな話ですが、これまでの状況はどうであったのでしょうか。
概算要求は大きく膨らみ、事業仕分け人に携わる国会議員の数は、同じ与党内から待ったがかかり、そのために減った人数の関係で扱う事業数も減り、止めに仕分け人として指摘している財務省関係の事業は一つもない。
これで本当に目的通りになるのでしょうか。
確かに、これまで見えなかった部分が一応あからさまになった様な気がします。
ただし、これで予算は決定するものではなく、この後に二回ほどの審議が待っているのです。その場はあくまでこの事業仕分けのような公開の場で行われるわけではありません。
当然、その場が勝負と見ている役人も大勢いるのでしょう。
何より、今回の事業仕分け。その腕、経歴を活かすという前提の下に再就職を果たした天下り役人が一人も出てきていないのが気に入りません。全て、その事業所で働く天下り以外の人物ばかりです。
本当に事業の何たるか、その本質を知っている人が出てこないという事が残念でならないわけです。
いずれにしても、今回の事業仕分けが本当に意味を持つ様に、研鑚する必要があるのは当然であり、こうした試みがただ一回のパフォーマンスで終わらない事を願うばかりであるわけです。
それとは別に科学技術やスポーツ進行に関しての削減は、明らかに間違いであるにしても、それらが無用な天下り連中の懐に入るのは、確実に阻止するべきであるわけです。
双方とも、世界一になるために努力するための国の後押しという事では大事な事業。そこら辺は別の法律なり仕組みで無駄を回避する必要があるのではと思う次第なんですよね。
少なくとも、イトカワに旅立ち地球に帰還中のはやぶさ、その様々な情報が活かせる技術の後押しはして欲しいものだと思うのです。
この話、またの機会に出来ますればその時にでも。
そんなこんなで本日はここまで。


