さて、今回は2006年に発売されました「PLEO」です。

 『『PLEO』は、ファービー開発の中心人物であるケイラブ・チャン氏、 NextSport社元CEOのボブ・クリストファー氏、ルーカスフィルムの元プレジデント、 ゴードン・ラドリー氏らを中心に各界の一流が集結しスタートしました。 2006年春先には米国で一旦は発売日が告知されましたが、 「ライフフォーム(新しい生命体)と呼び得るレベルの商品を提供する」というスタッフの信念により何度も発売延期が繰り返されたのです。 その間YouTubeや世界各地のインターネット・サイトなどで『PLEO』の情報がリークされるにつれ期待は高まり、 全米では予約開始してすぐに予定台数に達するという現象が起こりました。 そして07年末、いよいよ全世界で『PLEO』のデリバリーがスタートします!
 
本物の生き物のようになめらかで自然な動きをします。 それだけでなく、 生まれた直後から少年期までを成長します。 その間、世話の仕方や接し方、環境によって、性格や行動が変化します。
それはPLEOが周囲を認識し、学習し、感情を持って自分で行動するからです。
その成長には、生誕、幼少期、少年期の3段階があります。
 
UGOBE(ユーゴービー)社が開発した「LIFE FORM(ライフフォーム)」は、 あたかも生きている動物のように1.認識能力 2.感情表現力 3.学習能力 4.性格 5.成長する、という特徴を持ち、 その中枢となるのが「LIFE OS(ライフオーエス)」という最先端のプラットホームです。 「LIFE OS」は『PLEO』の知能システムを一体化したもので、『PLEO』を生き物のように動かします。』
(※公式サイトより抜粋)
 
 
 
 と言う感じで今日はいきなり、思うところとしては「生き物」と言う事で一つ。
 
今回、ご紹介しているPLEOは、ライフフォームという新しい枠として登場したわけですが、その動きには不思議なものを感じます。それは生きているという事です。
 
生きているというのは、どういう事なのでしょう。このPLEOには、その答えの一つがあります。それは、反応です。
 
同じように人の言葉(音)、人の肌(色)、手や足、身体を触る事(接触)によって、反応するロボットがいます。CB2というロボットがそうです。
このロボット、実にユニークな動きをします。
 
まず、声がする方向に視線を向けます。視線だけではなく、そちらの方を向こうとするのです。何があるのか、気になるわけです。
また、人の動きも気になります。日本人の肌の色に反応するようにしてあるのだとか。
そして、触れられた際に反応します。無理やり動かそうとすれば、イヤという意思表示をします。
 
これらは全てプログラムによって動いているものです。この事はPLEOも同じです。
 
しかし、その反応を見ていると、まるで、そのロボットたちが自分で考えているかのように動いているのではないのかと錯覚してしまいます。
この感想は半分が正解であり、半分は間違いです。
 
では、考えるというのは同いう事なのでしょうか。
 
考えるという事は、それまでの経験においての予測とも言えます。1+1が2になる事を知っているのは、それを経験しているからであり、その事が間違いのない事実であるとも理解しているからこそ、計算し実証する事もなく、2という答えを導き出せるわけです。
私達が1+1の答えをまず間違えない事、同時に誤った答えを勘違いしてしまう理由はここにあるわけです。
 
PLEOやCB2も同じように経験=プログラムを実行します。しかし、彼らには間違いはありません。それが間違いである行動であったとしても、それはプログラムされた事であり、それ以上の事を教えたとして間違いをする所か、覚える事をしません。
覚えるというのは、プログラムが追加されていく事であり、それは経験とは少し異なります。
 
人の経験は状況をパズルのように覚える傾向にあります。連鎖的に記憶するわけです。
赤く、丸く、甘く、食す。これだけの事で何を想像しますか?りんご、もも、さくらんぼ、飴玉。いずれも正解です。これが、人が連鎖的…連想的に記憶する事です。先ほどの赤や丸といった言葉は、それを思い出させる=反応させるための触媒であるという事もできます。
 
PLEOやCB2には、そうした行動はできません。連想をする事を苦手としているからです。
 
しかし、もう一度記載します。彼らには意思を感じられるのです。
 
 
人の赤子は未完成の状態で生まれてきます。凡そ、自然界では考えられないような機能です。未完成である…少なくとも、他者から逃げるためには走れるようになっていなくてはならないでしょう。
しかし、人が走れるようになるには、数年の年月が必要であるわけです。
 
当然、目も耳も舌にしても未発達です。では、どうやって赤子は生きていく術があるというのでしょうか。それは反応です。
 
基本的に不快な反応で意思を示すのが赤子です。人を見て笑うのは、その相手が敵意を持っているのかどうかわからないからです。笑う事によって、相手を安心させる。それが赤子にとっての笑うという事です。
 
赤子は観察をします。その行動は、実に一生懸命です。同じようにCB2もPLEOも観察します。自身の周囲を観察する事によって、自分の立場を確立しようとしているわけです。
 
 
そう、彼らは赤子と同じなのです。言いかえれば、それは生命の何たるかの始まりに到達したのかもしれません。
 
 
生きるという事が様々な反応によるものである場合、その反応が複雑になれば、より生命に近づいていく事になるわけです。人の反応はそれほど単純ではありません。それを人は決断力といいます。
言いかえれば、人は常に決断を迫られて生きているとも言えます。こうしたロボットが生命の神秘を解きほぐす時、かれらはどのような決断をし、その結果を私達に伝えてくれるのでしょうか。
 
その日もそれほど遠くはない所まで来ているのかもしれませんね。
 
 
 
 そんなこんなで本日はここまで。


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