さて、今回は2009年に放送されました「ヴォイス~命なき者の声~」です。

15年前…とある地下鉄で大規模な事故が起こった。その現場に駆りだされていた佐川文彦はある女性の蘇生に当たっていた。しかし、絶望的なその状況下にあって、優先されるべきは死者ではなく生者に向けられていた。
佐川が離れようとしたその時、その女性の手から鈴のキーホルダーが転がり落ちる。そのキーホルダーを拾ったのは、幼い少年であった。
「このお母さん、声がでなくなっちゃったんだね。もうちょっとだよ、がんばれっていってあげられなくなったから、鈴…ならしてあげたんだね、きっと」
そして少年は持っていた鈴を近くにいた赤ん坊に手渡す。その事がきっかけとなり、佐川は臨床医ではなく法医学へ進むことを決意したのだった。
そして月日が流れ、 東凛大学医学部法医学教室に佐川の姿があった。そして同じ大学の学生にある名前を見つけていた。
加地大己。その名前は佐川にとって、忘れることの出来ない名前であった。そう、彼こそが15年前のあの日、あの場所で鈴を赤ちゃんに渡した少年であったのだ。
心臓外科学ゼミを希望していた大己であったが、佐川は法医学に入るように細工をした。
「君は法医学に向いていると思ってね」
大己はその言葉の意味を理解できるはずもなく、しかしながら、法医学ゼミを受講することになる。そこで出合った四人の学生と共に、法医学を学んでいくことになった。
先ごろ終わりましたフジテレビの月9ドラマ、ヴォイス~命なき者の声~です。
法医学をテーマにしてるのかと思えば、内容的にはそうではなく、むしろ、アームチェア・ディテクティブのように情報を募り、その人の言葉を遺族に伝えていくという物語でした。ただ、安楽椅子に座って情報を集めるというよりも、率先して行動をして情報を集めている所から当てはまるかどうかは微妙ですが…。
主人公は加地大己を含め五人。
大病院の跡継ぎである石末亮介、医学部一の才女の久保秋佳奈子、、監察医が描かれた海外ドラマがきっかけで法医学ゼミを選んだ桐畑哲平、元不良の羽井彰。
それぞれに動機も目的も異なる五人が法医学ゼミを受ける中で、自分の過去を振り返りながら、目の前の声にならない声を拾っていくのです。
面白いといえるのが、解剖や分析に関する話はほんの少ししか出てきません。むしろ、現場検証であったり捜査であったりと、凡そ関係ない場面が多いドラマでした。というのも、それが全て大己の特殊能力を前面に出すための布石であるからなのです。
それまでに見てきたこと、聞いたことを大己は彼なりの考察によって結び付けていきます。その瞬間、彼の世界は閉ざされた空間のような、時間を取り残した空間のように表現されるのです。
そして導き出した答えを遺族に伝えに行くのです。それは大己の想像の部分が大半です。それでも、遺族を納得させるに十分なものであるようなのです。
そう、ここで重要なのは、遺族を納得させるということなのです。
物語の中で全てが完璧にうまくいくということはありませんでしたが、それでも彼らは遺族に声を伝えようと努力してきたのです。このことを基本として、物語は進んでいきます。
そして、ドラマの最後には大きな事件が…起こったといえば起こったのでしょうし、起こらなかったといえば起こらなかったという感じでしょう。正直、淡々と進んでいったナァと言う感想が残りました。
全十一話であったのですが、それが短かった故の不完全燃焼であったと個人的には思っております。その辺は残念でなりませんね。
第二期やって欲しいものですねぇ。
と言う感じで思うところとしては「故人」と言う事で一つ。
人も生き物ですから必ず死にます。その死亡原因をはっきりしてくれるのが法医学であると思うのですが、それでも納得が行くかいかないのかというのは、その人に関わってきた方々の思い入れの仕方によってではないのかと思う訳です。
事故であろうと病気であろうとも確実にわかっているのは、その人の声を聞くことも抱いてもらうことも叱ってもらうことも、もうないという事。それだけは真実です。
また、人は故人に対する思いも募るものです。その良し悪しに関係なく生きている時よりも深まっていくものです。だからこそ、故人に対する思い出はなくならないのかもしれません。
同時にだからこそ、その故人がどうして亡くなってしまったのかを憤るのでしょう。少なくとも、「あぁ良かった」などと言われない、生活を送って生きたいものです。
何時までも泣いて欲しくはありませんけど、それでも思い出してくれる人がいればそれで良いかな。
人の生きている以上は何時かは死ぬわけで、どう死ぬのかよりも死んでしまった時にどうなるのかを考えるべきなのかもと思うわけです。言ってしまえば自分の持ち物の整理整頓と言う話です。
一番イヤなのは、見つかって欲しくない物が見つかってしまった時。まぁ、自分は死んでいますから焦ろうが何しようが止める事は出来ません。それで幻滅されないように…言いえて妙ですけど、これって真理な心理ですよね。
そんなこんなで本日はここまで。

15年前…とある地下鉄で大規模な事故が起こった。その現場に駆りだされていた佐川文彦はある女性の蘇生に当たっていた。しかし、絶望的なその状況下にあって、優先されるべきは死者ではなく生者に向けられていた。
佐川が離れようとしたその時、その女性の手から鈴のキーホルダーが転がり落ちる。そのキーホルダーを拾ったのは、幼い少年であった。
「このお母さん、声がでなくなっちゃったんだね。もうちょっとだよ、がんばれっていってあげられなくなったから、鈴…ならしてあげたんだね、きっと」
そして少年は持っていた鈴を近くにいた赤ん坊に手渡す。その事がきっかけとなり、佐川は臨床医ではなく法医学へ進むことを決意したのだった。
そして月日が流れ、 東凛大学医学部法医学教室に佐川の姿があった。そして同じ大学の学生にある名前を見つけていた。
加地大己。その名前は佐川にとって、忘れることの出来ない名前であった。そう、彼こそが15年前のあの日、あの場所で鈴を赤ちゃんに渡した少年であったのだ。
心臓外科学ゼミを希望していた大己であったが、佐川は法医学に入るように細工をした。
「君は法医学に向いていると思ってね」
大己はその言葉の意味を理解できるはずもなく、しかしながら、法医学ゼミを受講することになる。そこで出合った四人の学生と共に、法医学を学んでいくことになった。
先ごろ終わりましたフジテレビの月9ドラマ、ヴォイス~命なき者の声~です。
法医学をテーマにしてるのかと思えば、内容的にはそうではなく、むしろ、アームチェア・ディテクティブのように情報を募り、その人の言葉を遺族に伝えていくという物語でした。ただ、安楽椅子に座って情報を集めるというよりも、率先して行動をして情報を集めている所から当てはまるかどうかは微妙ですが…。
主人公は加地大己を含め五人。
大病院の跡継ぎである石末亮介、医学部一の才女の久保秋佳奈子、、監察医が描かれた海外ドラマがきっかけで法医学ゼミを選んだ桐畑哲平、元不良の羽井彰。
それぞれに動機も目的も異なる五人が法医学ゼミを受ける中で、自分の過去を振り返りながら、目の前の声にならない声を拾っていくのです。
面白いといえるのが、解剖や分析に関する話はほんの少ししか出てきません。むしろ、現場検証であったり捜査であったりと、凡そ関係ない場面が多いドラマでした。というのも、それが全て大己の特殊能力を前面に出すための布石であるからなのです。
それまでに見てきたこと、聞いたことを大己は彼なりの考察によって結び付けていきます。その瞬間、彼の世界は閉ざされた空間のような、時間を取り残した空間のように表現されるのです。
そして導き出した答えを遺族に伝えに行くのです。それは大己の想像の部分が大半です。それでも、遺族を納得させるに十分なものであるようなのです。
そう、ここで重要なのは、遺族を納得させるということなのです。
物語の中で全てが完璧にうまくいくということはありませんでしたが、それでも彼らは遺族に声を伝えようと努力してきたのです。このことを基本として、物語は進んでいきます。
そして、ドラマの最後には大きな事件が…起こったといえば起こったのでしょうし、起こらなかったといえば起こらなかったという感じでしょう。正直、淡々と進んでいったナァと言う感想が残りました。
全十一話であったのですが、それが短かった故の不完全燃焼であったと個人的には思っております。その辺は残念でなりませんね。
第二期やって欲しいものですねぇ。
と言う感じで思うところとしては「故人」と言う事で一つ。
人も生き物ですから必ず死にます。その死亡原因をはっきりしてくれるのが法医学であると思うのですが、それでも納得が行くかいかないのかというのは、その人に関わってきた方々の思い入れの仕方によってではないのかと思う訳です。
事故であろうと病気であろうとも確実にわかっているのは、その人の声を聞くことも抱いてもらうことも叱ってもらうことも、もうないという事。それだけは真実です。
また、人は故人に対する思いも募るものです。その良し悪しに関係なく生きている時よりも深まっていくものです。だからこそ、故人に対する思い出はなくならないのかもしれません。
同時にだからこそ、その故人がどうして亡くなってしまったのかを憤るのでしょう。少なくとも、「あぁ良かった」などと言われない、生活を送って生きたいものです。
何時までも泣いて欲しくはありませんけど、それでも思い出してくれる人がいればそれで良いかな。
人の生きている以上は何時かは死ぬわけで、どう死ぬのかよりも死んでしまった時にどうなるのかを考えるべきなのかもと思うわけです。言ってしまえば自分の持ち物の整理整頓と言う話です。
一番イヤなのは、見つかって欲しくない物が見つかってしまった時。まぁ、自分は死んでいますから焦ろうが何しようが止める事は出来ません。それで幻滅されないように…言いえて妙ですけど、これって真理な心理ですよね。
そんなこんなで本日はここまで。


