さて、今回は1979~1980年に初回放送されました「機動戦士ガンダム」です。

宇宙世紀0079。人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させる様になり、既に半世紀が過ぎ去っていた。地球からもっとも遠く離れた宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦に対して独立戦争をしかけてくる。
これが世に言う一年戦争の幕開けであった。
連邦軍が資源も人員も少ないジオン公国に対して戦果で遅れを取ったのは、モビルスーツ(MS)というそれまでとは異なる兵器の出現が原因であった。
人型をした…いや、巨人のようなその姿は、敵対する連邦軍に対し、焦りを生む。
ジオンから遅れるも、連邦軍も独自のMS開発を行なう。その研究が持ちこまれたのが、サイド7であった。
連邦の新兵器、そして新造戦艦の噂を聞いたジオン軍はサイド7への調査を命じる。侵入したジオン兵の眼前に確かに連邦軍の新兵器…MSの姿があったのだった。
もう、多く語る必要はないでしょう(笑)俗に言う初代ガンダムです。
私もこれはリアルタイムで見ていました…と言いたいところなのですが、実は完全に番組を最初から最後まで見たのは再放送であったりします。それも再放送一回目の時に見ました。
その原因は、当然の話、ガンダムのプラモデルです。
このガンプラブームは放送終了後に起こったもので、その火付け役は今は無き、コミックボンボン。その連載作品であります「プラモ狂四郎」であるのは言うまでもありません。それから続くガンプラは凄まじいものです…が、それはまた別の機会に。
さて、現在では考えられない話ですけど、このガンプラ。一回目の放送…つまり本放送では売り出されていないのが面白い所なんですね。再放送で放送される話に乗じて、新しいMSやMA(モビルアーマー)のガンプラが発売される。再放送で放送されたMSのガンプラが何時発売されるのか期待感で一杯だった記憶が今も鮮明にあります。
それまでのロボット物における玩具は全て完成品でありましたし、決して安いわけではなく子供の手に負えるものではありませんでした。当然、玩具メーカーも子供向けと言いつつ、その子供の親に対しての販売戦略を立てていたわけです。
財布の紐を握っているのは親ですからね。
それがガンプラは子供のお小遣い範囲内で愉しめる画期的な商品であったわけです。
今からすればそれで愉しめるの?というほどの出来であったのは間違いないのですが、それは言いかえれば、自分の理想に近づけることの出きる余地が残されているとも言えたわけです。
そう、改造ブームです。
例えば、アムロの乗るガンダムの宿敵、シャア。その最初のMSといえば、シャア専用ザク。あの赤いザクです。
しかし、この赤いザク。足首が稼働しません。いまなら、考えられませんけど、箱の横にあるポーズ集も、あらよっ!こらさっ!という掛け声が似合いそうなものばかり。劇中の迫力はお世辞にも無かったのです。
つまり、劇中の動きを再現しようとガンプラを切った貼ったする、いわゆるモデラーが多くなっていったわけなのです。
それに合わせるように、模型誌にも変化が見られました。それまで戦車や自動車、飛行機などがメインであった模型誌がガンプラを取り上げる様になったのです。
作り方、塗装の仕方、改造例。それは正に夢のお手本であったわけです。
見た事も聞いた事もない道具の数々に目を光らせ、模型店にいってその金額に愕然とした人も少なくないと思います。
そうした自分の手で例えば一場面を再現する、設定書にある専用機に改造してみる、と言った行為がガンプラを、そしてガンダムという番組を支えた原動力になったわけです。
本放送の際には打ち切りで終了したこの番組も、再放送で燃焼する。それ以降、再放送するたびに高視聴率、ガンプラも1/144とうい小さいものだけではなく、1/100、1/60と大きいサイズまで売り出され、遂にはガンダムがAパーツ、Bパーツ、そしてコアファイターとコアブロックに変形する物まで発売されるという状況になりました。
それから今まで続く、進化の走りであったのは間違いありません。
ガンダムが成長した陰にガンプラあり。
今では当然の話なのですが、その当時としては画期的な商売の方法であったのは間違い無く、それ以降の玩具のあり方を大きく変えて行ったのは間違い無い作品であったと言えるわけです。
と言う感じで思うところとしては「玩具菓子」と言う事で一つ。
ガンプラが売り出されましてから三十年。そう、アニバーサリーの年となりまして、ガンダムも新しいアニメ化の発表が成されました…なのですが、最近のガンプラの悩みというのがあるらしいのです。
前にも記載した話ですけど、それは、子供達がガンプラを作れないという事。
どう言う事かと、よく話をさせていただいている方に聞いてみますと、最近のお子様は作る事が出来ない子が多いのだとか。だって説明書もありますし、ランナー(プラモデルを成型する際に材料を送りこむ道を金型に作っておきます。部品となるものがパーツ。その部品がくっ付いている枠のようなものをランナーと言うのです)にも番号が振られていますし、どうにも間違え様がないのですけど、それでも作ることができないというのです。
そう言えば、同じような話で幼年誌の付録が作れないと言う話も聞きました。
なるほどそこでバンダイが出してきたのが、完成品のガンプラと言うわけかと納得するわけです。それが良いのか悪いのかは別にしますけどね。
確かに、ガンプラは既存の玩具のようには出来ません。値段は高くなるし種類も多い。完成品のガンプラがその位置にいると言っても言いのでしょう。
ガンプラ並に出来の良い商品として、玩具菓子もその一つではないのでしょうか。
本当に最近の玩具菓子は出来が良過ぎです。今やっている戦隊物の玩具菓子など、いわゆる通常の玩具と同じように合体が出きるだけではなく、その稼働域も素晴らしいものです。
しかも、この後に発売されるであろうシリーズ物とも合体させる事もできるわけです。
どうして玩具菓子の方が、稼働できるのか。それは通常の玩具の立ち位置に答えがあるそうなのです。
通常の玩具は3~6歳以上から遊べるわけですけど、彼らに細かい事は望めません。劇中と同じようにガシガシとぶつける様に合体させるわけです。となれば、下手な稼働を与え、それによって玩具が壊れたり、怪我などをされてはメーカー側が堪らないわけです。
となれば、通常の玩具はしっかりと作る必要があり、関節の動き…特に膝まではいれにくいという事になるわけです。
物が小さく軽く作られ、比較的安価で売られている玩具菓子であれば、怪我をする可能性も少ないですし、何より壊れたとしても親御さんのショックは少なくありません。子供さんはどうかわかりませんけどね。
しかも、ガンプラのように改造もしやすい、これは嬉しい限りです。
弱点といえるかもしれませんが、玩具菓子を手に入れるには、その番組が放送されている当時でなければならないとい事があります。
ですが、そうした弱点があったとしても、遊びの範囲が大きい玩具菓子はこれから、新しいガンプラの位置としてより進化していく商品なのかもしれません。
そんなこんなで本日はここまで。






