たけしの本当は怖い家庭の医学(2008年4月15日放送)より
男子禁制!家庭でできるレディース人間ドックスペシャル
「産婦人科『尿漏れ』」「整形外科」
「特別診察室『線維筋痛症』」「耳鼻咽喉科」
特別診察室『線維筋痛症』
H・Hさん(女性)/53歳(現在) 主婦
16歳の時、跳び箱を飛んで着地した際に、
両足の骨が爆発したような痛みに襲われたH・Hさん。
レントゲンを撮っても骨に異常は見当たらず、
痛み止めの薬や湿布薬による治療を受けたものの、
両足の激痛は治まりませんでした。
痛みは和らぐどころかひどくなり一睡もできません。
1週間後の再検査でも「異常なし」でした。
その後も、様々な病院を訪ね検査を受けますが、
結果は「異常なし」ばかり…激痛と不眠に耐えるしかありませんでした。
それから半年 線路に横たわり足を切断しようとまで…
発症から2年 田舎では無理だと考え上京
片っ端から大学病院を受診
ありとあらゆる検査を受けたが原因はわからなかった。
痛みが和らぐこともなく 原因がわかることもありませんでした。
発症から3年、さらぬ異変が…
爆発するような痛みが、今度は両腕にも生じるようになりました。
誰にも分かってもらえない痛みを抱え
彼女は歳を重ねるごとに衰弱していきました。
そして発症から30年、決定的な事態が…
あまりの激痛のため手足が全く動かせなくなったH・Hさん。
入院することでかろうじて命をつないでいました。
この時の医師にある病気の疑いがあると言われるものの
この入院中の病院では治療はできず…
痛みをこらえて 病名を頼りに自らインターネットで調べました。
ホームページを頼りに医師に連絡をとり受診
発症から32年 病の正体がついに明らかになりました。
(1)両足の激痛
(2)激痛で眠れない
(3)両腕の激痛
(4)寝たきり
病名⇒ 線維筋痛症
<なぜ、足の骨の激痛から線維筋痛症に?>
「線維筋痛症」とは、関節や筋肉など身体のあちこちに激痛を感じる病。
命を失う危険はありませんが、余りにひどい痛みのため、
日常生活に多大な支障が生じます。
線維筋痛症は、1990年にアメリカで診断基準が決まり、
日本では2003年にようやく厚生労働省が
研究班を立ち上げた極めて新しい病です。
その後、研究が進み、現在、線維筋痛症の予備軍を含めた
推定患者数はおよそ200万人。
しかもその8割以上が女性ということが分かってきました。
そして、その最大の特徴こそ「全身を襲う激しい痛み」
しかし、実はその痛み、手や足の異常によって起こる痛みではなく、
脳が勝手に体中に発信した痛みだったのです。
そもそも私たちの体は刺激を受けると、
その刺激は信号となって神経から脳の「視床下部」へと伝わり、
そこで痛みという感覚が認識されます。
脳が痛みを感じると、「下垂体」からセロトニンなどの
痛みを抑制する物質が出て、これを抑えます。
ところが、線維筋痛症を発症すると、脳が誤作動を起こし、
痛みを抑制するセロトニンの量が減少。
痛みを抑えることが出来なくなってしまいます。
さらに、原因は定かではありませんが、ちょっとした刺激が
10倍にも100倍にも増幅してしまうのです。
つまりこの病は、脳の誤作動によって、
ごく軽い刺激が猛烈な痛みに化けてしまったものなのです。
事実、線維筋痛症の患者は、自らの痛みを「体中をガラスの破片が流れる」
「高電圧を体に流された」と、表現しています。
そして、この病の最大の落とし穴が、
どんな検査をしても異常が認められないこと。
この病は、あくまで脳の中の誤作動によるもの。
そのため、レントゲン、血液検査、血管造影検査など、
いかなる検査でも痛みの原因が見つからないのです。
なぜH・Hさんはこの病を発症してしまったのでしょうか?
きっかけは、あの跳び箱で着地した時の衝撃。
原因はわかっていませんが、あの衝撃が引き金となり、
脳が誤作動を起こしたと考えられるのです。
線維筋痛症を発症するきっかけは、こうした衝撃やケガ、
手術などのいわゆる「外傷」が全体の半数。
残る半数は、度重なるストレスが引き金になると考えられています。
そう、この病はいつ誰が発症しても不思議ではないのです。
とはいえ、そんな線維筋痛症も、発病から3年以内に適切な治療を受ければ、
回復の見通しが立つようになってきました。
H・Hさんの場合も、本格的な治療が始まったばかり。
激痛と戦いながら、根気よく投薬とリハビリを続けています。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
予備軍を含めた推定患者数はおよそ200万人。
そして患者の8割以上が女性ともいわれている『線維筋痛症』
その最大の特徴は、全身を襲う激しい痛み。
原因は定かではありませんが、外傷やストレスなどがきっかけで
脳の誤作動が生じると考えられており、少しの刺激でも10倍、
100倍もの痛みに感じてしまうのです。
『線維筋痛症』を診断・治療できる医師がまだすくないのが現状。
問:最初から激痛がする?
答:かならずしもそうではない。
ひどい肩こりや下痢等が初期症状の場合がある。
何気ない症状を放置しているうちに激痛へ変化していった症例もある。
<<家庭でできる線維筋痛症検査>>どうすれば早期発見ができるのか?
線維筋痛症の患者さんには身体を指で押した際、
共通して痛む点「圧痛点」がある。
身体の9つの部位に1つずつ全部で18ヶ所ある。
<圧痛点(9つの部位の左右に1つずつ、全部で18ヵ所)>
1)頭部:頭髪のうなじの生え際あたり
2)頚部:鎖骨の上の部分
3)肩:肩の一番高い骨の部分
4)胸部:鎖骨の付け根の少し下
5)ひじ:ひじから5cm程離れたスジの部分
6)膝:膝から少し上の太ももの内側部分
7)背中:肩甲骨の真ん中より少し下の部分
8)腰:骨盤の一番上の骨の部分
9)足の付け根:お尻の真横の骨が一番出っ張っている部分
<圧痛点チェック>
1) 2人1組になる。
2) 相手の身体の9つの部位の左右に1つずつ、
全部で18ヵ所ある圧痛点を押す。
3) 爪の先が白くなるくらいの強さが目安。
4) 押してみて、我慢できないような痛みが何ヵ所あるかチェックする。
痛みは個人差がありますので判断は難しいが、
我慢できない位の「痛み」があるかどうかで自己判断する。
圧痛点の診断は通常、専門医が行う。
押してみて不安を感じた場合、 医師にご相談を。
18ヶ所の圧痛点中、11ヶ所以上痛みがあればレッドゾーン
線維筋痛症を診断するには…
・18ヶ所の圧痛点中、11ヶ所以上痛みがある
・関節リウマチや膠原病等でない
質問:マッサージなどに慣れていないと痛みが出やすい?
回答:慣れは関係ない
18ヶ所の圧痛点中、11ヶ所以上痛みがあった方は
次の症状のうち4つ以上の症状が長期間続いていないかチェック
<線維筋痛症の患者さんによくある症状>
1) よく頭痛がする。
2) 疲労感がある。
3) 首から肩等に痛みがある。
4) よく眠れないことがある。
5) 目や口が乾きやすい。
6) よく下痢や便秘 腰痛がする。
7) うつ状態になることがある。
「線維筋痛症の患者さんによくある症状」の7つの項目のうち
4つ以上に長期間当てはまっている方で、
先程の18ヵ所の圧痛点のうち11ヵ所以上に「痛み」があり、
その痛みが3ヵ月以上続いている方は、
膠原病・リウマチ内科など、この病を扱っている専門医を受診をオススメします。
| このブログのURL
|この記事のURL