そこそこショスタコーヴィチを聴き込んでいる方々にとっては、この交響曲は例えば有名な《第5番》をはるかに凌駕する傑作であることは自明でしょう。とにかく、才知に富んだ作品です。
さて、今回採り上げたCDは、ショスタコーヴィチに師事し、《第14番》の初演を手がけたことのあるバルシャイ指揮の全集からです。これ、安いんだよね。CD11枚組で4,000円を切っていましたから。さすが廉価盤レーベルのブリリアント・クラシックスです。
しかし、安価にもかかわらず、演奏は実に見事でした。出だしから濃い響きで、テンポ良く、音楽が推進していきます。よく整理されていますが、それ故つまらないということは決してなく、純音楽として十分充足感があります。これは、バルシャイの作品に対する真摯な取り組みが実を結んだものと言えましょう。
譜面をめくるような音までしっかりと収録されているこのCD。他の作品でも我々を十分に満足させてくれそうです。


