83dc4dcb.JPG【DVD『エフゲニー・ムラヴィンスキー』】

 私が畏敬する指揮者であるムラヴィンスキー。彼のDVDがちょっと安く売っていましたので、別のDVD(これについては後日!)と一緒に購入しました。

ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98(1973年ライヴ)
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64(1973年ライヴ)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番作品47(1973年ゲネプロ)
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番作品65(1982年ゲネプロ)

 以上がDVD2枚に収録されていますが、その他にリハーサル、インタビューなども収められています。そして、特にそのリハーサルが大変興味深いのです。ブラームスの《交響曲第4番》の終楽章でしたが、ムラヴィンスキーはどうやって演奏を構築していくのかといった秘密の一端に触れることができた思いです。彼の演奏に感傷的な要素はなく、極めて厳しい音楽が進行していきます。しかし、魔法のようなニュアンスに富む表情! それらは、この緊張感があり、厳しくも的確な指示が飛ぶリハーサルが作り上げていたのです。まあ、このリハーサルだけでこのDVDは買いと言えますが、インタビューでは、特にショスタコーヴィチがらみの箇所が面白かったです(あと、即興・自由についての件は、彼の演奏を聴いていると然もありなんです。)。さらに、1973年の来日時の映像もあり、それも興味深かったです。

 さて、上記の曲ですが、1982年のものは多少マシですが、全体的に画質はハッキリしていませんし、音質面でも、特にライヴのものはいただけません。ですから、曲、ムラヴィンスキーの演奏をじっくりと鑑賞したいときには、もっと状態の良いCDで聴くことをお勧めします(特に魔法のような表情づけが伝わってきませんから。)。しかし、それでも緊張感のある厳しい音楽であることはうかがいしれますが。
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