520996ab.JPG【マイルス・デイビス DVD-R『パリ 1991』】

 1991年9月28日に亡くなったマイルスが、1991年7月10日パリで行ったライヴの一部が収録されたDVDです。これ、内容がとんでもない! あの過去を振り返ることを嫌うマイルスが、何とかつての共演メンバーたちと再会セッションを行っているのです。2日前にはクインシー・ジョーンズらとギル・エバンスと手がけた作品の再現コンサートも開いているし、これってどういう心境の変化だったのでしょうか? (結果としてですが)死が目前に控えた時期でもあり、当時からいろいろと物議を醸していましたが。

 しかし、集まったメンバーが凄い! それでも、ウエイン・ショーター、ハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザビヌル、ジョン・マクラフリン、ジョン・スコフィールドなどはまだ分かります。実は、1950年代に共演したジャッキー・マクリーンなんかも参加しているんだよね(彼と共演した《ディグ》はDVDには収録されていませんが。)。まあ、こうした事実だけからでも、このDVDは買いですね。

 実は私、このDVDを購入するずっと前から同内容のVHSビデオを購入していました(たしかディスク・ユニオンの店頭に出回るようになってすぐ。)。当時からブートレグ・ビデオとしてはハイ・レベルな映像で、購入後もちょくちょく観続けていたものでした。さらに、画面のつくりは、マイルスのアートも意識したセンスの良いものだしね。

【マイルス・デイビス DVD-R『ブラック・デビル』(ユーロ・バージョン)】

 これも同コンサートの一部を収録したDVDで、こちらは最近購入しました。収録曲は『パリ 1991』には収録されていた《ペネトレーション》がないこと以外は全て同じ(曲順は多少入れかわっていますが。)。しかし、何なんだ、この画質は! これ、ブートレグじゃないよ、オフィシャルだよ、オフィシャル! こんな凄い画質のブートレグ、見たことありません。いや〜、驚きました。ただし、マイルスのアートも意識した凝った画面づくりにはなってはいませんが。


 で、結局どっちのDVDの方が良いのでしょうか? 一般的には『ブラック・デビル』でしょうね。なんてったって、画質がオフィシャル級ですから。さらに、同タイトルのブートレグCD-Rで、このコンサートをサウンドボード録音でコンプリート(かな?)に収録しているものがあるからね。映像にない演奏は、このCD-Rで楽しめば良いのだし。でも、どうしても《ペネトレーション》も映像で観たいという人は『パリ 1991』です。『ブラック・デビル』ほどではありませんが、ブートレグとしては良い画質だしね。
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