d0d06757.JPG【ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第3番 / 仲道郁代(p) / ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン】

 仲道郁代のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集のリリースが着々と進んでいるようですね。そんな仲道郁代が弾いた、同じくベートーヴェンのピアノ協奏曲のDVDを購入してみました。これ、なかなか良いよ。

 仲道郁代は、私の地元浜松のゆかりの音楽家ということで、デビュー前から気にしていた存在でした。私がまだ浜松にいた頃、彼女は第51回日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞を受賞していますね。当時地元静岡新聞やTVなどで、そのことなどが紹介されていました。今でもちょっと覚えているのは、TVインタビューで、彼女が演奏中の顔の表情の豊かさを指摘され、少々当惑していたことです。はっきり言って気持ちはわかりますが、でも音楽とは関係のないことです。ちょっと気の毒に思いましたね。まあ、今ではこんな質問をされても、軽くあしらっているとは思いますが。

 しかし、だからこそのDVDかな(まあ、SACDでも出ているようですが。)。もう40歳を越えているはずですが、お綺麗で、相変わらずお顔の表情も豊かです。でもね、ここで展開されている音楽には、そんなアイドル的要素はありません。

 このディスクですが、まず音が良い! オーケストラも小編成のためか、各声部がよく聴き取れます。そして、仲道郁代のピアノですが、例えばアルゲリッチのような天才的な凄みはありません。しかし、ベートーヴェンのこれらの作品ってやっぱり良い曲だなぁ〜! って感じさせてくれる演奏です。個性のない平凡な演奏というわけではありません。聴いていて幸せな気持ちにさせてくれるっていうのかな。女性らしいというのでしょうか、温かくデリカシーのある表現は、彼女の人柄がにじみ出たものでしょう。何回でも聴きたくなるディスクです。
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