この本は、吹奏楽に懸けた、あの青春のひとコマをきちんと形に残そう! という意図で出版されたものです。日本は世界最大とも言われる吹奏楽王国であるにもかかわらず、たしかにこのような本は今までにはなかったように思います。
ページをめくると、知っているあの曲、接したあの演奏が載っていて、懐かしいね。自分自身が吹奏楽に浸かっていたあの日々が蘇ってきます。大学を出た後は直接かかわることはありませんでしたが、千葉県に住んでいた頃は必ず千葉県大会を聴きに行っていたし、車で遠征して静岡県大会とか東海大会などにも駆けつけたりしていました。出身校とか、知り合いが指揮者などで活躍している姿を見ると、何か嬉しくなったものでした。あと、西関東大会や東京都大会、さらに村山地区大会、そして全国大会にも行ったね。最近はないけど、当時は結構駆けつけていたんだなぁ。でも、会場ではいつも本当は奏者として参加したかった! なんて思っちゃたりしていましたけどね。
私はこの全国大会に一度だけ出場していますが、この本に私たちの団体名は出てきません。しかし、とある課題曲の成績表の円グラフの一角に数字として足跡が刻まれていると思うと、大変些細なことですが、何となく嬉しいなります(銅賞としてだけどね。)。
コンクールに対する考え方はいろいろありますし、私自身も明快な答えを持っているわけではありません。しかし、私の人生の中に吹奏楽コンクールがあったという事実を否定する気にはなれません。いや、良かったとすら思っています。ベストだったかどうかは分かりませんが、これが皆で懸けるものだったから。だからこそ、現役を退いた後もコンクール巡りをしたんだしね。


