
昨日朝、マイルス・デイビスのブートCD発売などで有名な(?)、名古屋にあるグランパス・サポの某C店のHPを覘いてみてびっくりしました。「ザビヌル・シンジケート、生前最後に放送されたライブDVDが入荷」―えっ、まさか!? そのまさかでした。あの、ジョー・ザビヌルが11日未明、ウィーン市内の病院でお亡くなりになったそうです。お〜、知らなかった…。享年75歳ですか。
昨年夏、ブルーノート東京で接したショーが生ザビヌルの見納めとなりました。このときは、お爺さんながらも元気そうだったのに…。心よりご冥福をお祈りいたします。
私がザビヌル初めて接したのは、初めて買ったマイルス・デイビスのLP(CDではありません。)『イン・ア・サイレント・ウェイ』でです。タイトル曲はザビヌルの作曲ですね。Eのコード一発で演奏されているこのナンバー、実はもともとは凝ったコード・チェンジがあったことはよく知られています。ですから、コードを取っ払ってしまったマイルスのこの行為を、ザビヌル本人は快く思っていなかったようですね。でも、マイルスの判断の方が結果としては優れていたと思います。後日、ザビヌルはウェザー・リポートなどで再演していますが(『8:30』など。)、このマイルス・バージョンの世界を超えることはできませんでしたからね。また、私自身この演奏を何回も何回も聴いて、マイルスに、ジャズにはまっていったのですから。
次は、マイルスの2枚目に購入した『ビッチェズ・ブリュー』で。オープニング・ナンバーは、ザビヌルの作曲した《ファラオズ・ダンス》。マイルスの個人的には最高傑作と考えるこのアルバムの、曲として一番好きなのがこのナンバーです。軽快ながらも濃密な空間を感じさせる、異次元に行っている土着のダンス―素晴らしいです。
あと、彼の率いるウェザー・リポートは、彼らの音楽は「紙芝居」だと悟った瞬間、スッと私の中に入ってきた思い出も浮かんできました。
そうそう、彼の作曲した《バードランド》は吹奏楽バージョンを演奏したこともあったし、この曲、DTMを始めてから間もなくの頃、サクソフォーン四重奏にベタ打ちながらもアレンジしたこともあったなぁ。
そして、何と言っても、彼の率いるシンジケートは私にとって、ここ近年におけるジャズ/フュージョン・グループとしては最高峰に位置づけていたバンドでした。ですから、またすぐクオリティーの高いステージで魅せてくれることを期待し、楽しみにしていたのに…。残念です。これで、またこの世界のカリスマの一人がいなくなりました。って、他にはもういないのでは?
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