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2007年04月30日

ピカソ展など―浜松観光をして5

8b5c8d75.JPG 地元浜松を観光するのって何か変なのですが、まあ、大学時代以降ずっと他県の人民になっていますからね。

【4/29 ピカソ展 於:浜松市美術館】

 私が浜松に住んでいた頃は、隣にまだ動物園がありましたね。ここに美術館があることは知っていましたが、果たして入館したことなんてあったかな? ですから、何回も入園している動物園の印象の方が強いです。

 しかし、この展覧会は強い印象を残しました。というより、私が過去観た中で、最もインパクトを受けたものでは? このピカソの凄さを伝えるのに、私の語彙力がついていけません。っていうか、私の美術的な素養が追いつかないのでしょう(当たり前か。)。とにかく総括できないのですが、まさに天才というものを目の当たりにした感じです。

 今回出展された最も有名な作品《手を組んだアルルカン》の哀愁感、その隣に展示されている《緑色のガウンの女》の彫刻的な立体感―素晴らしい。さらに、2Fに展示されていたものは、このただのエロ爺(すみません…。)とも思われるものなのですが、これがさらに凄い! 連作版画『347シリーズ』よりNo.285に見られる線の美しさ、《西瓜を食べる人》や《横たわる裸婦と鳥》の骨太な大胆さ、そして《3人の裸婦》の巧みな心象描写―いや〜、多彩で多才で多妻(はは!)ですね。

 クラシック作曲家にストラヴィンスキーがいます。彼も作風をよく変え、この様はピカソにたとえられています。しかし、彼はピカソには敵わない! だって、ストラヴィンスキーって何だ彼んだ言っても、三大バレエ(《火の鳥》、《ペトルーシュカ》、《春の祭典》)の人(だけと言っては言い過ぎですが。)ですから。また、マイルス・デイビスも同様によくたとえられます。しかし、彼からは一貫としたものも感じ取れ、私は全時期のマイルスが好きです。ピカソにも一貫としたものがあったのでしょうか?

【4/29 常設展 於:浜松市楽器博物館】

 浜松城に立ち寄り、浜松を眺望。浜松城公園の緑が眩しかったね。その後、ちょっと懐かしい浜松市体育館脇をかすめ、浜松市楽器博物館のあるアクトシティ浜松を目指します。大ホール脇を通っていたら、浜松交響吹奏楽団の第34回定期演奏会の開演を待つ人がたくさんいました。一瞬当日券を購入して、久し振りに吹奏楽の生の響きに身をゆだねてみようかとも思いましたが、それは断念。やはりまっすぐ浜松市楽器博物館に向うことにしました。

 ここには3年ほど前、一度立ち寄っています。ただ、昨年リニューアルされ、展示床面積だけでなく展示自体も幅広くなっています。サックス奏者だった私は、その時もアドルフ・サックス作のサックスに見入りましたが、この日もそうでした。やはり管は細く、ひとまわり小さく見えます。結局、コレクションシリーズ12『オリジナル・サクソフォーン〜アドルフ・サックス作による〜』というCDを2,200円で購入。市販価格は3,045円ですので、この館にあるミュージアムショップ「アンダンテ」で買うのはお得です。

 さて、このCD、早速聴いてみました。バランスよく吹くのは大変そうですが、解説に赤松氏が書かれている、素朴で温かい心地良さがあるという表現は全く同感。特に、ソプラノとバリトンの古雅な肌触りは独特ですね。とにかく、このソフトで哀愁もある味わいは、私好みでもあります。

2007年04月28日

ケータイ妄言録『新幹線・・・』

この時期ほど、『ライブ巡り』の経験が生きる。

30分間、ホームの最前列にぴったりと立ち尽くす。

これなら確実に座れます。

ましてや『喫煙席』。

昨今の『禁煙ブーム』に、ささやかな抵抗。

実家で父親がよく吸ってるから、それなりの『耐性』はあります。


コーヒー飲んで、好きな音楽を聴き、雑誌を読む。

学校もサークルもさっぱり忘れることができる時間。

素敵である。

2007年04月27日

カインド・オブ・ブルー5

9f5a37a4.JPG【マイルス・デイビス 『カインド・オブ・ブルー』】

 私が過去接してきたアコースティック・ジャズの中の最高傑作です。もちろん、マイルスの全作品の中でもベストを争うものの一つであると思っています。

 気品、品格があります。この高貴な香りは、まさに最上級の芸術としてのものです。『ビッチェズ・ブリュー』からも最高級の芸術的な香りがしますが、もう少し土俗的ですからね(ここここも参照。)。とにかく、ここにはジャズというジャンルを、いや、音楽という括りすらも超越したアートそのものが存在しています。

 なお、このCDに聴く、マイルス最高のフレーズは、《フラメンコ・スケッチ》の8分5秒前後で奏でられる、切ないミュート・プレーでしょう。いつ聴いても琴線に触れる、感涙もののソロです。

 ところで、写真で紹介しているのは、1992年に発売されたマスター・サウンドと銘打たれた24金ゴールドCDです(CK 52861で輸入盤です。なお、WMPでは「コレクターズ・エディション」と表示されます。)。これは、確か初めて正しいピッチで発売されたディスクと記憶しています。新発見されたセーフティーテープを元にしたそうですが、そういえば、昔聴いていた、それ以前のディスクでは音がクリアーでなかったというか、歪んでいる印象がありました。CK 52861ではそうでもないのですが、最近リミックス&リマスターされたものはどうなんでしょうね? まあ、CK 52861でも、セーフティーテープ自体の劣化(かな?)を感じさせる印象があるので…。

2007年04月20日

334

8543ae37.JPG【T-スクェア 『33』】

 T-スクェアの新譜を聴きました。33枚目のオリジナル・アルバムだから『33』だって。T-スクェアらしいね。

 さて、早速感想です。前作『ブラッド・ミュージック』のようなロック色の強い楽曲もありますが、今回はそれだけでなく、よりバラエティーに富んだ選曲となっています。しかも、そのどれもが素敵な曲なんですよ。さらに、バンドとしてコンビネーションも上々―いい感じです。

 しかし、疑問点が一つ。ミックスダウンが気になるのです。メロディーやソロが引き立たないと言うか、伴奏系が大きいって言うか…。そんな箇所が多々あるんですね。まあ、SACDハイブリッドディスクなんですが、PC(「Xcute秋-2005AMDSP/XP/FZ1439」)用のオーディオ・インターフェース「Mbox2」に、ベイヤーのヘッドフォン「DT440」をヘッドフォン・ジャックに挿して聴くという、そんな試聴環境の所為かもしれませんが…。ただ、前作の《Sayonara》でも、そんな違和感があったしね。

 なお、私もその場にいた「T-スクェア カウントダウン・ライヴ 2006-2007」。そこで行われたジャンケン大会で優勝したNさんの名が、『33』のインデックスカードに載っているんだよね。羨ましいです。えっ、私ですか? 私は最初のジャンケンであっさりと脱落しています。

2007年04月19日

オーネット・コールマンの映像を見た5

7ee88006.JPG ケーブルTVで放映されて録画しておいた、オーネット・コールマンの2つの映像を見ました。

【リチャード・“ディック”・フォンテーン 『オーネット・コールマン・トリオ:デヴィッド、モフェット、オーネット』】

 これは、1966年、トム・ホワイト監督の映画『Who's Crazy?』のサウンドトラック録音のためにパリを訪れたオーネット・コールマン・トリオの、そのスタジオでの様子やインタビューを交えた、28分ほどのドキュメンタリーです。

 スクリーンを見ながら収録していく、この緊迫感のある映像は、何か制作の過程を覗き見している感じがありますね。また、彼らの話などからミュージシャンとしての、さらに一人の人間としての誇りも感じられます。とても興味深い内容と言えますね。なお、ベースのデヴィッド・アイゼンソンが元NBC交響楽団のコントラバス奏者だったということは初めて知りました。

【オーネット・コールマン 『モントリオール・ジャズ・フェスティバル』】

 今度は、1988年のオーネット・コールマン&プライム・タイムのライヴ映像です。なお、この番組、サックス奏者の小林香織がナビゲートしていました。

 マイルス・デイビスのモントリオール・ライヴと同様に夜景を描写したアニメーションで始まった映像ですが、いきなり軽快な音楽が展開されています。しかし、より素晴らしいのは、あのパット・メセニーがゲストとして加わったナンバーです。彼のソロ自体は大したものではありませんが、サウンドに緊張感が加わり、オーネット・コールマンと対等に(?)インプロビゼーションしていますからね。面白さが増している感じがします。プライム・タイムはオーネット・コールマンと対等に絡んでいるとは言い難いですからね。まあ、そういうと、オーネット・コールマンの「ハーモロディクス理論」を実践しているはずのプライム・タイムは異議を唱えるでしょうがね。

2007年04月14日

オーケストラに賛助出演の思い出5

0c7a4d0e.JPG【ラヴェル:ボレロ / N氏(お元気ですか?)指揮某Y大音楽科o. 他】

 もう1箇月以上前のことですが、昔カセットテープに収録した様々な演奏を掘り起こすために、オンキョーの「K-501A」というカセットデッキを購入しました。併せてベイヤーの「DT440」というヘッドフォンも購入(これは、税込み12,800円と定価に比べて結構安かったからね。)。久し振りに音楽機器というかオーディオ機器を買ったわけなのですが、肝心のカセットテープ発掘に意外と苦労しています。押入れの奥に仕舞ってあるダンボールの中にあるのか、それとも以前処分してしまったダンボールの中に入っていたのか?

 そんな中、私が大学生時代、オーケストラに賛助出演したときの演奏が収録されたカセットテープが出てきました。

 まず、ラヴェル作曲《ボレロ》です。某Y大音楽科o.が某年11月3日、同大学の旧体育館で行われた「大学祭(八峰祭です。はっぽうさいではないので悪しからず。)記念演奏会」での1コマですが、私はテナーサックスとソプラノサックス掛け持ちで参加しました。当初はソプラノサックスのみで出演する予定でしたが、テナーサックス奏者が出られなくなったようで、こういう形になりました。まあ、サックス奏者なら1度は吹いてみたいソロがある曲で、それも2度も吹けるのですから、ある意味美味しい出演の形とも言えます(もっとも、2小節で素早く楽器を持ち替えなければならないのですが。)。しかし、当日はやっぱり緊張していたのかな? テナーサックスでソロを吹いていたとき、息が足らなくなってしまってねぇ、上手く吹けたとは言い難かったのが残念でした。

 緊張で思い出したのは、私が大学1年のとき、大学生として初めて参加した吹奏楽コンクールでのことです。K先輩がY県M地区大会のみ不参加だったので、課題曲にあったアルトサックス・ソロを私が担当することになっていました。でも、本番前は調子が良いとは言えない状態だったのです。しかし、実際に本番の舞台に立ち、大勢の観客を前にしたら、「またこの舞台に帰ってきたんだ!」と無性に嬉しくなったんですよね。緊張が昇華されたと言うのでしょうか。とにかく、我ながら(当時の実力なりに)上手く吹けたと思います(指揮者のS氏も「今までで2番目に良かった。」とおっしゃてくれました。)。《ボレロ》のときとの違いはどこにあったのでしょうね?

 とはいえ、サックス吹きとしてオーケストラに参加できる機会は滅多にありませんから、良い思い出とはなりました。そういえば、ソロ以降は、メロディーを吹いている楽器の方を選んで持ち替えてたりしていたなぁ。

 もう一つは、ビゼー作曲《アルルの女》第1組曲より《カリヨン》です。サックス吹きとして、《アルルの女》と言えば、第2組曲の《間奏曲》でしょうが、残念ながらそれではありません。某年4月25日、某Y大の第1集会室で行われた、同大po.の「スプリングコンサート」にアルトサックスで参加したものですが、これ、いわゆる団員勧誘のための新(入生)歓(迎)演奏会です(このコンサート終了後、おそらくは団長さんが言った「(団の説明の)話だけでも(聞いてください)。」の呼び掛けには苦笑がもれていましたが、切実ですよね。)。《カリヨン》にはサックスのソロなどはありません。基本的に裏方なのですが、中間部には弦楽器と奏でる対旋律があります。この部分、練習では、指揮者は私に合わせて弾くように弦楽器奏者に指示していましたね。まだ若かったオーケストラですからね(私の所属していた吹奏楽団も大差ありませんでしたが。)。この当時の団員たちは、今の活動の様子を目の当たりにしたら、きっと感慨深いものがあるでしょう(まあ、私はHP上でのことしか分かりませんが。)。

 そういえば、私の所属していた某Y大吹奏楽団、もう10年以上も生に接していないね。昨年、吹奏楽コンクール全国大会に3回目の出場を決め、そのときのCDは聴きましたが、どんな様子なんでしょうか?

2007年04月10日

コンドラシンの《ペトルーシュカ》などを聴く5

45441a63.JPG【ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ / ボロディン:交響曲第2番 / コンドラシン指揮コンセルトヘボウo.】

 このCD、1,182円と安かったので購入してしまいました。コンドラシンには、先日紹介したラフマニノフ《交響的舞曲》も含め、好印象がありましたからね。

 まず、《ペトルーシュカ》です。いや〜、出だしから音楽が生き生きと、わくわくしています。そして、ペーソス感も醸し出していて、これはいい演奏です。まあ、1973年のライヴ録音なので、ミスや仕上がりの粗いところはありますが、そんなことは些細なことです。とにかく、こりゃ〜費用対効果が高いわ。

 次に、ボロディンの《交響曲第2番》です。1980年の、これもライヴ録音ですが、この演奏もいいね。実はこの曲、第3楽章と終楽章のみですが、吹奏楽コンクールで演奏したことがあります。某Y大吹奏楽団のそれまでの史上最強メンバーで臨んだコンクールでしたが、結果は東北大会銅賞。私は演奏中、不謹慎ながら「つまらない演奏しているなあ。」なんて思っていました。それには、前日リハーサルで聴いた他校(中学校だったか高校だったか?)の演奏から受けた印象というか軽いショックによるものが大きかったと記憶しています。俺たちの演奏って表情に乏しいって…。とにかく、我々はこの手のスタイルの曲の仕上げ方が分かっていなかったんですね。アマチュア集団の不勉強故というか限界でしょうが、だからこそ、コンクールにおける曲の選定って大事だとも言えます(実際、翌年はストラヴィンスキーの《火の鳥》を自由曲として選び、全国大会出場を決めたしね。)。…っと、コンドラシン指揮によるこの曲の演奏から外れてしまいましたが、とにかく堂々たる演奏ぶりで、これまたお勧めです。

2007年04月09日

ラフマニノフ:交響的舞曲〜その6〜3

8812baa6.JPG【ラフマニノフ:交響的舞曲 / アシュケナージ指揮コンセルトヘボウo.】

 大学生時代、このコンビによるラフマニノフの『交響曲全集』が良かったので、期待して買ったCDです。当時購入したCDにはベックリンの《死の島》が描かれていたような(カップリング曲が交響詩《死の島》だったからね。)。しかし、今それは手元にないので、あらたに購入し直しました。

 さて、久し振りに聴いてみましたが、失望しました。まあ、もともとアシュケナージにはさほど期待してはいないし、購入した当時もラフマニノフの『交響曲全集』ほどには良い印象を抱いていなかったと思います。ただ、第1楽章の最初のトゥッティがせかせかしていることと、オーケストラには好印象があったことくらいしか具体的に覚えていないので、確認する意味もあり購入してみたのですが、ここまでとは…。

 とにかく、何も心を揺さ振りません。特に第2楽章は何ですか。無味乾燥な音楽が通り過ぎていくだけです。こうなると、ラフマニノフの『交響曲全集』に抱いた好印象も気の所為かと疑ってみたくなります(実際、ずっと聴いていないし。)。

 ただ、やっぱりオーケストラは良い素地を感じさせてくれています。このCD、それだけで何とか持っているようなものですよ(もちろん、これだけでは限界がありますし、オケの実力が存分に引き出されているとは到底言えません。)。あと、美しい場面もないではありません。例えば、第1楽章で例のアルト・サックスが吹いたメロディーを弦楽合奏で奏でるところなどは、深くはないのですが、典型的とも言える美しいシーンを演出しています(ハープがいい!)。

2007年04月07日

ラフマニノフ:交響的舞曲〜その5〜5

e84f7b14.JPG【ラフマニノフ:交響的舞曲 / コンドラシン指揮モスクワpo.】

 約1ヶ月前に注文したCDがやっと届きました。そのCDとは、コンドラシンが指揮したラフマニノフの《交響的舞曲》が収録された1963年録音のメロディア盤です(カップリング曲は《鐘》。)。

 いや〜、カロリーの高い、ロシアロシアした演奏ですね。その点は、例えば第1楽章での最初のトゥッティで早速感じられます。しかし、と同時に理知的な西欧的とも言える香りもします。その点は、例えば第2楽章に感じられる哀の表情から。

 ただし、難点は録音。強奏部では響きが飽和し、音色も単色っぽく、残響がたっぷりのくせに響きは豊かでなく、この演奏の魅力をスポイルしている印象です。ですから、多少地味にも聴こえます。まあ、音色の件に関しては、演奏そのものによるところもあるのかもしれませんが。