
【ラフマニノフ:交響的舞曲 / スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立so.】
先月はフルトヴェングラーばかりでしたので、今日は趣向を変えてロシアものでも。
この曲には私にとって思い出深いものがあります。実は大学時代、所属していた吹奏楽団で、吹奏楽用に編曲されたものを全曲、定期演奏会で吹いたことがあるのです。私の担当楽器は1stアルト・サックス−第1楽章に、これぞラフマニノフ! って感じの美味しいソロがありますね。ラフマニノフの完成された最後の作品に相応しい、まさに白鳥の歌というべき美しいメロディーで、吹き甲斐がありました。また、演奏会後のミーティングで、とある打楽器奏者から「この曲と別れるのが淋しい…。」といった趣旨の発言が出るほど、我々演奏者をも魅了した曲でもあります。
しかし、CDで、これは! といった演奏には出会わず仕舞いでした。そのなかで、先日、スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立so.による1986年2月3日に行われたライヴ演奏を収録したCDを購入しました。メロディア原盤を復刻したレジス盤を買ったわけなのですが、これ、ロシアロシアした演奏ですね。今まで、西欧風って言うのか、もっと落ち着いてふっくらとした演奏にばかり接してきていましたからね。トランペットの例の吹奏に象徴される硬質のサウンドは、まさにロシアのオーケストラです。また、ライヴならではのバランスの悪さなどはありますが、スヴェトラーノフが表現したいことをやりきっている感じがします。まあ、その表現に不自然さを感じる箇所もありますが、そこすらも結局は良しと思わせてしまう旺盛な表現力は大したものです。とにかく、一度接してしまうと、それ以外の演奏が物足りなく感じてしまうくらいです。
とはいえ、そういった要素を持ちながらも、それでいてもう少し品位・含蓄もほしいんだよね。フルトヴェングラーやムラヴィンスキー、そしてジャズ畑ではマイルス・デイビスはそれができていますからね。
ただ、同じメンバーで1972年に行った演奏はもっと凄いとの噂が。ぜひ聴いてみたいのですが、LPで発売されたっきりで、まだCD化されていない模様。それとも、もうされているのかな? そうであれば、早く手に入れてみたいのですが。
P.S.(3/2追記)
併録の交響詩《ロスチスラフ公爵》や《ジプシー奇想曲》は、盛り上がった箇所での音圧が素晴らしく、情感も十分! また、1973年の録音ながらもスタジオ収録なので、オケや録音の状態はこちらの方が良好です(比較すればですが。)。こんなスタイル・状態であれば、1972年収録の同メンバーによる《交響的舞曲》は期待できます。
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