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2004年最初の記事は昨年末にみた映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」としました。公開前から楽しみにしていた作品ですが、予想以上の出来でした。
私の拙い感想より、ヤフー映画の清水節氏の評論がこの映画の全てを分かりやすく紹介していますので以下引用いたします。
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「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」理知的なリーダーを葬るこの国は何度でも廃墟と化す
繰り返し描かれてきた山本五十六という軍人像は、太平洋戦争の数少ない日本のヒーローとして半ば神格化されているが、本作は偉人伝や戦記の類ではない。世界情勢や身の程を熟知していたゆえ、危険も顧みず戦争反対を唱え続けながら、いざ開戦となれば勇猛果敢に攻めた男の複雑な胸中を静かに掘下げている。五十六の無念を通して破滅へと向かったこの国の実像を炙り出し、あの頃とよく似た今へ警鐘を鳴らす野心的な戦争悲劇である。
焼け野原で始まる構成がいい。戊辰戦争に敗れた故郷長岡の物語を聞かされて育った少年にとって、勝ち目のない戦が招く結果こそが原風景だったという解釈。知識と論理に長けたリーダーの冷静な判断は、再び焼土にするものかという強い意志に支えられ、家族や部下、未来を担う者への想いが全編を貫く。役所広司によって演じられる五十六は、豪胆にして愛嬌がありながらも、心に陰りのある等身大の人物として魅力的に造形されている。
戦闘特撮の迫力不足と脇を固める俳優陣の層の薄さは悔やまれるが、評価すべきはメディアの戦争責任について踏み込んだ点だ。開戦へ向けて新聞が煽り、舞い上がった大衆の熱狂が世論となって政権を左右する。周知のメカニズムを、これまでの戦争映画は描いて来なかった。 先見性のあった五十六は何に敗れたのか。統率力なき政府か、組織の暴走か、メディアと国民の共犯関係か。それら全てが融合し肥大した「無謬性(むびゅうせい)の神話」という魔物に葬られたのだろう。この国の体質は何ら変わることなく、70年目にして再び、原発事故という未曾有の人災を引き起こしてしまった。このままでは何度でも廃墟を見ると、映画は告げている。(清水節)(映画.com)
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素晴らしい評論ですね。ただ私は脇役の俳優陣も良かったと思います。特に椎名桔平は素晴らしかった。主演の役所広司の素晴らしさは・・・これは是非映画を観て頂きたいと思います。言葉で言い表せません。彼が素晴らしい俳優さんと言うのは周知のことでしょうが、この映画はまた特別ではないでしょうか。
それ程今回の役所広司 凄い。
清水氏も書いておられるように、メディアの責任、問題はあの大戦以降も続いていいるように思います。映画で山本五十六が日露戦争の兵士の犠牲の例を出し「この国の人間は忘れっぽい」とこぼすシーンがありましたが、今回の原発事故が人災であるとすれば、メディアにも責任がないとは言い切れません。
猪瀬直樹氏の著書「空気と戦争」に「開戦は避けられなかったか?勝てると考えて開戦に踏み切ったのか?」という疑問に対して興味深い当時の出来事が書かれています。
開戦前の昭和16年4月に当時の近衛内閣の元で「総力研究所」なるものが作られました。スタッフはあらゆる官庁、軍人、学者、マスコミから30代のいずれ各分野でトップに立つと予想される俊才達です。目的はアメリカ相手に開戦して「勝つことが出来るか?」ということを検討するためです。
当時のこの30代のエリート達が出した答えは「勝てない」という結論だったのです。今回の映画でも石油の不足、その輸送ルートの問題が語られていましたが、「総力研究所」が勝てないと結論付けたのはまさにその点です。
そしてこの結論は当時の内閣に伝えられ討議されているのです。この時東條陸相はこの報告を聞いて「机上の空論とはいわないが戦争は理屈だけではない。この結論はけっして口外してはならない」と発言したそうです。
いかに優秀、理知的な人間がいても、それを排除するような空気が満ちれば国は廃墟と化す。我々が選ぼうとするリーダーが本当にリーダーたる知性と精神を持ち合わせているか?既存の政治家も問題があるけれど、政治経験の少なく、人間性にも問題がると思われるような人間をリーダーとして選ぼうとしていないか?そしてメディアは冷静に事実を伝えているか?
山本五十六が若い新聞記者真藤に、「目と耳と心でしっかり世界を見なさい」教える言葉を、我々はかみ締める必要があるように思います。
多くの方に観てもらいたい、素晴らしい作品です。






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11月末から12月はじめまで、高速バスでいっちゃおうかなっと♪


