こんばんは。今週は随分と遅い時間の更新となってしまいましたが、頑張っていきたいと思います。
さて、前回は「境界線」について考えてみました。今回はよく心の病気の原因とされる、「ストレス」について考えて見たいと思います。
調べてみると、私達が日頃言っている「ストレス」と医学的な「ストレス」はちょっと違うようです。そもそも「ストレス」と言う概念を提唱したのはセリエ(Selye,H)と言う学者です。彼曰く、生物に対して悪い影響を及ぼすものを「ストレッサー」と名づけ、その結果生体におこる反応を「ストレス」と言うのだそうです。このセリエの定義に従うと、「現代はストレス社会だ」と言う言い方ではなく、「現代はストレッサーにあふれストレスがたまりやすい社会だ」と言う言い方のほうが正しいことになります。
セリエはストレッサーが持続的に加わった時の生体の反応について大きく三つの時期があると考えました。
第一の時期は、ストレッサーに対して軽いショックを受け、抵抗力が落ちる時期です。これを警告反応期と言います。風邪のひき始めの寒気やだるさがいい例です。
第二に時期は、ストレッサーに対して体内の抵抗が高まる時期です。これを抵抗期と言います。風邪で言うと熱や咳が出たりする状態ですね。
そして、第三の時期が疲弊期と呼ばれ、抵抗力が落ち、最悪の場合は死にいたる時期になります。
これを精神面で当てはめると、いわゆるうつ状態や神経衰弱状態などはさまざまなストレッサーに対して、精神的に抵抗期から疲弊期に移る時期の現象と考えることができます。
こうして、「ストレス」を精神医学的に見てきました。こうやって見ていくと、やはり私達は「ストレッサーにあふれた社会」にいるのかも知れません。これからの時代を生きていく私達やこれから生まれてくる子ども達は、風邪の予防にうがいをするように、心の病気に対しても「予防」をする知恵を身につけなければならないと私は考えます。それは別に今まで書いてきたような医学的な事をたくさん勉強しなければならないのではなく、「よりよく生きていく為の知恵」として、より「自分」を知る方法、より「相手」を理解できる方法を身近に知ることができればいいなと考えます。私はその手段として「カウンセラー」が役にたてるといいなあと思います。「風邪をひいたみたいだから、ひどくならない内に病院へ行こう」と同じように「心の調子が悪いから、ひどくならない内にカウンセリングを受けとこう」といわれる位、もっともっとカウンセリングが身近なものになって欲しいと言うのが、私の願いであり、目標でもあります。
参考文献
ストレスとこころの病気―あなたも克服できる!
| このブログのURL
|この記事のURL