■大阪センチュリー響 創立20周年記念特別演奏会Ⅱ
2010年2月5日(金) ザ・シンフォニーホール
指揮:沼尻竜典
演出:小須田紀子
配役:カティア・レフコヴィチ(ジャンヌ・ダルク) ミシェル・ファヴォリー(修道士ドミニク)
独唱:谷村由美子(ソプラノ) 渡辺玲美(メゾ・ソプラノ) 竹本節子(アルト) 田村由貴絵(メゾ・ソプラノ) 高橋淳(テノール) 望月哲也(テノール) 片桐直樹(バリトン)
独奏:原田節(オンド・マルトノ)
合唱:ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団、岸和田市少年少女合唱団
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
・オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」 (セミステージ形式)
◎昨年、楽団創立20周年を迎えたセンチュリーの記念特別公演へ。想えば20年前の1989年といえば、ベルリンの壁が崩壊し、昭和から平成へと変わった激動の年。帝王カラヤンが亡くなったのもこの年でしたね。そんな激動の年に華々しく誕生したのが大阪センチュリー交響楽団。元々は「大阪府音楽団」という府が運営する「吹奏楽団」でしたが、発展的に解消し「交響楽団」となったのがはじまり。当初は、バブル景気の絶頂期と重なり、府の潤沢な資金を頼りに国内外からも注目されるオーケストラとして期待され、大阪フィルなどからも多くの楽員がセンチュリーへと流れていきました。しかし、バブル崩壊後は、徐々に潤沢だった府の資金も底が見え始め、挙句の果てには、知事から予算の廃止も突きつけられ…。本来ならば、大手を振って創立20周年を祝いたいところなのでしょうが、明日の見えないオーケストラにとっては、そんな悠長なことも言っていられず…。そんな中、今回の記念公演は、かなり無理をしたであろうことは容易に予測がつきますが、「火刑台上のジャンヌ・ダルク」という意欲的な演目を取り上げたことは、大いに歓迎すべきでしょう。さて、首席客演指揮者でびわ湖ホールの芸術監督でもある沼尻竜典さんの指揮のもと、「セミステージ形式」という形で、全編フランス語の原語上演で行なわれましたが、小須田紀子さんの演出により、限られた空間のなかで照明と映像を駆使してシンプルにまとめられていたと思います。主人公ジャンヌ・ダルクと修道士ドミニク役には、フランスより俳優が招かれていましたが、当初予定されていたドミニク役の俳優がキャンセルとなってしまい、その代役に、たまたま予習で聴いていた手持ちCDの俳優が出演するというので大変驚きました。正直なところ、フランス人による原語の演技などについては、自分自身この作品をよく理解しているわけではないのでイマイチよく判りませんが、少なくともジャンヌ・ダルクの内に秘める感情の起伏を豊かに表現していたように感じました。また、沼尻さんの音楽的なスケール感やフランス近代物特有の色彩感、あるいは、プロローグの陰鬱感と“野獣の裁判”のようなコミカル感との対比、そしてラストのジャンヌが昇天していくシーンは演出効果も相まって舞台に惹きこまれて行くようでした。オーケストラやコーラス、ソリスト陣も素晴らしかったですが、特に岸和田少年少女合唱団による水準の高いコーラスと独唱には白眉モノ。“セミステージ形式”とはいえ、これほどまでにクオリティの高いステージを見せてくれたということは、センチュリーの20周年記念公演は大成功であったといえるでしょう。■ジョージ・ガーシュイン トリビュート・コンサート
2010年2月9日(火) ザ・シンフォニーホール
指揮:大植英次
独奏:小曽根真(ピアノ)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
・ガーシュイン:パリのアメリカ人
・ガーシュイン:ピアノ協奏曲 ヘ長
・ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー
◎大植×小曽根によるガーシュイン特集で、完全クローズドの特別コンサートへ。ダメ元で応募してみたら、なんと!抽選に見事当たってしまいました(^^)v 普段からクジ運には恵まれず、いつも、こういう抽選モノには滅多に当たったことがないので、全く期待をしていなかっただけに、チケットが届いたときはすごく嬉しかったです。ところで、大植さんと世界的ジャズピアニストの小曽根さんといえば、2年前の定期でラプソディ・イン・ブルーを演奏して初共演以来、二人はすっかり意気投合し、大阪クラシックでも小曽根さんが飛び入り参加するほど。そんな二人の、しかも“ガーシュイン特集”という一夜限りの夢のコンサートが実現し、会場は終始、熱気に包まれていました。さて、コンサート前半は、大植さんと大阪フィルによるパリアメで、まずはご機嫌うかがい。のっけから大植さんのテンションは高く、この後もまだ続くのに大丈夫なのか…?!と、良い意味でヘンな心配をさせてしまうほど。そんな心配を他所に、大阪フィルもパワー全開で演奏してくれます(^^) 続いて、いよいよ小曽根さんの登場でFコン。小曽根さんの素晴らしいピアノに会場も沸き、思わず第1楽章が終わったところでブラボー!の大拍手…(^^; まぁ、思わず拍手を送ってしまいたくなるような演奏だったので仕方ありませんね。休憩を挟んで後半はイン・ブルーですが、その前に、大植さんと小曽根さんによるトークも。正直、大植さんのトークは毎度ながら少し聞き取りにくかったのですが、ガーシュインに纏わるエピソードを二人で熱く語ってくれました。前回聴いた時は、とにかく小曽根さんのアドリブが凄まじく演奏時間も有に30分を超えていたと思いますが、今回も、やはりオリジナルのアドリブが盛り込まれ、かなり長大なイン・ブルーを聴かせてくれました。もちろん、大植さんとの息もピッタリで、そんな小曽根さんの、ある意味型破りなアドリブにも見事に応えてサポートしていました。ココで本来のプログラムは終了ですが、このまま終わらないのが大植&小曽根流。ここからは、大フィルメンバーを舞台から捌かせて、“小曽根真オン・ライヴ”の開演…。大植さんも小曽根さんの傍らに座って、小曽根さんのピアノに耳を傾けます。2曲のアンコールを演奏してくれましたが、うち1曲は会場からのリクエストで即興で演奏してみせるというサービス付き!シットリとしたジャズナンバーに、傍らで聴いていた大植さんは感動のあまり、涙を零す場面も…。一期一会の本当に素晴らしいコンサートでした。■大阪シンフォニカー 第142回定期演奏会
2010年2月10日(水) ザ・シンフォニーホール
指揮:寺岡清高
管弦楽:大阪シンフォニカー交響楽団
・ベートーヴェン:交響曲第8番
・フランツ・シュミット:交響曲第4番
◎全4回シリーズの寺岡&シンフォニカーによる「ベートーヴェンと世紀末ウィーンの知られざる交響曲」もついに最終回。このシリーズを初回から全て聴きましたが、第1回目のハンス・ロットにはじまり、ロベルト・フックス、ツェムリンスキー、そして最終回となった今回のフランツ・シュミットと、19世紀末ウィーンで活躍した作曲家たちの埋もれた名曲に触れることができ、とても良い経験となりました。また、そんな彼らの作品とともに偉大な大作曲家であり続けるベートーヴェンの、しかも偶数交響曲を対峙させることで、世紀末ウィーンにおける音楽の相関図が浮き彫りとなって大変興味深く聴くことができました。さて、最終回はフランツ・シュミットということで、これまた馴染みのない作曲家ですが、ブラームスの薫陶を受けたフックスとワーグナーを尊敬していたブルックナーという両巨頭の弟子で、相反する両者に挟まれたシュミットの音楽は、内面に真摯に向き合った音楽と言って良いでしょう。今回、取り上げられた第4交響曲も、そんなシュミットの音楽が色濃く反映された作品で、愛娘の死を契機にレクイエムとして作曲されたそうです。作品は、約50分に及ぶ大作でありながら、4部構成の単一楽章で仕上げられています。全編を通して、テーマとなる「生と死」、あるいは「今世と彼岸」といった普遍的なる音楽的な要素が散りばめられ、決して大衆受けするような音楽ではありませんが、何か心に突き刺さるような音楽であるように思えました。寺岡さんは、そんなシュミットの音楽を、飾り立てるのではなく、ただ真摯に受け止めながら、緊張感と集中力を持続させつつ、繊細なニュアンスを窺がわせる好演を聴かせてくれました。前半のベートーヴェンでも、非常にオーソドックスながらも、生き生きとした表情を見せながらの快演でした。
■第18回 ABCフレッシュ・コンサート
2010年2月11日(木・祝) ザ・シンフォニーホール
指揮:現田茂夫
独奏:松川文子(ピアノ)
独唱:枡貴志(バリトン)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
・ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
・ショパン:ピアノ協奏曲第2番
・ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」~私は町の何でも屋
・ヴェルディ:歌劇「ドン=カルロ」~終わりの日は来た
・レスピーギ:交響詩「ローマの祭」
◎新聞で無料招待の広告があったので、ガーシュインの時と同じくダメ元で応募してみたら当選…。自分はクジ運には恵まれないはずなのに、ガーシュインといい、このコンサートといい、立て続けに当選してしまったので、もう一生分の運を使い果たしてしまったのでは…と思ったりします。しかしまぁ、せっかく当選したので、ここはあまり悪く考えず有り難くコンサートを拝聴して参りました…(^^;ヾ さて、今年で18回目を迎えるABCフレッシュ・コンサートは、新人演奏家の活躍の場を設ける目的で毎年開催されており、予選コンクールに勝ち残った新人はオーケストラと共演することができます。今回、見事コンサートに出演することができたのは、ピアニストの松川文子さんと、バリトン歌手の枡貴志さん。まず、松川さんはショパンの協奏曲第2番を選んで演奏に挑みました。技術的には当然ながら特にミスタッチもなく上手に弾きこなしていたと思いますが、表現力に些か乏しさを感じ、平坦な演奏に終わってしまったのが残念でした。小細工に拘るというのではなく、この曲が持つ繊細なリリシズムを素直に表現すればもっと良い演奏になったのではないでしょうか。一方、バリトンの枡さんは、このコンサートとしては珍しく、ロッシーニのアリアで登場の仕方にちょっとした演出を施しただけで会場は沸き、印象的な演奏を聴かせてくれました。歌唱や表現力も豊かで、さらに磨きを掛ければ、引っ張りだこのバリトン歌手になり得る可能性を持っているのでは…と感じました。最後は、現田茂夫さんと大阪フィルが「ローマの祭」を演奏してくれましたが、可もなく不可もなく…。■大阪センチュリー響 第148回定期演奏会
2010年2月12日(金) ザ・シンフォニーホール
指揮:小泉和裕
独奏:堀米ゆず子(ヴァイオリン)
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
・ブルックナー:交響曲第6番 (ハース版)
◎小泉=ブルックナーシリーズ最終回は6番。前回の5番では、凡庸な演奏に少しガッカリしてしまいましたが、昨年10月のシンフォニカー定期で、児玉宏さんがブル6を指揮して見事な演奏を聴かせてくれたばかりなので、否が応でも「児玉VS小泉」の構図が出来上がってしまいます…。さて、ブル6対決の軍配はどちらに…?まず結論から言えば、僅差で児玉さんに自分は軍配を上げますね。全体的なアンサンブルとしては、やや荒削りだった児玉&シンフォニカーに対して、今回の小泉&センチュリーは、統一感のある洗練されたブルックナーという印象。しかし、内容的には、特に第1楽章はブル5の時と同じで凡庸さが目立ち、小泉さんの指揮も何処となくテンポとピッチ合わせに躍起になっているという感じ…。しかし、アダージョ楽章からは、良い意味で洗練された美しい響きがホールを包み込み感動的。このアダージョが、この日一番の出来だったようにも思えますが、スケルツォ楽章の豪快感もなかなかのもの。フィナーレについても、ゆっくり目のテンポでジックリと盛り上げ、最後のコーダでも金管を中心としたアンサンブルがビシッと決めて、前回の5番よりも満足はしました。でも、児玉さんのブルックナー(あるいは朝比奈の?)のように、何か熱いモノが伝わってこない…というのも事実。演奏技術については、今回のセンチュリーの方が一枚上手だったように感じられますが、演奏技術と音楽的な内容の濃さは別物。そういう意味で、自分は児玉さんの方に軍配を上げた次第です…。ともあれ、一連の小泉=ブルックナーシリーズは一先ず完結。4・5・6番と全回聴きましたが、結果的に4番が一番良かったかな…と。来月の東京公演へ4番を持っていくそうですが、あの演奏ならば東京の聴衆にも受け入れられるかも?それから、前半のメンコンですが…。あくまでブル6の前座ってことで…(^^;ヾ
■大阪フィル 第435回定期演奏会
2010年2月17日(水)、18日(木) ザ・シンフォニーホール
指揮:大植英次
独奏:フランチェスコ・ピーモンテジ(ピアノ)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
・シューマン:ピアノ協奏曲
・R.シュトラウス:アルプス交響曲
◎ここ数年、R.シュトラウスを定期で取り上げている大植さん。今回は、シュトラウスの最高傑作ともいえるアルペンがついに登場。個人的にアルペンといえば、13年前の朝比奈&大フィルの名演が記憶に残りますが、大フィルとしても、アルペンを演奏するのは13年ぶりだとか。前回の朝比奈のアルペンは、大フィル創立50周年記念公演で、ホルンにシカゴ響のクレベンジャーを客演に呼んだり、当時まだ指揮研究員でデビュー前だった下野竜也さんがチェレスタを弾いていたり…。それはもう、崇高なアルプスがフェスの舞台にそびえ立ったのを憶えています。今回の大植さんのアルペンは、それを凌ぐほどの演奏となるか…非常に楽しみにしていました。しかし、今回は初日と二日目とでは、明らかに演奏の充実度が違っていたことが言えます。まず初日は、金管や弦楽器の緻密なアンサンブルに対して、木管がいま一つ乗り切れていなかったのに加えて、オーケストラ全体的にも手探り状態の雰囲気が感じられました。しかし、2日目では、指揮者とオーケストラの両輪がピッタリと合って自信に満ちた演奏。加えて、大植さんの情景描写の表現はもちろんのこと、いわゆるシュトラウス特有の音色の響きや音の運び方、さらには、大管弦楽の強奏部分にあっても、特にトランペットやホルンはかなりギリギリの限界ラインに近いものがあったようですが、金切り調にならず健闘しており、非常に水準の高いシュトラウスを聴かせてくれたように思います。また、金管バンダの効果的な配置も相まって、立体的なアルペンを堪能することができました。オルガンには、室住素子さんが起用されていましたが、こちらも荘厳な音色で素晴らしいものでした。ただ、朝比奈とのアルペンの違いは、大植さんのアルペンは都会的なものであったということでしょうか。どちらが好みというものでもありませんが…。一方、前半のシューマンは、スイス出身の若手フランチェスコ・ピーモンテジをソリストに迎えて演奏。ピーモンテジのピアノは、技術的には申し分はありませんが、個人的には、もっと豪快あるいは奔放な演奏でも良かったかな…という印象で、良く言えば繊細でクリアな音色を惹き出していましたが、この曲のもつスケール感にはいま一つ及んでいなかったように思います。尚、初日のアンコールにはシューベルトを弾いてくれましたが、2日目のアンコールでは、ブラームスのハンガリー舞曲第5番を大植さんと一緒に連弾!こちらは、なかなか洒落っ気があって面白かったです(^^)■関西フィル 第217回定期演奏会
2010年2月19日(金) ザ・シンフォニーホール
指揮:飯守泰次郎
独唱:垣花洋子(ソプラノ) 福原寿美枝(メゾ・ソプラノ)
合唱:大阪アカデミー合唱団、関西二期会合唱団
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
・マーラー:交響曲第2番「復活」
◎今年創立40周年という節目を迎える関西フィル。大阪万博の年に「ヴィエール室内合奏団」として産声をあげ、幾多の困難を乗り越えながらも、地道に活動を続けてきた関フィル。その経営努力は凄まじく、今や関西楽壇きっての年間公演回数を誇ります。そんな関フィルが創立40周年のメモリアルイヤー第1発目に持ってきたのは、なんとマーラーの「復活」。開演前のプレトークで、常任指揮者の飯守泰次郎さんは、「40周年という節目を迎えるに当たって、楽団史上初の大規模な作品をきちんとした格好で演奏したかった。」と述べられ、そんな飯守さんの熱い気持ちを汲み取って、楽団側は採算度返し&赤字覚悟で了承したと吐露していました。しかし、14型3管編成の中規模である関フィルがマーラーのしかも「復活」を本当に演奏できるのか?…というのが正直な気持ちですが、飯守さんの話にもあったように、「復活」に掛けて「新たなる始まり」と標榜するオーケストラの強い意思も窺がえます。さて、正団員の倍近くのトラ奏者を迎えて挑んだ関フィルの「復活」。良くも悪くも、何処か懐かしげな熱い演奏は、朝比奈時代の大フィルが演奏した「復活」を聴いているかのよう…?演奏自体は決して良好とは言い難いものがありましたが、オーケストラの熱い鼓動が聴こえてくるような演奏で、一生懸命というか真剣さが伝わってきます。また、飯守さんの包容力のある指揮がオーケストラから温かみを感じとることができました。一方、メゾ独唱の福原寿美枝さんは、マーラーの歌唱をきちんと踏まえたうえで威厳のあるソロを聴かせ、合唱についても、一部プロのコーラスが入っているためか、そんなに悪い印象を受けませんでした。ところで、今シーズンの関フィルは、4月末にもマーラーの5番を定期で取り上げるとか…。都合がつけば聴いてみたいかも?
■大阪フィル 第47回東京定期演奏会
2010年2月20日(土) サントリーホール
指揮:大植英次
独奏:フランチェスコ・ピーモンテジ(ピアノ)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
・シューマン:ピアノ協奏曲
・R.シュトラウス:アルプス交響曲
◎年に一度の大阪フィル東京定期公演へ、2年ぶりに、お江戸まで大阪フィルの追っ掛けで行ってきました…(^^;ヾ プログラムは大阪での定期公演と同一プロ。平日公演だった昨年とは違い、今年は土曜マチネーだったので客入りも相当数を期待していましたが、事務局の話によると、客入りは7割止まりとか…。この日は好天には恵まれましたが、逆に当日券狙いだった人が行楽へ廻った可能性も無きにして非ず…?さて、大阪での本番2回を終えて新たな気持ちで挑んだであろう東京定期。初日よりも2日目…と、日に日に演奏の充実度を上げていたので、今回の公演でもさらに磨きが掛かって良い演奏になるだろうと予想はしていましたが、やはりその予想は的中!大阪ではあまり感じられなかった緊張感も加わって素晴らしいアルペンを聴くことができました。ただ、「登り道」で入る金管バンダの配置は、大阪では1階右側のホワイエより演奏していたため、通常のバンダ効果よりもさらに立体的な響きを創出することに成功していましたが、東京では、通常通り、舞台右袖から(但しドアは閉めたまま)演奏していたので、あの感動的な響きを楽しむことはできませんでした。いずれにせよ、サントリーホールはかなり音が響くので、アルペンのような大規模な編成の楽曲を演奏すると圧倒されますね。シンフォニーホールの音は大好きですが、大規模編成になるとたまに音割れしてしまいそうな不安感に駆られることがあります。でも、サントリーホールは大規模編成の大音響となると、正しく音のシャワーを浴びるかのようで凄まじかったです…。逆に繊細な音は埋もれがちになってしまうことも…?実際、シンフォニーでクッキリと聴こえた音がサントリーでは聴き取りにくかったという難点もありました。さて、前半のシューマンは、大阪とは特に変わり映えすることはありませんでしたが、強いて言えば、ソロとオケのお互いが信頼感を持って演奏していたかな…と。ピアニストのアンコールは3曲も演奏してくれましたが、大阪でやってくれた大植さんとの連弾はありませんでした。























































