心の葛藤。あなたのオアシスはどこに・・・・・・・・。
「マリアの世界」
マリアは特異な環境で青春を過ごし、気がついたら三十代のシングルとなっていた。マリアが十歳の頃、母のオリビアは夫を亡くしていた。オリビアの実家は代々手広く事業をやっていた。オリビアが婿養子を迎えた頃から事業が傾き破産する。
父は悲観して自殺した。オリビアは仕事の縁で広告会社の若き営業マン、マックスと知り合う。その営業マンは、名うてのプレイボーイでオリビアとの浮名が流れた。オリビアはオリビアで、持ち前の美貌とその肢体で、男たちを虜にしていた。オリビアは、幼少時からグラビアアイドルだった。時には下着メーカーのCMで一躍時の人となっていた。下着メーカーの御曹子でもある、営業マンは会社を辞め、マリア立の女子校の教師になった。
そこでオリビアとマックスは再会する。そして再婚した。マックスとオリビアの激しい生活は、マリアに影響を与えていた。 オリビアとマックスとの蜜月は長くは続かなかった。男を渡り歩く性癖から抜け出せないオリビアは別の実業家と駆け落ちをした。その後マリアは大学生になるまで、二年間マックスとの生活が続く。大学生になった年に、マリアはマックスにすべてを捧げていた。オリビアと似ていたマリアはマックスの対象になっていた。マックスは常識のある男だった。マリアは優しかったマックスへの想いが募ったが、結局彼は離れていった。
大学卒業後、マリアは職には就くことはなかった。オリビアの残してくれた財産で、将来の生活には不安はなかった。女子大の亜矢子とモデルの仕事をするようになる。画家や美大でのコスチュームやヌードと依頼は様々だ。亜矢子とモデル組合を主宰している、老婦人のもとに身を寄せた。女子寮での生活が始まる。マンションには時々帰る。マリアの秘密の空間になっていた。
二十代の中頃、桜の季節に、若者数人に襲われかけた。マリアは途中である画学生に運よく助けられる。明夫といった。その見返りに彼は乱闘で身体が不自由になった。病院に入院したが、途中で失踪する。
一年後、上野でホームレス生活をしている明夫を見つけた。マリアは彼をマンションに引き取り、一年間同棲していた。明夫は熱心にスポーツジムに通い、リハビリをしていた。だが、明夫はその時の女医とやがて失踪する。同棲中、マリアは明夫に引かれていくのに気がついた。
マックスと同じような性格と体に病みつきになっていた。彼との生活はマリアをよみがえらせた。
明夫の失踪後、マリアは人が変わっていた。マックスと明夫を失ったマリアは羅針盤のない海にいた。モラルや常識はマリアにはすでに、縁がなくなっていた。厭世観もあった。男との関係は数え切れないくらい増えていた。だが、最後の一線は拒んでいた。
そのあおりで破滅をむかえた多くの男たちがいた。それを見るのが快感となっていた。人の本能の仮面は、モラルの面と隣り合わせだと気づいた。亜矢子と初めての経験は、新しい世界だった。
男との世界も女との世界も、マリアには、肌の温もりはどちらも同じく感じる。その両方の世界にのめり込む自分が、この先どこまで進むのか確かめてみたくなった。
マリアは悪女となっていた。その好奇心がマリアの全てになっていた。

「マリアの世界」
マリアは特異な環境で青春を過ごし、気がついたら三十代のシングルとなっていた。マリアが十歳の頃、母のオリビアは夫を亡くしていた。オリビアの実家は代々手広く事業をやっていた。オリビアが婿養子を迎えた頃から事業が傾き破産する。
父は悲観して自殺した。オリビアは仕事の縁で広告会社の若き営業マン、マックスと知り合う。その営業マンは、名うてのプレイボーイでオリビアとの浮名が流れた。オリビアはオリビアで、持ち前の美貌とその肢体で、男たちを虜にしていた。オリビアは、幼少時からグラビアアイドルだった。時には下着メーカーのCMで一躍時の人となっていた。下着メーカーの御曹子でもある、営業マンは会社を辞め、マリア立の女子校の教師になった。
そこでオリビアとマックスは再会する。そして再婚した。マックスとオリビアの激しい生活は、マリアに影響を与えていた。 オリビアとマックスとの蜜月は長くは続かなかった。男を渡り歩く性癖から抜け出せないオリビアは別の実業家と駆け落ちをした。その後マリアは大学生になるまで、二年間マックスとの生活が続く。大学生になった年に、マリアはマックスにすべてを捧げていた。オリビアと似ていたマリアはマックスの対象になっていた。マックスは常識のある男だった。マリアは優しかったマックスへの想いが募ったが、結局彼は離れていった。
大学卒業後、マリアは職には就くことはなかった。オリビアの残してくれた財産で、将来の生活には不安はなかった。女子大の亜矢子とモデルの仕事をするようになる。画家や美大でのコスチュームやヌードと依頼は様々だ。亜矢子とモデル組合を主宰している、老婦人のもとに身を寄せた。女子寮での生活が始まる。マンションには時々帰る。マリアの秘密の空間になっていた。
二十代の中頃、桜の季節に、若者数人に襲われかけた。マリアは途中である画学生に運よく助けられる。明夫といった。その見返りに彼は乱闘で身体が不自由になった。病院に入院したが、途中で失踪する。
一年後、上野でホームレス生活をしている明夫を見つけた。マリアは彼をマンションに引き取り、一年間同棲していた。明夫は熱心にスポーツジムに通い、リハビリをしていた。だが、明夫はその時の女医とやがて失踪する。同棲中、マリアは明夫に引かれていくのに気がついた。
マックスと同じような性格と体に病みつきになっていた。彼との生活はマリアをよみがえらせた。
明夫の失踪後、マリアは人が変わっていた。マックスと明夫を失ったマリアは羅針盤のない海にいた。モラルや常識はマリアにはすでに、縁がなくなっていた。厭世観もあった。男との関係は数え切れないくらい増えていた。だが、最後の一線は拒んでいた。
そのあおりで破滅をむかえた多くの男たちがいた。それを見るのが快感となっていた。人の本能の仮面は、モラルの面と隣り合わせだと気づいた。亜矢子と初めての経験は、新しい世界だった。
男との世界も女との世界も、マリアには、肌の温もりはどちらも同じく感じる。その両方の世界にのめり込む自分が、この先どこまで進むのか確かめてみたくなった。
マリアは悪女となっていた。その好奇心がマリアの全てになっていた。


