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2010年08月26日

鯨統一郎『白骨の語り部』

日本の推理小説。作家の六波羅一輝が編集者の北村みなみとともに自動筆記で事件を解決する。舞台は遠野、登場人物は大地主・昆家の当主松子、長女市子、次女有希子、三女千明、四女はるひ。婚約した有希子が殺され、さらに殺人が続く。謎解きのテーマの一つにオシラサマの信仰が入る。

登場人物がいずれも美男美女あるいはいかにもな悪役、と、その描写だけでお腹いっぱいになってしまう。推理小説をあまり読み慣れない目にもわかりやすい謎なので却って不安になり、見当外れなところに違和感を覚えたりする。理詰めでないところがゆるくていいとも取れる。

2009年10月03日

米原万里『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』

書名の「醜女」には「ブス」というルビがついている。そのたたずまいの異様さのせいで、気にはなるがどうにも読む気がしない一冊だったが、著者の紹介記事を読んで手を伸ばしてみる。

ロシア語の同時通訳者である著者が、通訳と翻訳の違いや訳の性質、文脈、コミュニケーションといった言語にまつわる諸々の問題をおもしろおかしく説いてゆく。書名は、「原文を裏切っているが整った訳文か、原文に忠実だが聞き苦しい訳文か」という「いい訳とは何か」に対する二択を表している。

通訳がコミュニケーションの補助手段である限り、行動範囲は無限にある。未知な情報を日々勉強し、訳出する際には沈黙を極度に恐れ、過ちを犯しては深く恥じ入りつつも忘れてしまう精神力も合わせ持ち、何より日本語に堪能でなければならない…そんな世界の住人というだけで尊敬してしまう。

同時通訳と逐語通訳の違い、通訳と翻訳の違い、原発言、冗語性、等々、曖昧な意味しか知らない言葉や聞いたこともないような言葉に戸惑う一方、テーマ(既知の情報)とレーマ(未知の情報)を的確に区別してレーマのみを訳すことで簡潔な訳となる、という例は美しいVBAコードを書くこととぴったり重なり一人感銘を受けた。コードも言語なのだ、と。逆に、しきりに意味不明な分野として出されるが自分はその意味を知る分野である考古学の学会発表例は、ばっさり切り捨てられる重要事項を残念に思い、やはり一番いいのは日露の学者が言語に堪能なことだと通訳の限界を見る思いがする。

通訳という口語を生業としているためか一般受けするようなくだけた例が多いのには閉口したが、そこはロシア文化に通じているからなのだろう。逝去が惜しまれる強い女性。

978-4-10-146521-0

2009年04月19日

2009年FDJ社〔ファンドWatch〕/2009年4月17日(金曜日)版

Since 2007/10/5(Friday) 4月19日アップ 2009年4月17(金曜日)版 Presented by 『毎日更新 ★不動産・住宅産業★今日のできごと』 http://fdj2today.exblog.jp/ ////////////////////////////////////////////////////////////// ...

2007年05月09日

◎第597夜 美女と啓示<人材スカウト会社のスタンス>

最近、知人が人材スカウト会社で、
お手伝いをしていると便りが届きました。
世はまさに転職PRブームのようですね。
大手企業や外資系の求人転職サイトへの参入で、
人材紹介業界はまさに戦国時代、群雄割拠、下剋上状態のようです。
在職中もしくは退職後で、転職を考えるとき、
あなたは最初どういう行動をとりますか?
私も以前そうでしたが、あなたがそういう状況の時は、
やはり、情報量の多い大手のサイトに登録し、
ほかの人気サイトにも重複してみるはずです。
履歴・職歴(レジュメといいます。)を入力し、
写真をぺたっと貼ってハイ登録完了。
添え状がわりにコメントコーナーもあります。
便利になったものです。
しかし何十社も登録しても、
求人企業からのメッセージは無し、というかたは結構多いと聞きます。
おそらく年齢とか職歴とかで自動的に、振り分けられるからでしょう。
システム的にはどの求人サイトも同じだと思っていいですね。
ハローワークは、退職後の公的な後方支援。最後の砦ともいえます。
私も実際そういう状況を経験したことがありますが、
民間の人材紹介会社のなかには、
紹介する企業が危なそう時でも、斡旋し転職したら我関せずで、
当事者は泣き寝入りしたケースや、
若い求職担当者が実績をあせり、結果だけを重視するケースや、
自社の案件がないときは何事もなかったかのように、
ハローワークの求人情報を
あたかも自社の案件として提供するケースも多いんです。
ネットでの展開には多くの落とし穴があります。
大手でも中小でも、民間の人材サイトに登録するときは
よく調べてからにしたほうがいいですね。
よく2chで悪口が書かれているからと、
あなたがその話を鵜呑みにしていたら、
もっと危険な落とし穴が待っています。
客観的な情報収集が必要です。
転職を希望するかたの人生スケールでの、
相談事や悩み事は、
親身になった人材紹介会社にするのが一番です。
求人総数の八割は未公開です。
膨大な優良企業未公開求人情報のご提供、
求人会社との太いパイプ、
生涯のキャリアアップ支援、
相互信頼感。
それが人材スカウト会社の強みでもあるようです。


2007年05月08日

◎第596夜 美女と啓示<銀座のサロン嬢と男の不摂生>

勤務先が銀座、有楽町界隈とはいえ、
銀座のクラブとは今も縁遠いですが、
以前お付き合いで立ち寄ったことがあります。
クラブといってもどこも高級クラブとは限らないし、
社用族しか行けないということでもありませんし、
どこのクラブもみな高額ともいえないし、
どのお店のママさんも男の器を値踏みしてるとは思えないし、
どの店もかしこまっていると言う訳でもありません。
銀座のホステスという言葉は私の場合、適切ではありません。
サロンの語り部。
サロン嬢といったほいうがふさわしく思います。
サロン嬢からみた世の男性の見極め方、という本が
よく売れていますが、その反対の、
男性から見たサロン嬢の器、
というのはあまり聴きません。
それだけ日本では、太古の時代から
母性社会が基本になっているのが分かります。
美女が虐げられているような錯覚がありますが、
実はだらしない男性の不摂生が、
時代を翻弄させているのです。