桃の節句を迎え、春の足音と華やいだ気分を感じるこの頃です。お雛様を前に、親族や仲良しの女の子たちとお祝いした思い出など、桃の節句は女性にとって、幾つになっても心浮き立つ楽しい行事です。今年の3月3日は土曜日。この日は着物姿で過ごしたり、女友達ときものでお出かけをしたり、という方も多いのでは。そこで今月のきものトピックスは、お雛様にみる服飾文化について、来年の源氏物語千年紀に先立つイベント情報、十二単体験から気軽に楽しめる着物の塗り絵まで、きもの遊びの情報等をお届けします。

◆ お雛様にみる日本の伝統服飾文化

三月三日を女の子の成長を祝う祭となったのは江戸時代。古来より季節の変わり目に禊ぎをし、身体の穢れを移した人形(ひとかた)を川や海に流す習慣が日本にはありました。これが雛人形の原型で、女の子への災いを払うための紙雛や立つ雛がやがて飾るものに変化しました。
(LUNAWORKS 和文化手帖「旧暦日々是好日」より)

お雛様の衣装は贅を尽くした雅な宮中装束。現在の着物とは全く形を異にするもの。 着物の原型は江戸時代に発展を遂げた小袖です。その小袖は桃山時代に誕生するまで、先立つ時代、時代、すなわち平安時代の貴族の装束から、庶民の服飾・風俗に至るまで様々な影響を受けて発展してきました。時代が下り、形が変り、着物がファッションとなった今。それでも、きものに見受けられるいにしえの服飾の名残。 あなたが着ている着物や帯の文様や日本の伝統色に心当りはありませんか。そういった共通項探しながら、お雛様巡りも興味深いのでは。

現在、桃の節句とお雛様に因んだ特別展示が全国の美術館、博物館で開催中です。(詳しくはこちら)。 諸事情で家にお雛様を飾れない方は、着物に袖を通す機会が中々ない方は、着物でお出かけをして、お雛様を愛でてみたらいかがですか。 趣きも楽しさもアップすることでしょう。

写真: 東京日本橋・三井記念美術館の「三井家のおひなさま展」より (有職雛 と内裏雛・女雛 どちらも 五世大木平蔵作)


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