県道89号線(鴨川富山線)は南房総の丘陵地を横断する山道です。
千葉県の中では険しい?地形です。
新しい構築物を発見しましたので、ご紹介・・・以前は無かった護岸が新設されていました。
南房総市平久里地区石原、むかし(今も?)は本当にへんぴなところでした。
河川は平久里川の上流に当たり、館山湾に注ぎます。
まずは護岸の全景から・・・。


このあたりの平久里川は自然のままで、岩壁を洗う状態であったと記憶しています。地質は古第三紀砂岩・泥岩(頁岩)互層ですが、この付近には採石場が多く存在します。
採石は玄武岩質の岩石を目的としているようで、嶺岡層群に含まれる火山性の地層です。房総半島ではこの嶺岡帯にのみ火山性の地層が見られるものです(関東ロームは別にして・・)。
採石場の場所と嶺岡帯の解説(平野直人氏、奥澤康一氏)はこちらにあります。地図も拝借しました。
さて、今日の主役は鋼製大型篭枠工です。
現地の岩盤はどう見ても玄武岩質ですから護岸は必要ありません。低地部分の防護が目的のようです。
篭枠とか、布団篭とか、篭マットとか・・・いろいろな呼び方があり、新製品にはカタカナ文字が躍っています。
簡単に言えば割栗石(古い表現であります!)を網や鉄の袋(枠)でまとめて一体性を持たせたものと言えばよろしいでしょうか。石ころ一個一個ですと転がって流されてしまいますが、まとまると重さもあって安定性を増す・・・こんなところでしょう。
ちなみに、篭とは・・・?
かご【籠】 <広辞苑>
竹や籐(とう)・藺(い)・柳・針金などの線状のもので編んだり組んだりした器物。
であり、昔ながらの親しまれた道具です。
篭工は積みすぎると不安定で、会計検査などでは問題にされたこともあったようです。しかし、今は様相が変わってきました。本当の安定構造物として重要な場所に採用するためには時間と認知が必要なのでしょうが、こういう場所ではOK、OKです。



ただ、永久に保つかどうかは鋼材の耐用年数で決まりそうです。
あとは、単価の問題でしょうか・・・さびないものを使えば外の工法に負けてしまいます・・・何事もほどほどがよろしいようです(笑い)。

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