母の証明(PART 1)

監督も脚本家も原作もひどいな、これは。
ありえない偶然の連続。
この内容のどこが
「人間の証明」なんでしょう?
「ストウハ」→「ストローハット」→「麦わら帽子」
「キス・ミー」→「霧積温泉」って
超強引な発想の転換が
いともたやすくなされた時点で、
ああこれはサスペンスでも
ミステリー映画でもないんだって
思いっきり興醒め。
『女の証明 (2009年8月21日)』より

デンマンさん。。。また、この酷評を持ち出したのでござ〜♪〜ますか?

あのねぇ〜。。。タイトルを選ぶ事はとっても重要だと僕は思うのですよう。あの松本清張さんもタイトルを選ぶのが名人の域(いき)に達していた、と言われている。森村誠一さんも業界ではタイトルを選ぶのがうまいと言われているのですよう。少なくとも僕はそう書いてある小文を読んだ事がある。確かに、森村さんの作品のタイトルを読んでいると興味をそそられるようなタイトルが多いから、僕も納得できる。
でも、「人間の証明」と言うタイトルには問題があるとデンマンさんはおっしゃるのですか?
そうですよう。半分、成功して、半分、失敗している。
どう言う事でござ〜♪〜ますか?
僕が「人間の証明」と言うタイトルをおぼろげながらにも記憶していたのは、「人間の条件」を調べている時に出会ったタイトルだったからなのですよう。
Subj:じゃあ、今夜はこれまで...
ジェームズ・ヘリオットさんの本を読みながら
眠ります。。。 \(*^_^*)/ キャハハハ。。。

Date: 10/08/2009 2:28:02 AM
Pacific Daylight Saving Time
(日本時間:8月10日 月曜日 午後6時28分)
From: green@infoseek.jp
To: domini@yahoo.co.jp
CC: barclay1720@aol.com

あのね 霧積(きりづみ)温泉には
デンマンさんが教えてくれた
あの防人の歌の碑は 無いの。
そうですよう。。。そうですよう。。。
霧積温泉という名前を聞いたのも初めてだったけれど、
防人の歌碑が霧積温泉にあるのならば、
僕はこれまでに調べたときに、霧積温泉に出くわしているはずだものね。
だから、不思議に思っていたところです。

碓氷峠の見晴らし台に
「日の暮に うすひの山をこゆる日は
せなのが袖もさやにふらしつ」
があって、
うん、うん、うん。。。。
そうですよう。それは、よく知っています。

そこから 霧積温泉まで 山道で中山道が
今も登山コースになっているの。
あの碑から 昔の人のように3時間下って歩いて
霧積温泉につくの。
3時間も歩くのは大変だね?
でも、軽井沢タリアセン夫人と一緒に歩くのならば
僕は5時間でも6時間でも喜んでお供しますよう!
\(^δ^)/ キャハハハ。。。

「人間の証明」で麦わら帽子を
渓谷で落して亡くした、あのフレーズを
ずーっと 気になっていて やっと 行けました。
この「人間の証明」と麦わら帽子のことでずいぶんと調べましたよう。
森村誠一の推理小説を原作にして1977年に角川春樹が映画を作ったんだよね。
それから、テレビでドラマ化されたり、リメイクの映画が作られたり、
日本ではずいぶんと話題になったということが書いてあった。
僕は1977年頃は海外放浪の真っ最中だったから、日本のことはほとんど知らなかった。
でも、思い出しましたよう。
『人間の条件』を調べている時に、「人間の証明」に出くわしたんですよう。
なぜ麦わら帽子?
森村誠一が小説を書く20年ほど前、大学3年生のときに霧積温泉に行った。
その時に饅頭(まんじゅう)か何かの包み紙に西条八十の「麦わら帽子を 渓谷で落して亡くした」という詩が書いてあった。
それを読んで感動したと言うのですよう。
この詩からインスピレーションをもらって小説「人間の証明」のあらすじが思いついたと書いてあった。
小百合さんのために詩の全文を書き出します。

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。
母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。
母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。
母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。
『西条八十詩集』(弥生書房)より
この詩を初めて読んだ時、僕はそれほど感動しなかった。
戦争中、あるいは戦前の言葉遣いだったからかもしれない。
イマイチだった。
でも、批評を読むと、この詩が素晴しいと言う人は多い。
小百合さんはたぶん映画かドラマを見たと思うのだけれど、
原作と比べると映画は良くなかったらしいよう!
感想を拾った見ただけでも実によく分かる。
小百合さんのために書き出します。
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《ネタバレ注意!》
1) ストーリーは序盤30分で概ね読めたので、あとはツッコミ入れ放題。
やたら偶然が多く、やたら人が死に、やたら犯人を逃すマヌケ刑事たち…。
展開も荒唐無稽で笑いどころ満載。特に最後の岡田茉莉子の大演説シーン。
あんな爆弾発言したのに客たちは澄まし顔で拍手喝采。
何だそりゃ。万事この調子で安っぽい作りだが、キャストだけは無駄に豪華。
しかし、めぼしい名演はなく、岩城滉一の大根ぶりが最も輝いている。
あと、突然おでん屋に入って都合よく詩について語り合う、秀治と蛾次郎の異色コンビが絵的に珍妙だった。
2) 公開当時のプロモーションの力の入れようを思い出します。
まだ子供やった為、鑑賞はせぇへんかったんですが、あれから30年たった今レビューする事に意味があるのか...
映画の内容は皆さんが書いておられるように、突っ込みどころ満載な話なんやけれども、良くも悪くも角川書店および角川春樹が日本のエンターテイメントに与えた影響のデカさを感じます。
「お母さん、僕のあの帽子...」の詩は、当時子供ですら話題にしていたし、ジョー山中の主題歌も何回もCMで聞いた記憶がある。
「ママ、僕がそんなに憎いのか」と言いながら、刺さったナイフをさらに深く突き刺したお兄ちゃんのシーンだけが、鑑賞後も深く印象に残ってます。
3) むかーし、やたらと話題になったことをうっすらと覚えているのですが鑑賞してみたらこれはちょっとひどいんでないかいと思ってしまった。
突っ込みどころが多すぎるんでいちいち言わないが、全般的に安っぽすぎる。演出も出演者もやる気あったんですかね?
三船敏郎何のために使ったの?あからさますぎるなネームバリュー利用ですな(帝都物語の勝新なみ)。
三船の名前にひかれてみる人もいるんだから、ほんとこういうのやめてほしい。
ストーリーもようわからん。犯人も最初からわかっているみたいなもんでミステリーの体裁もなしてないし。
4) 原作未読。あのファッションショーの意味の無さ、時間の長さは異常ですな。
オールスター出演を楽しむだけの映画でした。
5) 序盤はかなり驚かされました〜!!
時代とセンスのなさを感じさせるタイトルのテロップで掴みはOK!
そして長く、意味不明のファッションショーのシーンは今、自分が何を見ているのかを忘れさせてくれる・・長い!長いぞ〜!!
さらには、奇跡的なほどの手がかりの発見シーンの連続と、ある意味飽きさせない作りである。w
最後に岩城晃一の演技の酷さに乾杯!
6) 角川映画中後期映画群によって映画の愉しさに目覚めた自分は、当時角川印のいわゆる超大作が公開されるたんび、世論で大バッシングが起きるのを不思議な気持ちで見守ってました。
今回初めて「犬神家」に続くこの鳴り物入り大作を観るに及んで・・・こりゃ春樹プロデューサー、もっと叩かれなくちゃいかんかったわw。
いや監督も脚本家も原作もひどいな、これは。ありえない偶然の連続。
この内容のどこが「人間の証明」なんでしょう?
「ストウハ」→「ストローハット」→「麦わら帽子」「キス・ミー」→「霧積温泉」って超強引な発想の転換がいともたやすくなされた時点で、ああこれはサスペンスでもミステリー映画でもないんだって思いっきり興醒め。
もしかしたら「タモリ倶楽部」の担当者はこの映画によって「空ミミアワー」の企画を思いついたんじゃないのか?
いや絶対そうに違いない!!
7) 原作のドラマ性・キャスト・制作費は糸目がつかないくらいに豪華なのに、肝心の出来はというと、まるで面白くない。
その豪華さとは裏腹に貧相さすら感じる。オープニングのジョー山中の高テンションさと、NYロケの「活かしきれていない感」
ファッションショーのチープさ、ラスト前の独白・喝采の嘘臭さ、自殺容認の根拠のなさと唐突さ、信じられないくらいのラストの刺殺シーンのダサさ、その他諸々、
どうにかならなかったものか。鬼のようにダサい。
「人間の証明」のはずが、豪華さだけで美意識のかけらもない「時代の象徴」に成り下がってしまった、
最高作品になり損ねた時代の徒花的作品。
個人的にはこの作品、野村芳太郎に撮りなおして欲しい。
8) 松田に、三船に、鶴田…。この3人の共演というだけでも観る価値があります。というか、観るべき点はそれぐらいか。
大勢のキャストとストーリーをギッシリ詰め込んで、バタバタと駆け足で進行した印象です。
その割にファッションショーのシーンがダラダラと長いのは不思議でしたが…
ただし、聞きごたえは十分。さすが、大野雄二の音楽はすばらしい。
ちなみに私、封切り30年目にして初めて観ました。
それもギャオさんで。タダならいいか。
9) 「キスミー」へ行くと言い残しニューヨークのハーレムを去ったジョー山中演ずる一人の黒人。
行き先は日本で、ファッションショーが行われるホテルで「ストウハ」という言葉を残して死んでいた(ちょっと『砂の器』っぽい?)。
今後を期待させる冒頭のこのシーン。この映画のサスペスフルな所や、日本とニューヨーク同時進行で進む展開等。
この映画の貴重な要素が分かる一番大事なシーンだ。
このオープニングロールの熱さから、当時の角川映画の気合いを感じ取れる。
この冒頭のジョー山中出演シーンのテンションの高さが、他のシーンに追い付いていないのが残念。
10) 当時、まだ小学低学年だった私の周りの子ども社会にまで「母さん、僕のあの帽子…」のフレーズが轟いてた記憶があるので、世間一般では相当話題になった作品だったんでしょうね。
ちゃんと観たのは大学生の頃で、もう十数年前。結局、ジョー山中の顔と帽子クルクルしか覚えちゃいない。
こないだテレビの深夜放送でやっていたので久しぶりに観たのだが、正直、ミステリーにすらなってないジャン。
“偶然辿り着いたら、その人が犯人だった”なんて…
特にラストは疑問だらけだ。
受賞スピーチの場面では会場がザワザワする演出が欲しかったし、あのスピーチで観客が拍手する筈もあるまい。
重要参考人を会場で確保しない警察なんて有り得ないでしょうに…。
それにしても岩城滉一の演技はヘタすぎる。
11) ストーリーは御都合主義オンパレードだが、出演者が超豪華!
そしてみんな若い!(笑)音楽も手伝って70年代の雰囲気を存分に楽しめる。
当時の流行語にもなりドラえもんにすら引用された「あの麦わら帽子・・・」の詩が鑑賞後にも強烈な印象を残す。
12) チープさも含めて、当時の角川映画の勢いを感じます。
作品そのものははっきり覚えていませんでしたが、CMはものすごい印象的でした。
「かあさん、あの麦藁帽子、どこへいったでしょうねえ」なんて、いまでもわくわくしました。
しかし、作品は今見ると本当にひどい。
魅力的な絵がひとつもない。
監督はやっぱり才能ないなあ。
上の批評・感想を読むと映画の出来はどうやらイマイチだったようだけれど、小百合さんが書いたとおり、「麦わら帽子を 渓谷で落して亡くした」というフレーズは、ずいぶんと有名になったらしいね。
僕は、小百合さんが書いたものを読むまで、まったく知らなかった。
読んだことも聞いたこともない。
ただ、「人間の証明」には、思い当たることがあった。
それで、いつものようにハマリ込んでしまった。
小百合さんのおかげで興味深い記事が書けそうです。
ありがとう!
じゃあ、今夜はこれまで。。。
ジェームズ・ヘリオットさんの本を読みながら眠ります。
(//\/i/i__/)
(+'.'+)
(")_(")
じゃあねぇ〜
Zzzzzz...


『人間の証明 (2009年8月19日)』より

。。。んで、「人間の証明」のどこに問題があるのでござ〜♪〜ますか?

「人間の条件」と比較されてしまったのではないか?。。。僕は、まずそう思ったのですよう。
「人間の条件」と比較すると、「人間の証明」はイマイチなのでござ〜♪〜ますか?
あのねぇ〜。。。「人間の条件」の映画を観たら次のように言う人はまず居ませんよう!
この内容のどこが
「人間の条件」なんでしょう?
どうしてでござ〜♪〜ますか?
僕は大学生のころ映画で『人間の条件』の全編を観たのだけれど、まさに「人間の条件とは何か?」を考えさせられながら引き込まれるように観たものですよう。

僕は宮下順子さんのファンでした。
なぜ?
もちろん、僕は他の女優さんが出ているポルノも見たのですよ。
でも、演技力と言うか?悩殺力と言うか?刺激度と言うか?
順子さんの演技を見るのが最もゾクゾクするのですよね。
ボインで肉体美を見せる女優さんではないのですよう。
むしろ平凡な表情で、体も特に素晴しいと言うほどでもない。
でも、裸になって、順子さんが事に及ぼうとすると、僕は吸い込まれるように魅せられたものです。
やっぱり、演技力抜群!と言うのが最も的確な表現のような気がします。
当時はポルノ映画は、もっぱら映画館で見たものです。
小学生の頃はチャンバラ映画でした。
中学、高校の時にはあまり映画を見なかった。
唯一の例外が、高校生の時熊谷の“文映”で観た『ジェームズボンド・ゴールドフィンガー』でした。
大学生の頃と社会人になってからは、もっぱら日活ロマンポルノでした。
唯一の例外は仲代達也さんが主演した『人間の条件』でした。
仙台の1番町にある松竹の映画館で、1部から6部まで、丸1日かかってみたものです。
上映時間がトータルで8時間半だったと思います。
丸1日、映画を見て過ごしたのです。
前にも後にも、8時間以上映画を見続けたことってこの時一度だけです。
前から2列目か3列目の席で、椅子に寝そべるようにして引き込まれるようにして観たのでした。
とにかく、実に感動的な映画で、本当に吸い込まれるようにして観たものです。
見たあと、3日間尻が痛かったことを今でもはっきりと覚えていますよう。
『軽井沢夫人 (2008年7月7日)』より
分かるでしょう?。。。当時は日活ロマンポルノが全盛の頃だったのですよう。真面目な映画を作っても儲からないと言うような風潮があったと思うのですよう。
それなのに、ポルノにハマッていたデンマンさんがどうして『人間の条件』を8時間以上もかけて1日で観る気になったのでござ〜♪〜ますか?
あのねぇ〜、僕が中学1年生の頃だと思うけれど、『人間の条件』をテレビでやったいたのですよう。確か、加藤剛さんと新玉美千代さんが主人公だったと思うのですよう。

日本テレビでやっていたのだと思う。字幕の背景に上のロダンの『接吻』が映し出されていたのを今でもはっきりと覚えていますよう。
つまり、テレビで観ていたので、懐かしくなって、まとめて1日で観る気になったのでござ〜♪〜ますか?
そうですよう。テレビで観ていた時には毎回見たわけではないから、ぜひ全編を観てみようという気持ちになったのですよう。
五味川純平(ごみかわじゅんぺい)さんの原作も読んだのでござ〜♪〜ますか?
読みましたよう。高校生の時でした。
。。。んで、全編を8時間以上かけて観て感動したのでござ〜♪〜ますか?
感動しましたよう。
つまり、『人間の条件』というタイトルに負けないほど感動を与える映画だったのでござ〜♪〜ますか?
そうですよう。「人間の条件とは何か?」を考えさせてくれる8時間以上の大作だったのですよう。あの映画を8時間かけて観終わって、次のように言ったとしたら、その言った人が大馬鹿者ですよう。
この内容のどこが
「人間の条件」なんでしょう?
でも、中には、そのような感想をもらした人が居たかも知れませんわ。
あのねぇ〜、もし、そう思ったら8時間も映画館の中でつまらない思いをせずに途中で出てしまいますよう。
それも、そうですわねぇ〜。。。おほほほほ。。。つまり、「人間の証明」と言う映画はタイトル負けをしていたのでござ〜ますか?
そう思いますよう。だから、次のようなことを言う観客が居たのですよう。
この内容のどこが
「人間の証明」なんでしょう?
デンマンさんは、どう思うのでござ〜♪〜ますか?
上の感想を漏らした人ばかりでなく、映画の感想を読むと、10人のうち8人までが失望しているのですよう。つまり、映画は原作の核心を観客に伝えることに失敗したことが実に良く分かるのですよう。
『人間の条件』は核心を伝えていたのですか?
8時間以上の大作ですからね。つまらない映画だったら、僕も途中で退場していましたよう。観る人の心を充分に惹きつけるだけの魅力ある映画だったのですよう。あんまり引き込まれて観続けたので、僕は映画を観た後で1週間ばかり尻が痛かったのですよう。うしししし。。。
マジで。。。?
もちろん、悪い冗談ではありません。8時間以上映画を観続けたなんて、その時が最初で最後でしたよう。
。。。んで、「人間の証明」の映画は、どこがいけなかったのでござ〜♪〜ますか?
司馬遼太郎先生の言葉をもう一度思い出してください。
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