お友達に誘われて埼玉県の志木までやってきました。
電車で行こうか迷ったのだけど、クルマで。
多分格安の駐車場があると踏んでの決定です。
そしてうちからだとどうやらクルマの方がはやい、とマップで出てました。
カレーですよ。
案の定、改札が目の前!の駅前駐車場は1時間200円。よしよし。
お友達のたじーはなんと赤ちゃん連れ!
赤ちゃん生まれたのは知ってたけどやっぱりびっくりしたなあ。
おみせ、不思議な場所にありました。
志木駅から一つとなりの駅、柳瀬川。
志木ニュータウンの中、ペアモールという商店街があります。
志木ニュータウンは70年代後半の大規模集合住宅建設ラッシュのさなかに生まれた町。ちょっと古びた団地、という風情です。その商店街ペアモールも今風ではなく、2階建ての路面店を集めて並べた素朴な感じ。
「ゴアカフェ」
はそんな中にあります。インドとバングラディッシュのレストラン。
少し不思議な組み合わせ。古い団地とエスニックレストラン。
実はこの組み合わせ、少しずつ増えている様子。
テナントがなかなか集まらない古めの団地の商店街。そういうところにインド料理店やタイ料理店が少しずつ入り込みつつあります。実際公営住宅等の住人にインドの人やタイの人が増えてるんですよね。私の実家のそばの団地にもインド人自治会長が誕生したとかしないとか。なるほどねえ。
お店に入ると結構な混雑ぶり。
もう13時を回っているのに結構なお客さんの入りです。
これは驚異的なことだね。
都心部ではもう珍しくないインド料理。でもそれはあくまで都心のオフィス街や駅のそばの話であって、団地内のインドレストランでこれはちょっとしたものです。
理由はすぐにわかりました。
さて、その理由の前におなかすいてるので、カレーだね。
たじーにおまかせで「豆のカレーを!」と頼んだら、いろいろ出てきちゃいました。
バターチキンカレー
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印象的な味でした。甘さ控えめのクリーミーなバターチキンカレー。
トマトの酸っぱさを上手に前に出してさわやかです。あぶらっこくないんだよ、これが。そこがすばらしい。
グレイヴィスタイルの北インド系のカレーは油が多くなりがちです。まず油でスパイスの香りを引き出すのと食品としての寿命が長くなるので、どうしてもそうなりがち。
ところがそれだとおなかにもたれるんですよね。ここのバターチキンカレーはそれがないのが不思議でした。
豆カレー
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これも大変印象的。スパイスの香りがきりっと際立っていてうれしい、おいしいカレーでした。
豆のカレーは穏やかでまったり仕上げるものが多いですが、スパイスのエッジを効かせてあって好印象。これはごはんとかナーンとかいらないや、このままお惣菜で食べたいくらい。
ショウガの効き具合も爽やか。
キーマカレー
>
これがまたあまり食べたことがないスタイル。スパイスの香りも、塩の加減も穏やかすぎるくらい穏やか。ボクの満足感で行ったらちと弱い、と言わざるを得ない。
いや、いいんです、それで。ボクのためのカレーではないから。店主のロイさんが「これが一番評判のいいカレーだよ」と追加で持ってきてくれたもの。つまり、この地この場所で一番受け入れられる味だってこと。あ、それで全体の構成や傾向のすべてがわかるぞ。なるほど!
ロイさんは胸を張って言います。
「日本人の舌にあうように時間をかけて調整してきたんだよ。」
そしてこれ、頭でっかちの似非グルメの人にははなはだ評判が悪い一言。
受け取り方の違いなんだけどね。
そういうタイプの人は「現地そのままをもってこい。寸部違わずもってこい。俺たちの舌にあわせたなぞ寝ぼけたことを言ってるんじゃない」と思ってたりします。無理ですそれ。
その人が言う「現地の味」を本当に現地で味わってたら、すぐにわかるはず。彼の地に行って食べてきてもまだそんなこと言ってる人は旅行中目が開いていなかったのでしょう。
彼の地で食べればすぐにわかる。まず水が違う。それに土が違う。野菜の味の濃さが違う。肉の生々しさが違う。それを同等にするなぞ簡単にはできません。仮に現地から食材と水をすべて取り寄せたらそんな文句を言っている人たちの財布の中身じゃあとても食べられない値段になる。
そういう人たちは挙げ句の果てに「現地なら20ルピーしかしないのに」とかいうんだよね。
そういう人は外食に出てこないでほしい。うちで自分で作ってりゃいい。
ロイさんはとても楽しい人。おしゃべり好きで、人好きするタイプ。お客さんの席に出向いていっていろいろなおしゃべりをしては笑わせてくれる。奥さんはとても美人だし。
バターチキンのもたれない感じとかの話をすると、我が意を得たり、と瞳が輝いていましたよ。
なんで繁盛してるかって、そこですよ。
楽しくない場所にわざわざ行きたいひとはいないわけで。そして楽しい会話や付き合いがあるからそういう体験含めで味がますますおいしく感じられる。そしてロイさんも手を緩めない人。料理が好きで、勉強熱心でいろいろと工夫を止めない人。こんなベッドタウン然とした町でも受け入れられるに決まっています。
こんなのを読むと、キーマカレーの味やバターチキンカレーがなんで油が少ないか、とか、何となくわかってくるでしょう?すべては愛情を中心に動く、そういうわけです。
飲食業ってそこが根っこじゃなかったっけか。
小さな駅前の大きな団地にある楽しいお店、のぞいてみるといいですよ。
ONETOPIにて「カレー」トピックのキュレーター」をお任せいただきました。
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