カレーですよスペシャル「ポータブルタンドールプロジェクト」調 理

日々つれづれに考えては、アイディアを確かめつつ前進中の「ポータブルタンドールプロジェクト 」、ゆっくりゆっくりと暖めて、おもしろくなってきています。
アウトドアでもベランダでも、タンドール料理が楽しめる、というコンセプトで制作と検証を進めているポータブルタンドール釜です。
今日もボクの部屋の広くはないベランダで火を入れます。
使用に当たって注意しなければいけないことは、当然ながら火を使う、という点。
大変危険を伴うので気をつけねばなりません。

とはいえ、七輪の扱いをわかっている人であればそれほど怖がる必要もないでしょう。
始める前に、まず消火がすぐにできる準備をしておきましょう。
部屋の中ではやらない、換気に注意する、は当たり前ですね。
また、物を燃やすとにおいがすることはご存じですね?近隣のお洗濯ものを炭火で薫製にしないよう、気をつけましょう。

まず炭の扱い。
ボクのタンドールは炭を使います。炭の火起しでは火の粉が飛ぶことがあるし、起はじめに炎が上がるので要注意。
写真をごらんください。火の粉が舞っているでしょう?
炎が収まり、炭の中心がじわりと赤くなってくると火が安定した証拠です。
ここまでは前準備。ですね。

釜の中に手を入れていられなくなってきたら、もう釜の中は200度を超えているはずです。
本来は300度オーバーで運用するのがスタンダードな業務用のタンドールです。
そこまで温度を上げられないポータブルタンドールは時間で調整。
少し長く焼くものを入れておくことで対応です。
きょうは野菜をマリネして、「タンドリーサラダ」、野菜のスパイシー蒸し焼きでも作ろうと準備してみました。

レシピが手元になかったので勘で(笑)調合。
ヨーグルトをボールに空けて、チリパウダーとクローブパウダー、オレンジジャム(マンゴーチャトニの気分(笑))、クミンに塩、胡椒。それをががっとかき混ぜて野菜を一口大に切って放り込みました。

マリネードは必ず手でやるのがいいですね。野菜の隅々までマリネ液を行き渡らせます。
隙間にも押し込みましょうね。そういう時は手が一番。
20分も漬ければよいかな。
それを待つ間に火起こしとちょいといっぱい(笑)気分はグラハムカーか、広川太一郎です。
でも、さすがにあのキッチンにはタンドールは備わっていなかったよなあ(笑)

漬け込み、いいかな、と思ったら今度は串(シーク)に刺しましょう。
これも手でね。
手が世界で一番便利でフレキシブルな調理道具だって、最近忘れていませんか?
そうそう、串へ刺す野菜の順番。
まだ検証中なのですが、やはりこのポータブルタンドール、容積が小さいため、調理対象物が火からかなり近くなります。
本来は大容積の釜の中に、イメージとして宙ぶらりんに。
釜の中程の位置に調理対象を串(シーク)で固定するイメージですね。そうするとその容量の大きさからある程度均等に蒸し焼きされる。
タンドールはそういうものです。

この小さなタンドールでは容量の問題でそれがかなわないのは事実です。
そこで大切になってくるのが調理対象物のシークに刺した時の位置と火が入りやすい素材、入りにくい素材を見極めて順番を考えて刺す、という部分。
例えばさきの方には比較的熱、焦げに強いジャガイモ等の芋類を、中程はお好みで、火で崩れていくような野菜は手元の方に位置決めをする。
またトマトなぞをとろりと仕上げるためにわざと半ば辺りに刺してみる。
こういうのもタンドールを自分のものにしてゆく、自分のタンドールレストランのタンドール番になる、そんな風に考えて楽しみとしてやるのがいい気がします。
そういう部分を気にしながらやってみる、検証兼ねて試す、というのがいいのではないでしょうか。
*本国インドのレストランでは、日本では違うのですが、コックさん一人一人に自分の担当、
守備範囲があって、それ以外はまったく手を出さないしわからない、というスタイルなのだ
そうです。
いわゆるカレーを作るコック、ミターイ(インドのスィーツ、デザート)担当のパティシエ
そしてタンドール料理全般を受け持つタンドール番のコック。
そんなことを想像して調理するの、楽しいでしょ?

さて、準備ができたぞ。串をタンドールに差し込みましょう。
火の様子をもう一度確認してから串をそっと釜の底に差し込んでやります。
くれぐれも炭に近すぎないようにね。うまく調整しましょう。

位置が決まったら蓋をします。
「蒸し焼き」、な訳ですから蓋は必要です。
なるべくぴたりと閉まるものがいいですね。とはいえそううまくぴったりの蓋は見つからない。
現在はフライパンのふたを使ってみています。追々改良したいなあ、と思っています。
待つこと15分。
ちらり蓋をずらしてのぞいてみると、、、うん、もうちょっとかな。もうちょっと我慢しよう。
そして更に5分ほど。
おお、おお、、、いいんじゃない!これ。どうよ!これっ。

ね、こんな感じ。
野菜のふちにうっすら焦げが付いて、いい感じです。うむ、うまそうなんじゃないのお?!
早速更にのせて、まずはひと串目の試食です。
お、うまい。うまいですよ。

ジャガイモはほっくりさっくり。皮がぱりぱりで中身ほくほく。うーん、うまい。
トマトはとろりとして、大変な美味。酢う味とフレッシュさが、かえって生で食べるより凝縮される感があります。
なるほど、おもしろい。
マリネ液も適当に作った割にはちゃんと自分好みの味になっており、ピーマンもおいしい。
タマネギがね、これがなかなかの絶妙な火の入りかたしてます。いいですうまいです!
しゃっきりとしんなりが両方あって、マリネ液もうまいこと隙間に入り込んでいて、味がきちんとしみています。
あ、やばい!うますぎるっ!
という訳でどんどん増産。
またシークにマリネ野菜をどんどん刺して、タンドールに入れてゆきます。今度は2串いっぺんに入れてみよう。
よしよし、ふた串いっても全然平気です。
少しだけ焼き時間を延ばせば大丈夫。
これまた炭火の力に背中を押されてのおいしいタンドールサラダが出来上がりました。
さっさと火の始末をして、テーブルを作りましょう。
乱暴なやり方ですが、このポータブルタンドールは植木鉢をベースにしているのでそこに見ず抜き穴があいています。
水をザバッと入れてしまうっていう方法もあります。
ただ、急にそれをやると温度差でタンドールが割れたり、寿命が短くなったりします。
ベストなのは砂や土を用意しておいて、たっぷりと炭の上にかけてやって、空気を遮断、消す方法です。
最後に自分の手を突っ込んで、ちゃんと熱が引いたかを確かめましょう。
それくらいやって本当の火の始末となります。

これはいいねえ。タンドールを使うだけなんですが、よい休日になっちゃいます。
うまい酒を用意して(あ、途中であんまり飲んじゃダメ。きちんと火の始末をしなきゃいけないからね)、野菜とヨーグルトだけ用意して、スパイス用意して。
それだけで、あと少々の手間をかけてやるだけで、極上の夕方の時間を過ごせます。
ワインとタンドールサラダ。
ね、ちょっと考えちゃうでしょう?(笑)やってみるかなあ、、、って。
簡単なタンドールを作る 〜 火を入れる 〜 つまみを焼く 〜 パーティー
なんていうワークショップを開くのが目標なんですよ。
いいでしょ。
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