森博嗣『女王の百年密室』読了。
2113年、小型飛行機で所在が分からぬ場所に不時着したミチル。相棒はロイディ。老人マイカ・ジュクに出会い、ルナティック・シティに行くように言われる。その町は、100年前に作られて、楽園のような場所だった。女王デボウ・スホに面会し、いつかの疑問を問うミチル。ここでは、人は死ぬことはないこと。それは人は冷凍保存されて”死”という意識がないこと。また女王は「神の教え」があって、ミチルがくることも予言していたこと。そのような世界で殺人事件が起こる。ミチルの恐怖でもあるマノ・キョーヤもこの町を訪れていた。
人が冷凍保存されて、未来には医療技術も発達して、どんな不治病も治す事ができる可能性がある。そういう施設があることを知ったのは、子供のころに読んだ『ブラック・ジャック』。同時期、不老長寿って理解できなかった。『銀河鉄道999』のテーマでもあったけど。
「生きている」と言うことが、この本書のテーマ。ミチルの疑問が、ダイレクトに判った。完璧な理想郷なのに、どこか不自然な世界。森博嗣作品はS&MシリーズとVシリーズが2冊、『そしてふたりだけになった』を読んでいる。これはSF小説ではあるが、一貫したテーマがあるように思えてきた。『四季』での仕掛けが気になった。でも、Vシリーズ進まない。
ミチルとロイディの関係は、予想通り(^_^;
読めば、読むほど、味わい深い作品でした。
この続きがあるよね。『迷宮百年の睡魔』。三部作という話です。


