赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹

東京創元社 2006-12-28
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レビュー

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』
推理作家協会賞受賞。
吉川英治文学新人賞候補。
直木賞候補。

山陰地方の紅緑村にある赤朽葉家。その屋敷に嫁いだ祖母が千里眼奥様と呼ばれた万葉。万葉の娘が毛毬。彼女はレディースとして名を轟かせた。毛毬の娘が瞳子。瞳子は赤朽葉家の女の生き方を昭和の歴史と共に語る。

春ぐらいから平積みになり、多くのブログでも感想が見かけられた。書店で実際に手に取ってみると、二段組でびっしり活字が埋まり、300ページ強。すでに図書館での予約数も多かった。予約数が落ち着いたころ、読んでみたいと図書館から借りてきた。どのくらいで読めるかな、と思ったがそんな懸念は一気に払拭。第2部、第3部は一気に読んだ。実質2日半ぐらいだった。
読むと止まらない。
登場人物全てが個性的な名前を持ち、強烈な性格の持ち主ばかり。昭和の話だが、なぜかもう一世代前の時代のような錯覚さらする。赤朽葉家全体がとてもミステリアスな印象。色が付いた固有名詞や情景ごとに色の表現されていることも凄く印象的だった。毛毬に起きた一夜の出来事は鳥肌がたつほど鮮烈だった。
本を読んでいるというより、起伏が激しい映画を観ているようだった。
表紙の赤い葉。葉が一気に炎のように色づき、風が吹き一瞬に散る。その光景は、ここに登場する女たちを象徴している。本の内容と装丁がぴったり。
用事のない休日に読まば、一日で読む終えることは必死。
このドラマティックな世界に浸って欲しいな。

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