「本の雑誌が選ぶ文庫ベスト10(2008−2009)」第2位。
絲山秋子さんのエッセイです。いやー、痛快、爽快。いろんなところで同感し、いろんなところで笑いをいただきました。
特に「禿礼賛」はシュールで、笑えないんだけど腹の内で大笑いしましたね。
どのエッセイもいいんだけど、最も笑ったのが、「世の中よろず五七調」。これ、すべて五七調で書いてあります。
すごいなー、よく考えたもんだ。それも、しっかりストーリーになっている。
恐るべし、絲山秋子さん。
例えば、「行き詰まり、いつもの連れと飲みに行き。酔わないと、なぜか焦って飲みまくる…」と延々と、この章の最後まで続いていきます。それを考えるだけでも大変な労力だろうに。やはり、これ、文筆家の才能でしょうね。
また、「自分の取説」と題し、自分を取扱書として、読ませています。これも、笑える。
上手いな〜、ホント。これ、どこかで使えそうです。参考にしよっと。
その他、OL時代のこと、自分の性格、群馬と東京での生活など、どれも一気読みの面白さ。
この人、今年読んだ「ばかもの」がすごくよくて、癖のある作家さんなんですが、いいんですよ。他の作家を引き合いに出しながらも、本はほとんど読まない。しかしながら、自分の本が書店に並んでいるかどうか、ちゃんと確認するところなんぞ、やはり作家という職業なんですよね。
抱腹絶倒、爽快感間違いなし。わたしは、「世の中よろず五七調」を読めただけでも、幸せな気持ちでした。絲山さんの痛快エッセイ。絲山さんの作品を知らない方は、この作品から入るのもいいでしょう。それにしても、絲山さんって、背が高かったのですね。意外だったなー、知らなかった…。









