TOP>2009年11月

2009年11月20日

「あの人の食器棚」伊藤 まさこ

「あの人の食器棚」伊藤 まさこ
159p新潮社

個性豊かな19の食器棚をのぞき、ちゃっかり料理もさせてもらった記録。

2009年11月20日

「流星の絆」東野 圭吾

「流星の絆」東野 圭吾
482p講談社

惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった功一、泰輔、静奈の3兄妹。

ああ、ドラマを先に見た性で、役者が頭の中で駆け巡っていた。
先に 読まなかったのが 残念。

それにしても、そのまんま。うまく演出されていたことに感心。クドカン すごいわ。

2009年11月20日

「45分でわかる! 14歳からの世界金融危機 」池上 彰

「45分でわかる! 14歳からの世界金融危機 」池上 彰
93pマガジンハウス

サブプライム問題が起こってから、オバマ大統領就任まで。その間に吹き荒れた、原油の高騰暴落、円高、金融危機・・・、この一冊を読めば、45分でそのすべてがつながってスッキリ理解できる。

14歳と銘打っているだけあってわかりやすい。

まさに 風が吹けば…のつながりがわかり、ああそうかと すっきり 今の経済構造?が わかる。

読んでよかった。

2009年11月20日

「見る美 聞く美 思う美―「画家バルテュス」とともに見つけた日本の心」節子・クロソフスカ・ド・ローラ

「見る美 聞く美 思う美―「画家バルテュス」とともに見つけた日本の心」節子・クロソフスカ・ド・ローラ
218p祥伝社

20世紀最後の巨匠・バルテュスと結婚し、ヨーロッパで暮らすようになって40年になる著者が綴る、日本の美と心。

この本を 読んでわかったこと。随筆や、エッセイは、書いた本人について 興味が あったり 尊敬してたり、あるいは 少しでも 知っていたり(小説を読んでるとか、絵を見たことがあるとか、)しないと、面白くもなんともないってことだ。

2009年11月20日

「風化する女」木村 紅美

「風化する女」木村 紅美
156p文藝春秋

目次
風化する女:れい子さんは、ひとりぼっちで死んでいった。
海行き


風化する女は、結構、面白かった。2時間ドラマみたいな感じ。

2009年11月20日

「大阪ばかぼんど―ハードボイルド作家のぐうたら日記」黒川 博行

「大阪ばかぼんど―ハードボイルド作家のぐうたら日記」黒川 博行
255p幻冬舎

連戦連敗のマージャン、空恐ろしい絵描きの妻、大量の?愛らしいペット、トラブル続きのマイカー…。

作家ってこんな生活なのか?
知ってる作家の名前が・・・
なんかすごい。

2009年11月13日

「鷺と雪」北村薫

鷺と雪
鷺と雪
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/04
  • 売上ランキング: 3417
  • おすすめ度 4.5


(かなり前に読んで感想を書きそびれていたので、記憶が曖昧なことをはじめにお詫びします)

直木賞受賞おめでとうございます。それをきっかけに読み始めたこのベッキーさんのシリーズ、
あっという間に読み終えてしまい、寂しいです。

日本が戦争に突き進もうとしている中、上流階級のお嬢様である英子様と、
女性運転手のベッキーさんが、遭遇する日常の謎を解いていく連作短編集。今回は3編収録。

2009年11月09日

ゆびぬき小路の秘密

ゆびぬき小路の秘密 (福音館文庫 S 53) ゆびぬき小路の秘密 (福音館文庫 S 53)
(2008/03)
小風 さち

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作者の名前を知らないまま読んでいたら、外国の児童文学の翻訳だと思い込んだかもしれません。
タイムスリップを扱った児童文学の中では、私の知る限りフィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」が最高傑作だと思っていますが、この本も期待以上に面白かったです。


時は1960年代のイギリス。
11歳の少年バートラムがサウスウッドの町に引っ越してきたところから、物語は始まります。


散歩の途中で見つけた「ゆびぬき小路」の古着屋で、バートラムがお母さんに買ってもらった濃いグレーのコートには、ひとつだけ違うボタンが付いていました。
いぶし銀のような光沢のそのボタンは、不思議なことに五つ穴で、ボタンを留める糸が一筆書きの星の形に通っているのです。
そのコートは、ゆびぬき小路のいちばん奥で店を営む、頑固で偏屈だけれど腕は確かな仕立屋 ロザムンド・ウェブスターが仕立てたものでした。


不思議なボタンの力で、バートラムは度々 過去のゆびぬき小路に迷い込みます。

以下、ネタバレありですのでご注意を。
全部バラしているわけではありませんが、この本は、前知識なしで読んだほうが断然面白いです。





五つ穴のボタンは五個でひと組。
仕立屋ウェブスターに代々伝わる宝物でした。

そんな大切なものを、ロザムンドはなぜ次々と手放したのか?

バートラムにも、そして読み手にもさっぱり解らなかったその理由を彼女が語った時、言葉のひとつひとつが胸に沁みました。


「仕事というのは、自分にとっていちばん大切なものを使うこと」

「それは、わたしが服を仕立てるときに、わたしが服にこめるもの。
わたしの愛情や、忍耐や、努力のことさ。
仕立てに使うわたしの時間と、仕立屋として生きてきた、すべての時間のことさ」

「大切なものほど、手放さなければならないんだよ」




ところで、バートラムが過去のゆびぬき小路で出会った人の中に、窓ふきを仕事にするエイドリアンという青年がいます。
バートラムの生きる現在では、彼は駅の裏に住みつく年老いた浮浪者。


ロザムンドと同じ、仕立屋の子どもに生まれながら、「自分には不向きだ」と早々に諦めてしまったエイドリアンと、職人気質の仕立屋ロザムンドとは実に対照的です。


ロザムンドだって最初から腕の良い仕立屋だったわけではありません。
むしろ母親に「能なしの頑固者」と言われるほど不器用で、自分でも「仕立屋なんかになりたかない」と言っていました。


「わたしはただ、わたしにとっての幸せが、一枚の布を一着の服に仕立てることだということを、受け入れただけなのです。」


不器用であっても裁縫が嫌いなわけでは決してなく、母親と喧嘩して家を飛び出した後、一人きりで縫い方のおさらいをしていた女の子は、一流の腕を持つ仕立屋になりました。


ロザムンド・ウェブスターの仕立てたコートの着心地を、ある人物が回想するこのくだりが素晴らしい。

「手を通すと流れるように滑って体を包み、ふんわりとゆるいほどに体になじみ、一定の心地よいリズムでなめらかにボタンがとまったものだ。
こう、するっ、するっ、するっと」


まるで自分がその服に袖を通しているような気がして、うっとりします。
きっと、着ているだけで幸せになれる類の服なのでしょう。
こんなコートを一着持てたら…と、思ってしまいました。



対して、

「窓ふきなんて、つまらねえな。ふいてもふいても、窓の外っ側にいるばかりでよ。
どんなに磨いたって、むこうにはいることはできねえんだ」


と言いながら、たいした稼ぎにはならない窓ふきを続けるエイドリアン。


少年と頑固な仕立屋のおばあさんの奇妙な交流が主題のように見えて、その実、作者がいちばん書きたかったのは、ロザムンド・ウェブスターとエイドリアンの生き方の対比ではないかと思います。
最後のほうなど、エイドリアンが主役に見えました。


住んでいた長屋が取り壊されることになり、住む所を失ったのを手始めに、不運が不運を呼び、坂道を転がり落ちていくような有様のエイドリアンを、バートラムの目線で追っていくうち、
止める術がないことがもどかしく、いたたまれない気持ちにさせられます。

取り返しがつかなくなる前に、どうしてもっとまともな仕事を探さなかったのかとか、「自分にも仕立ての腕があれば」と思うのなら、父親が生きているうちにどうしてちゃんと教えてもらわなかったのかとか…。


何もかも失くしたかに見えたエイドリアンのたったひとつの宝物が、あの仕立屋ウェブスターに伝わる五つ穴のボタンだったというのが、なんとも皮肉でした。
ボタンは、父親が遺した最後の布でロザムンドに仕立ててもらった上着に縫い付けられていたのです。




不思議なボタンに仕立屋の手が加わって過去と現在を繋ぐという設定が面白く、読み応えがあります。
現在に帰ってきたバートラムと、全てを聞いた後のロザムンドとの会話がしみじみと味わい深い、良い作品でした。


でも、一度 五星形に縫い付けられた五つのボタンを、もう一度全部揃えた時に何が起こるのか 知りたかったなぁと、ちょっと残念に思います。
もう決して誰にも揃えることはできないから、余計に。


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2009年11月01日

2009年10月に読んだ本

10月はノンフィクションやエッセイが多かった。
大作があったのでこのぐらいのペース。
古めの女性作家、エッセイストと作品は『思い出トランプ』や『一色一生』、『タマや』に『崩れ』は、若いころでの理解できなかったであろう情感がよかった。円熟していて凛としている。
また、『児玉清の「あの作家に会いたい」』や『伝説の編集者坂本一亀とその時代』は、本好きなら楽しめる1冊。
そして『一九八四年』(新訳版)や『パリ左岸のピアノ工房』は、多くの人に読んで欲しいと思える作品。
『不毛地帯』と『沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか』は、セットで読むと戦後の歴史や経済が分かる。

読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4531ページ

読了数 12作品
道の途中 1作品

■『思い出トランプ』 (新潮文庫) 向田邦子 
どの短篇も濃縮した人間模様が描かれていて圧巻。

■『児玉清の「あの作家に会いたい」』児玉清 
作家さんたちのバックボーンと小説家のとしてスタンスを巧く聞き出している。本好きには誘惑がいっぱいの一冊。

■『この庭に―黒いミンクの話』梨木香歩
不思議な感覚に包まれる。

■『一九八四年[新訳版] 』(ハヤカワepi文庫) ジョージ・オーウェル 
旧訳版より読みやすくなっているので、新旧読み比べをしてみると管理国家が鮮明になる。みんな一緒って怖い世界。ザミャーチン『われら』もお勧めしたい。

■『パリ左岸のピアノ工房 』(新潮クレスト・ブックス) T.E. カーハート 
ピアノの魅力、楽器や音楽の変遷など、楽しい読書を満喫。

■『不毛地帯』第3巻 (新潮文庫 や 5-42) 山崎豊子 
荒波でも不屈の精神。

■『不毛地帯』 第4巻 (新潮文庫 や 5-43) 山崎豊子 
使命感のような人生。

■『一色一生』 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 志村ふくみ 
大佛賞受賞。自伝的なエッセイ。奥ゆかしい部分に惹かれる。

■『タマや』 (河出文庫) 金井美恵子 
連鎖的文章が面白い。引用の小説や映画がとても気になった。

■『伝説の編集者坂本一亀とその時代』 田邉園子 
三島由紀夫の処女作『仮面の告白』、野間宏『真空時代』を編集した辣腕の編集者、坂本一亀。戦後文学史が分かる。坂本龍一のお父様で坂本家の一場面など、仕事熱心な気骨な人物像が浮かんでくる。

■『沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか』 新潮文庫 共同通信社社会部編 
戦時下での軍隊、戦後の政治、経済など、関わった人々など歴史的文献と興味深く読めた。日本推理作家協会賞受賞。「不毛地帯」のモデルらしい。

■『崩れ』(講談社文庫) 幸田文 
自然の計り切れない力。

■『圏外へ』吉田篤弘
不思議な本。演劇のような物語。

■『All Small Things』角田光代 
カップルの数だけある思い出のデート。レジャースポットにおでかけや、高級レストランで食事だけが嬉しいや楽しかった基準ではないのよね。


表紙を並べるとこんな感じ。

思い出トランプ (新潮文庫) 児玉清の「あの作家に会いたい」 この庭に―黒いミンクの話 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)

不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42) 不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43) 一色一生 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) タマや (河出文庫) 伝説の編集者坂本一亀とその時代

沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫 崩れ (講談社文庫) 圏外へ All Small Things

尚、『All Small Things』は文庫では改題され『ちいさいな幸福』になっています、

ちいさな幸福 <All Small Things> (講談社文庫)ちいさな幸福 (講談社文庫)

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2009年11月01日

2009年10月に読んだ本

10月はノンフィクションやエッセイが多かった。
大作があったのでこのぐらいのペース。
古めの女性作家、エッセイストと作品は『思い出トランプ』や『一色一生』、『タマや』に『崩れ』は、若いころでの理解できなかったであろう情感がよかった。円熟していて凛としている。
また、『児玉清の「あの作家に会いたい」』や『伝説の編集者坂本一亀とその時代』は、本好きなら楽しめる1冊。
そして『一九八四年』(新訳版)や『パリ左岸のピアノ工房』は、多くの人に読んで欲しいと思える作品。
『不毛地帯』と『沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか』は、セットで読むと戦後の歴史や経済が分かる。

読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4531ページ

読了数 12作品
道の途中 1作品

■『思い出トランプ』 (新潮文庫) 向田邦子 
どの短篇も濃縮した人間模様が描かれていて圧巻。

■『児玉清の「あの作家に会いたい」』児玉清 
作家さんたちのバックボーンと小説家のとしてスタンスを巧く聞き出している。本好きには誘惑がいっぱいの一冊。

■『この庭に―黒いミンクの話』梨木香歩
不思議な感覚に包まれる。

■『一九八四年[新訳版] 』(ハヤカワepi文庫) ジョージ・オーウェル 
旧訳版より読みやすくなっているので、新旧読み比べをしてみると管理国家が鮮明になる。みんな一緒って怖い世界。ザミャーチン『われら』もお勧めしたい。

■『パリ左岸のピアノ工房 』(新潮クレスト・ブックス) T.E. カーハート 
ピアノの魅力、楽器や音楽の変遷など、楽しい読書を満喫。

■『不毛地帯』第3巻 (新潮文庫 や 5-42) 山崎豊子 
荒波でも不屈の精神。

■『不毛地帯』 第4巻 (新潮文庫 や 5-43) 山崎豊子 
使命感のような人生。

■『一色一生』 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 志村ふくみ 
大佛賞受賞。自伝的なエッセイ。奥ゆかしい部分に惹かれる。

■『タマや』 (河出文庫) 金井美恵子 
連鎖的文章が面白い。引用の小説や映画がとても気になった。

■『伝説の編集者坂本一亀とその時代』 田邉園子 
三島由紀夫の処女作『仮面の告白』、野間宏『真空時代』を編集した辣腕の編集者、坂本一亀。戦後文学史が分かる。坂本龍一のお父様で坂本家の一場面など、仕事熱心な気骨な人物像が浮かんでくる。

■『沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか』 新潮文庫 共同通信社社会部編 
戦時下での軍隊、戦後の政治、経済など、関わった人々など歴史的文献と興味深く読めた。日本推理作家協会賞受賞。「不毛地帯」のモデルらしい。

■『崩れ』(講談社文庫) 幸田文 
自然の計り切れない力。

■『圏外へ』吉田篤弘
不思議な本。演劇のような物語。

■『All Small Things』角田光代 
カップルの数だけある思い出のデート。レジャースポットにおでかけや、高級レストランで食事だけが嬉しいや楽しかった基準ではないのよね。


表紙を並べるとこんな感じ。

思い出トランプ (新潮文庫) 児玉清の「あの作家に会いたい」 この庭に―黒いミンクの話 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)

不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42) 不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43) 一色一生 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) タマや (河出文庫) 伝説の編集者坂本一亀とその時代

沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫 崩れ (講談社文庫) 圏外へ All Small Things

尚、『All Small Things』は文庫では改題され『ちいさいな幸福』になっています、

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