僕は基本的にこのブログには、本の感想以外のことは書かないことに決めています。ただ、今回だけは例外中の例外、僕にとってはなかなかスペシャルなことだってので、敢えてこのブログにも書こうと思います。
先週の土曜から月曜に掛けて、香川県に讃岐うどんを食べに行ってきました。
とにかく僕は、うどんさえあれば生きていける超うどん人でして、ならば讃岐のうどんを食わないわけにはいかないだろう、と思っていたわけです。ずっと行きたいと思っていたわけですけど、いろいろあって一週間前に急遽行くことが決まりまして、慌しく香川まで行ってきました。
土曜日、バイトを18時で上がって、そのまま電車に乗る。19時の新幹線に乗って岡山を経ていざ高松へ。新幹線の車内で、持参した「さぬきうどんバイブル」(ってタイトルの本じゃないですけど)を片手に、どういうルートで回ろうか考える。何せ讃岐には、東京にあるマクドナルドと同じ数のうどん屋があるらしく、それを回ろうというのだから戦略が必要です。
23時頃高松に着き、香川に住んでいる後輩と落ち合う。この後輩の家に泊めてもらうことになっているのだ。感謝である。
というわけで早速うどん屋へ。うどん屋は大抵夕方ぐらいで閉まってしまうのだけど、高松市内には夜間やっている店が僕が調べた限り2軒ある。その内の一軒、「鶴丸」に行く。
「鶴丸」は、夜の繁華街というか、お水系の店が建ち並ぶ一角にあって、店内もそういう感じの人がたくさんおりました。ここはカレーうどんがうまいらしく、それを注文。さすが讃岐。とにかくうまい。まずは腹ごしらえが済んで満足。650円。これはちょっと高め。ちなみに、これから書くうどんの値段は全部「小」です。
その後後輩宅に行くのだが、そこで行こうと思っていた「谷川米穀店」という超人気うどん屋が日曜休みであることを知る。僕が持っている本だと定休日は別の日だったはずだからルートに組み入れていたのだけど、残念。そこで後輩の持っている知識と突合せながら、ルートを再度組みなおす。
そして翌日。まずは超人気店である「なかむら」に行く。8時に出て、後輩の運転で(今回の旅行ではこの後輩に多大に恩恵を被りました。多謝)「なかむら」を目指す。近づくにつれ、道が無茶苦茶細くなる。対向車が来たら絶対擦れ違えない。
でうどん屋を探すがそれらしきものはなさげ。と思っていたら、車がじゃんじゃん入っていくところがある。うどん屋なのかどうか定かではないけど、たぶんここだろうと思ってそこに入る。
す・る・と!「なかむら」は朝9時からで、僕らは9時に着いたのだけど、既に100人ぐらいの行列。ありえん。GWの頭だったということもあるだろうけど、それにしても尋常ではない行列である。近くに停まっている車を見ても、名古屋や広島など、とにかく他県のものが多い。恐るべし、「なかむら」。
1時間ほど並んでようやくありつける。ここでは「釜玉うどん」を食べる。釜玉はちょっと時間が掛かるので、どんぶりに卵を溶いて待つ。おばちゃんが鍋からうどんを入れてくれて完成。あとはねぎとかを自分で入れて、しょうゆを足らしてオッケー。
これを外で食べるんだけど、これがもううまいのだ。1時間並んだっていうのもプラスされていたと思うけど、これは素晴らしかった。麺がもう全然違うのだ。さすが超人気店「なかむら」。思わずお土産用のうどんを買ってしまったがな。300円。安い。
さて次は「松岡」を目指す。その途中、「おか泉」という有名なところの近くを通った気がしたのだけど、この店はルートから外れるということで昨日外したところなのだ。あんなに近くにあったのか?なら行けばよかったかなぁ。しかし、まあ何にしても行かなくて正解だったかもしれん。その理由は最後に分かる。
で松岡である。これも見た目うどん屋には見えない。看板も小さいし、探していなければまず見つからないだろう。ここでは普通のかけうどんを食べる。ここは特別何かあるわけでもなかったけど、でもうまい。さすが「宮武」の流れを汲む店である。「宮武」については後で出てきます。
次に「山下」へと向かう。山下はなかなか広くて分かりやすい。お客さんもたくさんいた。この時点で11時前ぐらいだったかな。既に3軒目。一緒に行った友人はもう結構お腹が限界に来ているっぽい。
「山下」はぶっかけうどんが有名だ。ぶっかけうどんというのは説明しづらいけど、要はつゆが少ないうどんだと思えばいい。ここの麺はとにかくコシが強くてすごかった。讃岐のうどんはどこもコシが強いのだけど、回った中でも一番コシが強かったと思う。満足。友人はやはり食べられなかったらしく、残りを僕が食べる。250円。安い。思わずお土産用のうどんを買ってしまう。
さてそして次に「宮武」を目指す。ここも超人気店で、行列必至の店だ。という情報はもちろん知っていた。けどまだ11時過ぎ。なんとかなるだろうと思っていたけど、甘かった。
「本日終了」
なんと「宮武」、開店から3時間でもう麺がなくなってしまったのだ!すごい。すごすぎる!というわけで残念ながら「宮武」食べれず。
そして次に、「長田in香の香」を目指す。ここは「長田」という店から独立したところで、両者はかなり味が似ているのだけど(「長田」にも後で行く)、人によって好みが分かれるのだそうだ。
「長田in香の香」は釜揚げがうまいということでそれを頼む。ここは麺もそうだけど、だしが絶妙だったと思う。温かいのと冷たいのとで両方食べられる。食器を回収に来るおっちゃんがなかなかいいキャラだった。ここでも友人は食べきれず、残りを僕が食べる。250円。
さて次に「長田」を目指すのだけど、その途中に、香川で有名な神社「こんぴらさん」があった。友人の腹も限界なことだし、ここはいっちょ行ってみようか、ということになる。
しかしこのこんぴらさん、舐めたらいかんのだった。とにかくひたすら階段を昇り続けるのだけど(その両側にうどん屋とかみやげ物やだとかいろいろ並んでいて、ところどころ神社がある)、奥社と呼ばれる一番高いところまで上ると、なんと1368段もあるのだ!僕らは、どうせなら最後まで昇ろうと思って奥社まで行ったが、正直これはかなり辛かった。いい運動になったけど。
黄色い幸運のお守りを買い、さぬきうどんTシャツを買い、しょうゆソフトを食べ、桜アイスを食べ、まあこのこんぴらさんで結構まったり時間を過ごしたのでありました。景色もよかったですよ。
で、気を取り直して「長田」へ。ここもやはり釜揚げがうまい店なんだけど、すごいのがたらいみたいな入れ物にうどんがわさわさ入ったファミリー用の特大サイズがあったことだ。なんかそうめんみたいだった。どこもそうだけど、相変わらず繁盛している。僕には正直、「長田in香の香」との違いは分からなかった。両方うまかった。250円。
さてそろそろお腹も一杯になりつつあるけど、まだまだ食べるよ。ということで、「長田」のすぐ近くにある「小縣屋」に行く。ここは、とにかく話のネタのために行ったようなものだ。もちろんうどんは美味しかったんだけど。
ここは、しょうゆうどんを頼むと、丸々一本大根をくれるのだ。おろしがねも渡されて、うどんが来るまで大根をすりおろしながら待つ。夏の大根は辛いらしいけど、春だったからちょうどいいかんじだった。ゆずとかゴマとかを入れて食べる。うまい。やっぱうどんはいくらでも食えるなぁ。420円。
さてそれから「やまうち」を目指す。ここも超人気店であるが、後輩がまあ普段なら夕方ぐらいでも食べれますよ、と行っていたのでまだ行けるだろうと思っていたのだった。
しかし「やまうち」も麺がなくなり終了。残念である。これで超人気店と呼ばれる店は「なかむら」しか行けなかった。「宮武」「やまうち」の他に、日曜定休の「山越」と「谷川米穀店」、そして今回はちょっと外した「がもう」。この辺りは次の機会があれば是非行ってみたいものである。
というわけで、ここから「池上」を目指す。しかし、かなり時間がヤバイ。「池上」は午前と午後の二部制の店なのだけど、午後は16時から17時までしかやってないのだ。現在時刻は16時半に近い。さて間に合うか?
なんとか「池上」に到着。最後尾に並ぶと店の人が、「麺がギリギリだけど、三人で1玉でいい?」と言ってくる。まあしょうがない。ギリギリ間に合っただけでもよしとしよう。でもそれから、「いや何とか三人分いけるわ」ってことになってめでたく食べられることになった。
ここはルミばあちゃんが有名で、今現役でうどんを打っているのかどうか知らないけど、昔は(前は現在の場所とは違うところでやっていたらしい。そのロケーションがまた凄まじいところだったようで、その昔の「池上」に行ってみたかったなぁと思う)一人で切り盛りしていたらしい。現在では、お土産用のうどんの前で、一人でいろいろ喋ってた。元気なおばあちゃんである。あのルミばあちゃんを見るだけでも行く価値はある。
ここはでは冷やしを食べる。卵としょうゆだけで食べる超シンプルなうどんである。これがまたうまい。ギリギリ間に合った嬉しさもあって、味は格別である。お腹もかなり満足し、この日のうどん屋めぐりは終了。200円。
結局一日で9軒回り、7食食べたことになる。さすがに苦しかったけど、でももっと食べたかったとも思う。特に「やまうち」は惜しまれる。
夜は、香川に住んでいる知人と飯を食ったりしながら過ごす。
で最終日の月曜朝。朝飯をどうするかという話をしていて、結局うどんになる。素晴らしい。
後輩宅の近くには有名なうどん屋が3軒もあるのだ。素晴らしいではないか。
まず「さか枝」に行く。ここはお昼時になると市の職員が行列を作るという。僕らが行った時も、朝10時ぐらいだったけど、かなりお客さんがいた。
ここで僕は初めての経験をすることになる。それが、「自分で麺をゆがく」というやつである。実は「なかむら」でもそれは出来たのだけど、釜玉を注文したためにそれは出来なかったのだ。レジでうどんを渡され、それを網みたいなのに入れて自分でお湯に通す。これをやってみたかったんだよなぁ、嬉しいなぁ、と思いながらうどんの水気を切る。
まあもう言うまでもないけど、ここもべらぼうにうまい。しかも、無茶苦茶安い。小が160円で、しかも結構量がある。てんぷらを一つつけても240円である。破格である。
さてそれから、「竹清」を通り過ぎながら「松下」へと向かう。「竹清」は人気店なのだが、11時オープンだったので外したのだ。「竹清」は、10時半ぐらいに通り過ぎた時、既に行列が出来ていた。
「松下」は、これまで行った中でもセルフ度がトップクラスに高い店だった。店の人は麺を渡してくれるだけで、あとは全部自分でやる。麺をゆがく、つゆを入れる、そしてつゆを捨てお皿をポリバケツみたいなところに入れるところまで全部自分でやるのだ。高松市内にこんなセルフ度の高い店があるとは、さすが香川は広い。もちろんいうまでもないけど、ここもうまかった。180円。
というわけで、これが僕の香川うどん食べ歩き旅行のすべてである。それから、12時ぐらいの電車に乗って高松を出て、16時半ぐらいにこっちに戻ってきて、そのままバイトに行くというなかなかの強行軍であった。どうせなら月曜日を休みにして、祝日の今日は元々休みだったから、今日ぐらいまで向こうにいればよかったなぁ、と思ったのだけど、まあいいやと思った。とにかく満足であった。
一番初めの「鶴丸」から最後の「松下」まで、計10軒。掛かった金額は3030円という安さだ。一軒当たり平均で300円。それで、どこも無茶苦茶うまいのだ。香川恐るべし。マジ香川に永住はアリだな、と思ったわたくしでした。
香川のうどんと東京のうどんの何が違うのかと言えば、やっぱり麺のコシだ。例えるなら、東京のうどんが粘土で作ったうどんだとするなら、香川のうどんはゴムで作ったうどんである。全然美味しそうな例えじゃなくて申し訳ないが、コシだけの話をすればそうなる。このコシがとにかく絶妙で、素晴らしい。うまい。ブラボー。ファンタスティックである。
行って来たばかりだけど、また行きたくなってきた。まあ一人で行くのもありだけど、車の運転に自信がないからなぁ。そこが難点である。しかし、1日7軒うどん屋を回ってもいいよ、という超うどん人を探すのもまた大変である。バイト先に一人いるんだけど、人妻なんですよね。さすがに人妻と旅行は無理でしょう。とりあえずその人妻には「なかむら」のお土産用のうどんをあげときました。
香川がもう少し近ければいいんだけど。鈍行で3時間ぐらいのとこなら、月1ぐらいで行くんだけどな。うまくいかないものである。しかしまあ何にせよ、初香川上陸はもう素晴らしい体験で、僕が今まで行ったすべての旅行よりも最高の旅行でした。だって、僕は普段旅行とか行っても、周りの人間が行こうっていうところにただホイホイついていくだけなんですけど、今回は人生で初めて、自分からここに行こうあそこに行こうって言って友人を振り回しましたからね。超積極性を見せた旅でした。インドに行くよりも僕の人生観は変わったでしょう…というのはたぶん大げさですけど、それぐらい素晴らしい旅でした。
そういえば今日の昼ごはんもうどんを食べました。香川であった知人がお土産だと言ってくれたうどんで、先ほども話に出した「おか泉」のお土産用のうどんでした。もうですね、やっぱりうまいですね。香川って何が凄いって、コンビニで名店のうどんが売ってるんですよね。観光客のお土産用なんだろうけど、さすがだなと思いました。
そういえば香川に住む後輩が、「加ト吉の冷凍うどんは香川の人間も食べる」みたいな話をしていました。僕は寡聞にして「加ト吉の冷凍うどん」を知らないし食べたこともないわけなんですけど、これは香川人も認める美味しいうどんなんだそうです。というわけで、美味しいうどんを食べたい人は、「加ト吉の冷凍うどん」を食べましょう。
普通の本の感想よりも長々と文章を書いているような気がします。まあそんなわけでですね、香川は最高だっていうことなんですよね。また行きたいなぁ。
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