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2007年11月30日

「秘密」東野圭吾

第52回日本推理作家協会賞、受賞。
映画化されています。
「秘密」

妻と小学五年生を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだ筈の妻だった──。

なんとなくストーリーに覚えがあったので映画を観たのかな?と思ったのですが、ラストまで読んでみたら思い違いのようです。
題名の「秘密」というのは、娘の身体に妻の意識があることを周りの人間には「秘密」にするという、普通に想像のできる範囲で思い描いていました。
一気に読み進められる話の展開も面白いけれど、ラストでの本当の意味の「秘密」には驚かされました。
こんなことって・・・切ない。
でも考え抜いた結果、こうする他には無いのだろうと納得するしかないような結末。

秘密 (文春文庫)
秘密 (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2001/05
  • 売上ランキング: 603
  • おすすめ度 4.0

★9/10

2007年11月30日

「身体から革命を起こす」甲野 善紀 、 田中 聡


「身体から革命を起こす」甲野 善紀 、 田中 聡
313p 新潮社
目次

第1章 ナンバ的身体の衝撃
第2章 武術的な動きとは、どのようなものか
第3章 スポーツと工学
第4章 日本人はどのように歩いていたのか
第5章 異分野からの挑戦者たち
対談 動くことと考えること(養老孟司・甲野善紀)

古武術の技が演奏、舞踊、介護、精神分析にまで応用

これを読んだから古武術が できたり わかったりするわけではなく、甲野さんのスタンス、考え方が わかった気がする。
米原万理さんの本で知った本。

この前の『逝きし世の面影』を また思い出させる。
一読の価値あり。
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2007年11月29日

レオナルド・パドゥーラ【アディオス、ヘミングウェイ】

かつてヘミングウェイが暮らしたキューバの邸宅で、白骨化した遺体が発見された。

元刑事で小説家志望のマリオ・コンデは、元同僚から話を聞き、若いころ崇拝した文豪に嫌疑がかかることに心おだやかではいられず、自ら捜査に乗り出す。


アディオス、ヘミングウェイ (ランダムハウス講談社 ハ 4-1) (ランダムハウス講談社 ハ 4-1) (ランダムハウス講談社 ハ 4-1)アディオス、ヘミングウェイ
(ランダムハウス講談社 ハ 4-1)

(2007/10/01)
レオナルド・パドゥーラ

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2時間もののドラマで、たとえば飛行機の客室乗務員をやっている女性が、刑事の夫から事件の話を聞き、頼まれもしないのに事件を調べ始めちゃう話って、ありましたよね。

そういうのを見ると、


刑事が捜査中の事件のことを一般人にベラベラベラベラ喋っていいのかよっ!


という疑問にかられます。

本書でもその疑問はつきまといます。マリオ・コンデは刑事を辞めて古本屋をやりながら小説を書こうとしている男です。元刑事は元刑事であって、現職の刑事とは違う。

しかし客室乗務員しか知りえない情報、たとえば「この航空会社のこの路線ではこんな機内食は出さないのよ」みたいな話がアリバイ崩しに役立ったりもします。

ヘミングウェイ宅で事件が起きたらヘミングウェイに詳しい人間に話を聞く。その人間が警察の仕事について理解のある者だったら、なおさら都合がいい。

まあ現実にありえるかどうかは別として、話の流れは自然かなと、私は自らの荒ぶる心を鎮めたのでありました。



ご存じのとおり、アーネスト・ヘミングウェイは1954年にノーベル文学賞を受賞した世界的な文豪です。自ら戦争に行ったり冒険をしたりした経験をもとに、数々の小説を書きました。

まあ「行動派の作家」と言えますが、小説のネタを求めて積極的に戦争に関わるのはいかがなものかという批判もあったようです。私生活では結婚と離婚を何度もくりかえし、晩年は躁鬱に悩まされて執筆も思うにまかせず、1961年にライフルで自殺を遂げました。

本書38ページ、39ページからの引用です。

《 彼にはわかっていた。自分には想像力が足りず、あったとしても当てにならない、と。だから実際に見聞きしたり体験したりしたことしか書けず、ぞのせいで、彼が文学に求めるリアリティをじんわりとにじませることが可能な作品しか生みだせなかった。》

《 彼にはもちろんわかっていた。小説を創作するために自分で自分の人生を創作するほかなかったのだ、と。書くために戦い、殺し、釣り、生きなければならなかったのだ、と。》

世間の批判が当たっているかどうかはともかく、ヘミングウェイの心の中に、私のような脳天気な読者には想像しえない苦しみがあったに違いありません。



本書は文豪ヘミングウェイの悲惨な晩年の姿が浮き彫りにされるという点では非常に興味ぶかいのですが、ストーリーの大枠はヘタな2時間ドラマとさほど違わないと思います。

だいたい、ヘミングウェイ宅で40年前の白骨死体が見つかって、すぐヘミングウェイに嫌疑の目をむける警察の態度が腑に落ちない。それに、白骨死体と一緒にFBI(連邦捜査局)のバッジが出てきたからといって、死体の身元が判明したと決めつけてしまっていいのか。

生前のヘミングウェイに関する記述はきめ細かくて、なかなか面白いですが、そちらに力が入りすぎたのか、どうもミステリー部分の粗さが気になりました。



そういえばヘミングウェイの伝記が家にあったなぁと思い、本書を読み終えてからガサガサと本棚をあさってみました。

私が買った本ではありません。おそらく叔母が置き忘れていったものですが、かなりボロっちい本だったので母が捨ててしまったようです。

たぶんこの本だったと思います。


パパ・ヘミングウェイ (1967年)パパ・ヘミングウェイ
(1967)
中田 耕治

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2007年11月29日

映画化――海堂尊【チーム・バチスタの栄光】

出演は竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎、野際陽子、平泉成、國村隼。

監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋。

2008年2月9日(土)より全国東宝系でロードショー。


公式サイト

eiga.comの記事



チーム・バチスタの栄光 チーム・バチスタの栄光
海堂 尊 (2006/01)
宝島社

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本書は文庫化されました。


チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫]チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫]
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫]チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫]
(2007/11/10)
海堂 尊

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ちなみに私の妄想キャスティングはこちらでございます。あくまでも妄想に過ぎませんので笑ってお読み流しくださいませ。

それにしても妄想キャスティングしていた作品が本当に映画化され、吉川晃司が出演することになろうとは……よもや想像もしておりませんでした。

吉川晃司ファンの妄想読書人にとってはこの上なき喜びでございます。



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2007年11月29日

昭和生まれの女三代記 赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹

東京創元社 2006-12-28
売り上げランキング : 3573

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
レビュー

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』
推理作家協会賞受賞。
吉川英治文学新人賞候補。
直木賞候補。

山陰地方の紅緑村にある赤朽葉家。その屋敷に嫁いだ祖母が千里眼奥様と呼ばれた万葉。万葉の娘が毛毬。彼女はレディースとして名を轟かせた。毛毬の娘が瞳子。瞳子は赤朽葉家の女の生き方を昭和の歴史と共に語る。

春ぐらいから平積みになり、多くのブログでも感想が見かけられた。書店で実際に手に取ってみると、二段組でびっしり活字が埋まり、300ページ強。すでに図書館での予約数も多かった。予約数が落ち着いたころ、読んでみたいと図書館から借りてきた。どのくらいで読めるかな、と思ったがそんな懸念は一気に払拭。第2部、第3部は一気に読んだ。実質2日半ぐらいだった。
読むと止まらない。
登場人物全てが個性的な名前を持ち、強烈な性格の持ち主ばかり。昭和の話だが、なぜかもう一世代前の時代のような錯覚さらする。赤朽葉家全体がとてもミステリアスな印象。色が付いた固有名詞や情景ごとに色の表現されていることも凄く印象的だった。毛毬に起きた一夜の出来事は鳥肌がたつほど鮮烈だった。
本を読んでいるというより、起伏が激しい映画を観ているようだった。
表紙の赤い葉。葉が一気に炎のように色づき、風が吹き一瞬に散る。その光景は、ここに登場する女たちを象徴している。本の内容と装丁がぴったり。
用事のない休日に読まば、一日で読む終えることは必死。
このドラマティックな世界に浸って欲しいな。

よければよろしくお願いします。更新の励みになります。
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2007年11月29日

昭和生まれの女三代記 赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説
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レビュー

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』
推理作家協会賞受賞。
吉川英治文学新人賞候補。
直木賞候補。

山陰地方の紅緑村にある赤朽葉家。その屋敷に嫁いだ祖母が千里眼奥様と呼ばれた万葉。万葉の娘が毛毬。彼女はレディースとして名を轟かせた。毛毬の娘が瞳子。瞳子は赤朽葉家の女の生き方を昭和の歴史と共に語る。

春ぐらいから平積みになり、多くのブログでも感想が見かけられた。書店で実際に手に取ってみると、二段組でびっしり活字が埋まり、300ページ強。すでに図書館での予約数も多かった。予約数が落ち着いたころ、読んでみたいと図書館から借りてきた。どのくらいで読めるかな、と思ったがそんな懸念は一気に払拭。第2部、第3部は一気に読んだ。実質2日半ぐらいだった。
読むと止まらない。
登場人物全てが個性的な名前を持ち、強烈な性格の持ち主ばかり。昭和の話だが、なぜかもう一世代前の時代のような錯覚さらする。赤朽葉家全体がとてもミステリアスな印象。色が付いた固有名詞や情景ごとに色の表現されていることも凄く印象的だった。毛毬に起きた一夜の出来事は鳥肌がたつほど鮮烈だった。
本を読んでいるというより、起伏が激しい映画を観ているようだった。
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このドラマティックな世界に浸って欲しいな。

2007年11月29日

ドラマ化――海音寺潮五郎【天と地と】

2008年1月にテレビ朝日で放送予定の新春ドラマスペシャル。

主人公の上杉謙信を松岡昌宏が演じる。

日刊スポーツの記事


天と地と 上 (文春文庫)天と地と 上 (文春文庫)
(2004/03/12)
海音寺潮五郎

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天と地と 中 (文春文庫)天と地と 中 (文春文庫)
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海音寺潮五郎

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海音寺潮五郎

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2007年11月28日

「パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記 」 田丸 公美子


「パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記 」 田丸 公美子
290p 文藝春秋
「パンと愛と夢」があれば 生きていけるイタリア人。「米と仕事と哲学」で生きている日本人。
そんな二つの対照的な文化を 取り持つのに不可欠なのが、通訳である。
日本最強のイタリア語同時通訳と謳われる著者の明かす、爆笑エピソード。


米原万理さんの本で知った 田丸 公美子 さん。
面白かった。
特に 田丸さんの息子の話に ニヤリ。
実は、私 イタリア大好きなの。

2007年11月28日

【ラスカルにあいたい】

新聞の広告欄で見かけて気になった本でございます。


ラスカルにあいたいラスカルにあいたい
(2007/11)
ちば かおり

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アニメ『あらいぐまラスカル』と言えば、その昔、日曜日の午後7時30分から「世界名作劇場」として放送されていました。

ラスカルの飼い主である、主人公のスターリング少年は哀愁を帯びた目元が印象的です。母親を早く亡くし、まだ年端もゆかぬうちに生活の重みを背負っちゃってるようなところがありましたね。


あらいぐまラスカル (竹書房文庫―世界名作劇場)あらいぐまラスカル (竹書房文庫―世界名作劇場)
(2004/03)
スターリング・ノース、鏡 京介 他

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他の「世界名作」アニメの主人公たちは、たとえ危機的な状況にあっても危機を感じさせない脳天気さがありましたが、スターリング少年は現実的な危機の中にあり、そこが異色といえば異色の主人公でありましょう。

私はどちらかというと、こういう暗めの情感あふれた作品を好む子供でございました。


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2007年11月27日

映画化――海堂尊【チーム・バチスタの栄光】

出演は竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎、野際陽子、平泉成、國村隼。

監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋。

2008年2月9日(土)より全国東宝系でロードショー。


公式サイト

eiga.comの記事



チーム・バチスタの栄光 チーム・バチスタの栄光
海堂 尊 (2006/01)
宝島社

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本書は文庫化されました。


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海堂 尊

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海堂 尊

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ちなみに私の妄想キャスティングはこちらでございます。あくまでも妄想に過ぎませんので笑ってお読み流しくださいませ。

それにしても妄想キャスティングしていた作品が本当に映画化され、吉川晃司が出演することになろうとは……よもや想像もしておりませんでした。

吉川晃司ファンの妄想読書人にとってはこの上なき喜びでございます。



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