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2007年10月31日

「本泥棒」マークース・グーサック/入江真佐子訳

本泥棒
本泥棒
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2007/07
  • 売上ランキング: 23288
  • おすすめ度 4.5


語り手は死神。第二次大戦下のドイツで、死神は一人の少女を見かける。
彼女は弟を電車で亡くし、雪の中、母と共にたたずんでいた。
そして少女は母から離され、養父母に預けられる。少女はリーゼルと言って、
文字は読めなかったが、弟の墓に落ちていた1冊の本を盗む。
それが少女の本泥棒のはじまりだった。

墓堀のマニュアルだったその本を、養父のハンスと一緒に読み解き、
少しずつ、言葉を自分のものにしていくリーゼル。
口は悪いが愛情たっぷりの義母のローザ、そして幼なじみの男の子ルディと、
戦争の中日常を送るリーゼル。ある日、父の元にある男性が訪れた。彼はユダヤ人だった・・・

2007年10月31日

2007年10月のマイ・ベスト本

めっきり秋が深まってまいりました。2007年も2か月を残すのみ、微妙に焦りを感じる今日このごろでございます。

2007年10月のマイベストは、中山可穂【猫背の王子】です。

主人公「王寺ミチル」の暴走ぶりにグイグイひっぱられました。



猫背の王子 (集英社文庫) 猫背の王子 (集英社文庫)
中山 可穂 (2000/11)
集英社

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2007年10月31日

作品の構造が面白い 中庭の出来事

中庭の出来事中庭の出来事
恩田 陸

新潮社 2006-11-29
売り上げランキング : 135389

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by G-Tools


恩田陸『中庭の出来事』
ホテルの中庭で脚本家が死亡。
彼の芝居の主役候補の女優たち。
殺人の動機はなにか?
犯人は誰か?

兎も角、構造が面白い本です。表か裏なのか?外なのか中なのか?
まるでメビウスの輪かクラインの壺のようです。またはエッシャーのだまし絵みたいな作り。途中から物語を整理するためにメモを取りながら読みました。これをするだけでも絡み合った糸いや意図が解けてきます。引用された演劇の4作品のうちに2作品は舞台を観に行ったことがあるので、想像が喚起される。
頭のなかで繰り広げられる芝居を堪能しました。

2007年10月31日

作品の構造が面白い 中庭の出来事

中庭の出来事中庭の出来事
恩田 陸

新潮社 2006-11-29
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恩田陸『中庭の出来事』
ホテルの中庭で脚本家が死亡。
彼の芝居の主役候補の女優たち。
殺人の動機はなにか?
犯人は誰か?

兎も角、構造が面白い本です。表か裏なのか?外なのか中なのか?
まるでメビウスの輪かクラインの壺のようです。またはエッシャーのだまし絵みたいな作り。途中から物語を整理するためにメモを取りながら読みました。これをするだけでも絡み合った糸いや意図が解けてきます。引用された演劇の4作品のうちに2作品は舞台を観に行ったことがあるので、想像が喚起される。
頭のなかで繰り広げられる芝居を堪能しました。

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2007年10月30日

「モスラの精神史」小野 俊太郎


「モスラの精神史」小野 俊太郎
283p講談社
目次
プロローグ──モスラが飛んだ日
第一章 三人の原作者たち
第二章 モスラはなぜ蛾なのか
第三章 主人公はいったい誰か
第四章 インファント島と南方幻想
第五章 モスラ神話と安保条約
第六章 見世物にされた小美人と悪徳興行師
第七章 『モスラ』とインドネシア
第八章 小河内ダムから出現したわけ
第九章 国会議事堂か、東京タワーか
第十章 同盟国を襲うモスラ
第十一章 平和主義と大阪万
エピローグ――「もうひとつの主題歌」

なぜ蛾なのか?
ザピーナツの歌うあの歌の意味は?
ゴジラ映画とどこが違うのか?
多くの謎が、解き明かされる。

面白かった。
今では あまり見当たらないが、かつては 日本は養蚕が 主産業でもあったから、カイコ→蛾なんだ!
原作者が「中村真一郎」「福永武彦」「堀田善衛」なんだ〜
「モスラーヤモスラー」の歌って でたらめでは なかったんだーと 次々驚かされる。

もし書評がなく、題名を 見ただけでは 手に取らなかっただろう。
薀蓄本で いろんな話が「へ〜ぇ」だわ。

モスラを 見た人は もちろん、楽しんで 読めてしまうと思う。

2007年10月29日

「大きな熊が来る前に、おやすみ。」島本理生

大きな熊が来る前に、おやすみ。
大きな熊が来る前に、おやすみ。
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/03
  • 売上ランキング: 11334
  • おすすめ度 3.5


島本さん読むのは久しぶりです。酒井駒子さんの挿画が印象的。
かわいらしいけれど黒いような、挿画にぴったりな、そんな短編が3つ入ってます。

端正で真面目な文章で綴られる短編には、恋愛要素が濃く入ってますが、
恋をして熱くなるとかそういうんじゃなく、どこか醒めてるような、淡々とした語り。
恋愛をしてさらけ出される自らの過去、トラウマ、そしてほのかな再生。
ブラックな展開で怖くもありつつ、共感も覚えつつ読んだ。
今までの島本作品で一番好きかもしれないな。

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