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2006年08月23日

妖怪好きの行脚と出会い

今昔続百鬼―雲今昔続百鬼―雲
京極 夏彦

講談社 2001-11
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京極夏彦『今昔続百鬼 雲』。
自称妖怪研究者多々良センセイと沼上の全国不思議なもの巡る珍道中。

多々良センセイキャラが濃いです。妖怪のこととなれば、身体をゆさゆさ揺らしながら猪突猛進。風俗、民族に造詣に詳しいが、語り口は京極堂は違う。
妖怪好きの沼上を連れまわし、無敵な行動や発言。
そして、知らぬ間に事件に遭遇し、解決の糸口を見つけてしまう。
そんな多々良センセイは、中野の古書肆、中禅寺秋彦(京極堂)と出会う。
出会ってからの会話は読んでからお楽しみ。

注)
沼田ではなく沼上でした。

2006年08月12日

「パズル・パレス」ダン・ブラウン

ダン・ブラウンと言えば、ダ・ヴィンチ・コードですね。
流行にまんまと乗っかり、映画まで観てしまいましたが。
この作品がデビュー作です。

最も謎に包まれた史上最強最大の諜報機関、NSA。
別名パズル・パレス。
全通信を傍受・解読できるNSAのスーパーコンピュータ「トランスレータ」が狙われる。
という話なのですが、これってアメリカで実際に問題になった「エシュロン」と同じなんです。
(エシュロン:NSA主導の全世界的通信傍受システム)
10年も前にこれを書いていたのが凄いな。

相変わらず、次をドンドンと読みたくなる書き方です。
細かく区切れているから、少しの時間しかなくても1つの章を読み進めてしまいます。
処女作でこれは凄い。
私はダ・ヴィンチ・コードの方が面白かったけれど。
パズル・パレス (上)
パズル・パレス (上)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2006/04/04
  • 売上ランキング: 22298
  • おすすめ度 4.5

パズル・パレス (下)
パズル・パレス (下)
  • 発売元: 角川書店
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  • 発売日: 2006/04/04
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  • おすすめ度 4.0

本★8/10

2006年08月10日

青山で現代アート

ワタリウム美術館で『さよならナム・ジュン・パイク展』を鑑賞。
ナム・ジュン・パイク氏は教授とアート作品を発表したことがあり、教授自身多大な影響を受けた。今年1月に永眠。氏のアート作品が飾られていた。
キラー通りにあるオンサンデーズの2階から4階にワタリウム美術館はある。エレベータで2階に上がり扉が開くと『ちぃんさぐの花』が聴こえてきた。80年代のアバンギャルドがあった。初めて見た『キャンドルTV』。『ケージの森/森の啓示』に向かう。草木の中にモニターが上下縦横に配列され、7メートルにもなる。『TV庭園』は、確か教授の『音楽図鑑』のPVにも使用していた気がする。3階や4階も見ることができ、違う表情を見せる。有機物と無機物の融合した作品。3階に上がり、目の前に飛び込んでくるモニターには『サテライト・アート』のダイジェスト。インターネットで海外の映像も見られて多次元中継は当たり前だが、当時はかなり画期的な出来事だった。それもアート作品として無かったこと。テレビで中継したのは見ていたことを思い出す。あの録画したビデオテープはどうしたのだろう?20年前だもんね。ないかもしれない。4階では、映像作品を見ることができ教授が参加した『バイバイキップリング』や『ラップアランウドザ・ワールド』が流れていた。でも、音声はひとりしか聞く事ができません。また、他の作品も上映時間が長いものがあります。光の三原色を利用した『ニューキャンドル』は光の陰影が写し出されていた。ただ、機材の一部が故障してやや小さめになっています。幻想的で吸い込まれそうになりました。
このチケットは会期中は何度も入場可能なので、もう一回観に行きたいと思う。
教授とパイク氏との作品は『坂本龍一・80年代の映像作品集』の『ALL STAR VIDEO』で見ることができます。


今日は暑かったので、一休みして帰宅。
行った先はハーゲンダッツの1号店。オープンした当時に、この近辺でアルバイトをしていて、お昼休みにお姉さんに連れられて、アイスクリームを食べに行きました。あまりの美味しさに感激して、バイト代で家族のために買って帰った記憶があります。この話も教授がメディア作品を多数発表したころ。わたし自身20年前にタイムスリップした感じの一日でした。

2006年08月09日

「流星ワゴン」重松清

「本の雑誌」年間ベスト1。
読み終わってからSFファンタジーだったのかと気が付くくらい、自然にこの本の世界に入っていきました。
とても面白かったです。

仕事もどん底、家庭もどん底。
死んじゃってもいいかな、もう・・・。
そんな時、一台のワゴンが目の前に止まる。

あと僅かな命の父とは上手く行っていないし
息子は受験に失敗して家庭内暴力を振るうし
妻は家に帰ってこない。

人生の分かれ道は、自分が気が付かないところで出来ている。
あそこでこうしていれば良かったんだと、後々気がついてもしょうがない。
もし過去に戻って、それをやり直すことが出来たら・・・。
現在を変えることは出来なくても、気持ちでどれだけ変われるのか。

流星ワゴン
流星ワゴン
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 730
  • 発売日: 2005/02
  • 売上ランキング: 2434
  • おすすめ度 4.42

★9/10

2006年08月05日

「言いまつがい」糸井重里

ほぼ日刊イトイ新聞の、言いまつがいから出来た本。

つい間違えてしまう言い間違えと、覚え間違いしている言い間違え。
人のことだから笑えるけれど、自分だったら凄く恥ずかしい。
日本語って難しいから、一文字違っただけでも意味が全然変わってきてしまう。
そんな言葉が沢山載っていて、くすっと笑うなら良いけど、大笑いまでしてしまいます。
編集部からのお願いとして「不特定多数の人々が集まる場所、真剣さが必要な場所などでは読まないで下さい」との事(笑)
いや、ほんとにこれは気をつけた方が良いです。

全然関係ないけれど、朝日新聞の土曜日版「be」の「いわせてもらお」に似てるかな。
「ジャパネットたかた」を「タカネットじゃぱた」と間違えたり
「英子」さんが名前の説明を「英語のエイに子供のコ」と言ったら、「A子」と書かれたり・・・。
赤鼻のトナカイの歌、「暗い夜道は〜♪」を「暗いよ、道は〜♪」というのは、私も間違っていたんだということが分かりました。

言いまつがい
言いまつがい
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 2005/03/29
  • 売上ランキング: 37350
  • おすすめ度 4.5

★7/10

2006年08月04日

日本の美意識と色辞典

 

吉岡幸雄『日本の色辞典』。
この本を知ったのは、著者の『日本の色を染める』を古本屋でタイトル買いしてから。吉岡氏の生家は江戸時代から続く染屋。
この『日本の色辞典』は色の名前の由来や、伝統など多くの色彩ともに紹介されている。その名前には植物の花の色が由来だったりして、華道の花材で登場する花もあり、あの色と思うことも多々ありました。
緑系の色は好きで洋服で着ることもある若草色や萌黄色が松葉色など、見ているだけで楽しくなります。
京極夏彦の「京極堂シリーズ」に登場する探偵の榎木津の容姿の形容で「鳶色の瞳」。鳶色もありました。こういう茶色なんですね。わたしの瞳も鳶色かも。(笑)
着物の襲の色目(かさねのいろめ)も奥ゆかしい色の組み合わせのうっとりします。
色がお好きな方は是非、目で確かめてね。

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