![]() | 山妣〈上〉 板東 眞砂子 新潮社 1999-12 売り上げランキング : 214622 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
坂東眞砂子『山妣』。
直木賞授賞作品。
第一部。旅芸人の涼之助は両性具有の肉体について悩んでいた。地主の家の嫁のてるの、屋根裏部屋での行動を盗み見し、ふたりは親密の中となる。
第二部。鉱山近くの花街で働く女の半生記。
第三部。村人が、山狩りに出かける。驚愕の結末が待っていた。
秋田マタギ、鉱山、遊郭での話が出てきて、同じく直木賞授賞作の熊谷達也『邂逅の森
しかし、この2作品は時代背景は同じだが、読後感は全く違っていた。『山妣』は人間の業が露見している。「個」の話。『邂逅の森』は邂逅が意味するように、人との出会い。個人ではないことが分かる。
さて、『山妣』は、生きていくことを考えさせる。それは、変えることの出来ない境遇、親子の関係、男女のこと、信頼など。だが、この時代、食べることも大変だった人がいたことは、忘れてはいけない。
だけど、わだかまりのある生活を変えることは自分自身なんだ、とわたしは読み終えて思った。平成の今は。
続きを読む





宗教に無関心な人こそ読むべし!


