奇譚とは、不思議な、あやしい、ありそうにない話。
しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語。
村上ワールドは相変わらずですが、この本の評判は色々みたいです。
みんな、超大作を期待しすぎているのかしら。
まるで政治家の様に批判されている気がしますが。
私は、久々どっぷりと浸る事が出来たので面白かったです。
村上春樹の文章って、どうしてこんな気分になるのでしょうか。
本当に不思議。
「偶然の旅人」には村上春樹本人が登場して驚きました。
この本自体の「はじめに(プロローグ)」かと思ってしまったくらい。
私は「日々移動する腎臓のかたちをした石」が一番心に残りました。
なんと言っても主人公が父親に教えてもらった言葉。
男が一生に出会う中で本当に意味を持つ女は三人しかいない。それよりも多くないし、少なくもない
これ、実際良く聞きますね。
「男が」ではなくて、「人は」ですけど。
主人公の淳平が、この言葉を忘れられないように、
私も何故か、妙に信じてしまっているところがあります。
今まで出合った人の中に、本当に意味を持つ人は何人含まれているのかしら・・・。
そして、その判断は正しかったのかしら・・・。
収録されている短編作品
偶然の旅人
ハナレイ・ベイ
どこであれそれが見つかりそうな場所で
日々移動する腎臓のかたちをした石
品川猿
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