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2005年07月26日

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹

1995年1月に起きた、阪神・淡路大震災。
この地震をテーマに、6つの短編が書かれています。

村上春樹は京都府出身、兵庫県育ちという事もあると思いますが
信じられないような出来事に関して、村上春樹なりの考えを本にしています。
(オウム真理教によるサリン事件も
「アンダーグラウンド」や、続編「約束された場所で―underground 2」という本を出しています。)

テーマが地震と書きましたが、色々な使い方をしています。
一見、まったく関係ない話の中で
「地震」というキーワードを使っているだけのように思いますが、
他にもいくつか共通するキーワードが出てきます。

ただ、ですね。
それが何を意味するのか、難しいです。
村上春樹の言いたい事、もやもやとしか分かりません。
読み終わっても、すっきりしません。
たぶん、私の読み方が足りないのだと思うのですが。

「大地震で沢山の人が被害に遭い、大地震のニュースとして世界中に流された。
けれども、ニュースにならないところでは、こんな事があったかもしれない。」
この先が読み取れません(汗

読み終わった時の感想としては、6つ目の「蜂蜜パイ」が一番救われました。
これだけは、この本の為に書き下ろしたもので、
それまでの5編は「地震のあとで」という連作なのです。
それまでの5編、特に表題にもなっている「神の子どもたちはみな踊る」は
どうしようもなく悲しくなりました。

もうしばらくしてから、また読み直したい本ですね。

4101001502神の子どもたちはみな踊る
村上 春樹

新潮社 2002-02
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★8/10

2005年07月14日

「アルケミスト」 -夢を旅した少年- パウロ・コエーリョ / 翻訳 山川絋矢・山川亜希子

羊飼いの少年サンチャゴの話です。

童話風の話で、欧米をはじめ、世界中でベストセラーになり
サン・テグジュペリの「星の王子さま」に並び称されるほどの賞賛を浴びたと言う事です。

サンチャゴは、羊飼いをしながら平凡で平和な日々を続けていくか、
自分の夢に向かって冒険するか、悩みます。

幾度と無く悩み、様々な人の助けを借りながらも、自ら判断しながら進み、
錬金術(アルケミスト)の術の秘密を手に入れる事が出来るのか。

この本には、サンチャゴが人生の知恵を学んでいく課程で
夢に向かって進むには、何が大事なのかというのを教えてくれます。

すべての事が、そのまま実生活に使えるわけではありませんが
例えば、寄り道したのかなと振り返る時。
その寄り道こそ、夢に向かう段階で必要な事であり、意味のある事だ、とか。

少年サンチャゴの精神的な成長が凄いです。
色々学び、愛を知り、精神的に行き着くところまで行った後、
サンチャゴはどうするのか、なかなか興味深かったです。

404275001Xアルケミスト―夢を旅した少年
パウロ コエーリョ Paulo Coelho 山川 紘矢

角川書店 1997-02
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★7/10

2005年07月14日

1954年から2005年への抜け穴

 

中井英夫『新装版 虚無への供物 上下巻』読了。
1954年。それは二重橋での参賀事故、第五福竜丸の死の灰、黄変米、洞爺丸の水没など、未曾有の事故や事件が起きた年。洞爺丸で死亡した遺族の氷沼家で密室殺人事件が起きる。親族の命名は誕生石が由来、五色不動尊、薔薇の話、不思議の国のアリス、内外の世俗も織り込まれて、読み応えは充分でした。

この本を知るきっかけになったのは『走れメルス 少女の唇からはダイナマイト!』のパンフレットでの野田秀樹氏と扇田昭彦氏の対談の一節。以下引用する。
キャスティングのエピソード後
扇田「神の意思が働いているとしか思えませんね(笑)」
野田「人知を超えた何かは、きっと少しあるんですよ。僕、作家の故・中井英夫さんが好きで、以前対談した時に、代表作『虚無への供物』の執筆について聞いたんです。そうしたら最後のほうは話を広げ過ぎて収集がつかなくなり、「今朝の新聞を開いて何もアイデアに結びつかなかったら諦める」って思ってたら洞爺丸の沈没事故が出ていて、それで話を最後そこへ持っていたという。あの見事な結末が最初から用意されたものじゃないっていうのに、ちょっと自分と近いものがあるなと思った。」

この本を読んだことがある方なら「ホント?!」と思う話。あとがきに記されていることと、少しばかり違うから。こうして野田氏がこのパンフレットで少数ではある購入した方のために、掲載したことにも意味があると思う。
野田氏は以前「演劇は時代(未来)を写す鏡」と言ったことがある。
創作物が、現実のものとなった経緯があるから。なぜなら、作家や劇作家、音楽家、絵描きなど芸術を想像する人は、一般では感じ得ないイマジネーションが存在すると思う。だから表現方法は違っても、ある一定のベクトルが発生してもおかしくない。

また、上巻の帯コピーが京極夏彦氏。
終わることで始まる呪縛は、今も継続している。

京極作品を数冊読んだ身としては、思わず本書を手に取ってしまった。


ミステリーとしては、あっと驚く結末だが、薔薇の話に耳を傾けるだけでも、頷ける部分がある。1954年と2005年(まだ半年だけど)の世相を照らし合わせて読むと、作者が言わんとしたことが、明確なるかもしれない。
この本は、ワンダーランドへの入り口。

2005年07月07日

あちら岸とこちら岸 そして意思




小野不由美『黄昏の岸 暁の天(そら)』を読了。
十二国記シリーズの七作品目で戴(たい)国の話。あちら岸の十二国は、天帝(てんてい)から十二の麒麟と選ばれた王によって、民のための治世を作っていく。戴の麒麟と王が行方不明になり、国は寒い冬を迎えようとしていた。そして、戴の麒麟と王と面識のある将軍季斎(りさい)が、命を懸けて慶王陽子(けいおうようし)に会いに行く。泰麒(たいき)と陽子は、あちら岸で命をうけるところ、誤ってこちら岸に誕生していた。300年の国を治めている雁(えん)の麒麟と王の六太(ろくた)と尚隆(しょうりゅう)もこちら岸(蓬莱)生まれ。戴、慶、雁のそれぞれ違った風土を背景に、自国のことを他国に思案し、あちら岸とこちら岸のシステムの違いを重ねながら、進んでいく。

また、出版社は違うは『魔性の子』が、こちら岸のこととして書かれいる。本作は十二国記を知っているか否かで、受け取り方が恐怖または悲劇にも写る。




読み終えて、シリーズものとして「つながり」が見えてきました。治世、個人として在り方や、使命、それぞれ逃れようのない立場など、奥が深いです。
ラストの一文を引用
「・・・まず自分からなんだ」
これは、七作品通してのテーマ。この後、会話は続くが未読の方もいらっしゃるので公開はしない。


・・・自分からなんだ


今朝の情報番組で知った「ほっとけない世界のまずしさ」。
ホワイトバンドプロジェクトを広げていくこと。このキャンペーンの趣旨を理解したので、まずは右上にバナーを貼りました。まずは一歩踏み出します。自分の意思で。

2005年07月01日

巡ってきた

B.rose(ぶろ)さんからReading Batonが、回ってきました。
6月18日にスタートし、縁あってバトンが来たのでわたしも参加しますね。
では、質問に答えていきます。

お気に入りのテキストサイト(ブログ)
リンクしているサイトですね。
site sakamoto(日本語版)
RADIO SAKAMOTO
Akiko Yano
星野智幸アーカヴィス
U.M.A.(未確認動物)よしもとばなの新しい書きもの
村上モトグラシ

テキストサイトかは疑問。

リンクしてお友達サイトもです。


今読んでいる本
安部公房  『箱男』
小野不由美 『黄昏の岸 暁の天』
森博嗣   『黒猫の三角』
福井晴敏  『インベーダー』〜『papyrus』より


最後に買った本
村上龍 『ハバナ・モード』
幻冬舎創刊 『papyrus』

好きな作家
村上龍
初めて作品を読んでから好きで、ずっと読み続けています。

村上春樹
リアルタイムで『ノルウェイの森』を読んで以来、やはり嵌っています。

京極夏彦
とうとう手を出してしまいました。なんせ『会社四季報』より厚いので、じっくり読んでいきたいです。

古川日出男
変化自在な文章が魅力的です。

星野智幸
南国の香りがする幻想的な独創(毒草)世界。

と、ここまで男性作家ばかりですね。
女性作家だと

小池真理子
恋愛小説は、吸い込まれます。

江國香織
ふわふわした感じが好きです。

よしもとばなな
吉本ばななは、一時期よく読みました。また、作品を読みたいのであげます。

うーん、ジャンル分けが出来ないですね(笑)


よく読むまたは、思い入れのある本
村上龍 『コインロッカー・ベイビーズ』
初めて読んだ作品。
職場の同僚、友人にも貸したことがある本。
ここから、スタートでした。

坂本龍一 カセットブック『AVEC PIANO』
映画『戦場のメリークリスマス』のサントラをピアノ演奏したカセットテープと対談や映画音楽の考察を本にして、セットした書籍。
テープも繰り返し聴いて、本も何度読み直した。
音楽はCD『coda』で聴けます。
YMOファンから、坂本ファンへ自覚をもたらした一冊。

村上春樹 『ノルウェイの森』
初めて読んだ春樹作品。
リアルタイムで読んだから、感銘をうけたと思う。
ワタナベくんの、その後が気になります。

『宝島特別編集 1980年大百科』
クラスに1.2名しかいない宝島少女でした。
80年までのサブカルチャーが分かる本。
YMOは勿論、少年ドラマシリーズ、大河ドラマの称された少女コミック作品(ガラスの仮面、キャンディ・キャンディ、生徒諸君!その他)などタイムスリップ。

『ぴあ 臨時増刊号 通巻1000号達成』
1972年発刊から2003年4月までの、多くの読者の支持を得た映画、音楽、演劇が凝縮した特集号。読者の一票で決まる「ぴあテン」一挙に公開。特に、83年の映画部門1位が「戦場のメリークリスマス」、この本には記載されなかった音楽部門(コンサート)1位が「YMO」。83年があるから今がある。

本(雑誌)を読み、音楽を聴き、適度に映画を観に行き、芝居小屋にいったりして、一度は封印したけど、禁断症状がでて再開して、活力を得て、それを記憶しようとブログを始めました。

この本は手放せません!
三省堂 『新明解国語辞典 第二版』
大ベストセラー、明解さんですね。
日本語が不安になるとお世話になっています。

人文者 『大きな字の地図で東京歩こう』
営業マンではありませんが、山手線周辺ならこの地図で、江戸を闊歩できます。
しかし、常に変貌をしている「東京」。
この地図の記載通りでない場合もありえます。
そのときは、時を読むこと。

次にバトンを渡すヒト3名
聖月さんBryumさんです。
お二人とも、ゴールへ完走するとのことで、アンカーです。
後1名ですが、多忙のようでいらっしゃいません。
もし、バトンを受け取って、ネットを走り抜けたい方がいらしたら、コメントに書き込みして下さい。

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