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2012年05月15日

桜五景  悠人5句 #906

初桜萬年筆をおろしけり

                    かばざくら
千年の絵巻解くごと樺桜
 
時の鐘遠くに聴きて夕桜

                   うみ 
散る桜岩塊を染め湖を染め

     ちり
花の塵青磁の破片埋めけり

カバザクラの写真はこちらから入ってください。

2012年04月24日

楓の会24年3月吟行会 その3 #892

3月の話が未だ完結しておりませんでした。
3月吟行会は根岸子規庵に行きました。

過去記事はこちらから⇓
楓の会24年3月吟行会
楓の会24年3月吟行会 その2

冷たい雨の庭に子規の眺めた小宇宙を周遊した。

庭のプレハブは子規の妹、律の年譜や写真の展示があった。
子規が亡くなるまで看病に明け暮れ、その後、共立女子職業学校に学び、卒業後、その職員、裁縫の教諭となった。その生涯は、きっと苦労の連続だったろう。

子規庵に名残を惜しみつつ雨の街に出た。
冷たい雨の中、やはり子規の好きだったという豆腐料理屋「笹の雪」の前を通り、バスで三河島まで移動。

駅前の定食屋で食事をし、荒川区生涯学習センターへと向かった。
こちらの学習センターは廃校となった小学校を区が利用運営している。

3階の窓から雨のグラウンドを眺めると、何か懐かしい思いにかられた。


$悠人・しのぶの俳句日記-荒川区生涯学習センター

それでは、皆さんの句のご紹介。

子規庵の古井戸浅き芽吹かな    敦子
 
駅を出て柳芽吹くを言ひ交はす   なほ
 
芽柳や根岸芋坂雨の中       久雄
 
紅梅に雨子規庵の壁のしみ     裕子
 
春雨の雫明るし糸瓜棚       裕子
 
 子規庵
春雨や末枯れし糸瓜五六本     英子
 
春浅し子規自画像の目の力     英子
 
春は名のみ子規庵の門開いてをり  淑江
 
ブランコの先まで行つて待つてゐる しのぶ
 
硝子戸に音なき雨や卒業子     しのぶ
 
ひと仕事終へ団子屋へ彼岸入    悠人
 
子規庵の庭の真中や茨の芽     悠人
 

2012年04月14日

遠き島に眠るあの娘(こ)へ

僕は 事あるごとに

母や 父から聞き及ぶ

平和を 夢見て

青い空の下で

散っていた あの娘(こ)らを


沖縄写真日記七日目 / sabamiso


自由という 言葉さえも

軍靴の足の下に

髪の毛も 服さえも

女でいながら

女になれず

明日も 見えなかった

君たちよ


沖縄写真日記七日目 / sabamiso


椰子の葉は そよぐ

何も 何も 

今は なかったように

その浜辺が

真っ赤になって

地獄に なったことなど

何もないように 吹かれている


沖縄 / hagoromogumi


あの子がいたから

僕はいる

好きなように

人を愛して

生きていかれる


沖縄写真日記四日目 / sabamiso


遠き島に 眠る

愛しき人よ

安からに眠れ

君のぶんまで

僕は生きる

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2012年04月10日

楓の会24年3月吟行会 その2 #885

羽二重団子を出ると向かいの善性寺に立ち寄った。
折しも彼岸である。香の燻煙が炉から立ち上っていた。梅はまだ咲いておらず、今年の寒さを伝えているようだった。

$悠人・しのぶの俳句日記-善性寺1

$悠人・しのぶの俳句日記-善性寺2
 
この界隈の街角には子規の句が貼り出されている。
それだけ正岡子規が愛され続けてきた証拠だろう。
子規庵にしてもそうである。子規を愛した仲間たち、それを受け継ぐ者たちが保存会を作りボランティア活動により支えられている。

雨の子規庵の門前に着くと、ちょうどやって来たボランティアの方が「どうぞ、どうぞ」と迎え入れてくれた。

$悠人・しのぶの俳句日記-子規庵表


ビデオを見て改めて正岡子規という人物像をおさらいする。
庵内は子規の年譜、絵から子規に関する書物までが展示されている。

奥の間の座卓の向こうに広がる小園に向かい、子規の見つめたであろう庭を眺めた。

$悠人・しのぶの俳句日記-子規庵

子規庵内は撮影禁止のため、パンフレットの写真を使わせていただく。
病床の子規にとってこの庭は、ひとつの宇宙をなしていたと思う。

「我にニ十坪の小園あり。園は家の南にありて上野の杉を垣の外に控へたり。場末の家まばらに建てられたれば青空は庭の外に拡がりて雲行き鳥翔る様もいとゆたかに眺めらる。」―「小園の記」より

実際に外に出て庭を周った。

$悠人・しのぶの俳句日記-子規庵へちま

子規の愛した糸瓜棚には枯れた糸瓜がぶら下がっていた。

$悠人・しのぶの俳句日記-子規庵庭
 
その先の庭も、まだ下草が青むばかりの殺風景なものである。
その中にひとつ、薔薇の芽を見つけることができた。

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