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2008年07月29日

[ウェブ] My Pets Award by TOSHIBA


日本語版YouTubeにて動画コンテストが可能になったらしく、第1弾として「My Pets Award」が開催されている。YouTubeアカウント所有者であれば誰でも投稿が可能。専用チャンネルにペット動画を投稿し、YouTubeユーザーが動画コンテンツの評価システムを使って投票する仕組みとなっている。既に募集は開始されており、投稿作品を見ることができるのだが、癒される。


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2008年07月29日

鶏口牛後じゃないの?

今日は本当にがっかりなできごとがありました。

間口を広げるために自分たちの立ち位置をあいまいにするなんて話、僕はこれまでマーケティングの分野でも、ブランディングの分野でも、デザインの分野でも一度も聞いたことありません。

いや、新入社員に対してだって、そんなこと言いませんよね。可能性を広げるために自分の立ち位置をあいまいにしておきなさいなんて。ましてや、自分のやりたいことを明確にするのに苦労するのだったら、そんなことはやめなさいなんて言わないですよね。そういう苦労は買ってでもしろというほうが親心を感じます。それを親の立場にあるほうの人がそういうこと口にするのだから・・・。

でも、そういう言葉を耳にしたんですよね。
あまりのことに、さすがに声も出ませんでした。

一言で感じたことをいえば「残念」に尽きます
がんばってる人たちがかわいそうに感じました。

まさに僕が以前書いた「PR下手で損してる人(たち)に贈る日々のPRを続ける5つのコツ」とはまったく逆の発想ですよね。あー、もっと前には「Webブランディングにおける「差が開く仕組み」」なんてのも書いてました。

僕がなんでペルソナなんてことをやってるのか、その人にはまったく理解できないんでしょうか。そうだとしたらがっかりだし、ちょっと情けなくもなります。自分のやってることってそんなに理解されてないんだなって感じますから。

それで組織で働く人が幸せになれるのか?

我を張るのと、自分たちがやりたいことを明確にしていくことは違います。
自分たちが目指すものを公にすることで、かつ、その分野のトップを走ることで、はじめてついてきてくれる人、話を聞いてくれる人の間口を増やせるんじゃないでしょうか? 少なくともリーダーとはそういうものだと思います。

その反対に、自分の立ち位置をあいまいにして、何か長いものや大きなもののお尻を追いかけてるだけじゃ、いつまでたっても自転車操業です。何故なら未来を自分で描くことができず、他人にふりまわされるばかりになるしかないのですから。イノベーションには程遠いのはいうまでもなく、イノベーションはしくみによってはじめて可能になるということも理解されていないのだと思いました。

僕がイヤだなと思うのは、そういう姿勢ではせっかく組織で汗水たらして働く人が幸せになったり、すこしは楽でやりたい仕事ができるようになったりするとは思えないからなんです。自分たちで道を切り開くこともせず、他人が切り拓いてすでに他の人も殺到してるレッドオーシャンを進むのが本当に適切な戦略とは思えないんですね。

強者には「しくみ」があるが、弱者には「しくみ」がない。 from 『強者のしくみ 論理的思考と全体最適を徹底する会社』

適材適所

自分たちが得意なこと、かつ、時代のニーズにあったものを誰よりも先に突き詰めていくって発想が必要だと思います。というのは、得意なことであれば苦労せずにできますけど、苦手なことをやらなくてはいけないことほど、コスト的にも精神的にも滅入ることってないと思うからです。

適材適所ってそういう意味で大事だと思うんです。そして、適材適所を可能にするのは、何が「適」なのかを明確にすることです。

これもすでに「「デザインする」という感覚」で書いたことですね。

鶏口牛後。
むしろ鶏口と為るも牛後と為る勿れ。

あー、ちょっとあまりのがっかりさ加減に情けなくて涙が出そうです。

  

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2008年07月28日

「第1回動画配信系飲み会」に参加します

Jストリーム猪又さん企画の「第1回動画配信系飲み会」に参加します。

最初「8月1日に開催する予定」ということでお誘いを受けたのですが、「スイーツナイト!スペシャルの日だから無理じゃん!」と言ったら8月8日(金)に日程をずらしてくれました。これは参加するしかありません(笑)

そして「hiniclipでも告知しておきますねー。」なんて言いつつ忘れていた間にすでに20人弱参加者が集まっているとのこと。しかもすごい顔ぶれだ。これはたのしみ。

[参加者一覧] 
http://blog.tokuriki.com/
http://doremitta.jp/
http://blog.livedoor.jp/tvman46/
http://filmo.tv/
http://clip.hiniku.com/
http://blog.eviry.com/kei/
http://delphie.jugem.jp/
http://ameblo.jp/stickamtaro
http://ameblo.jp/hkunimitsu/
http://www.febe.jp/
http://wslash.com/
http://mbdb.jp/
※Webサイトがある人のみ表示

動画ポータル、ライブ中継サービス、メタデータ、TV業界、P2P、動画広告、携帯動画配信、動画インフラなど・・・すごい顔ぶれですよ。わたしはただのユーザー(ダダ漏れ業界)ですが。

今更告知しておいてあれなんですが、申込みは明日までだそうです。みんな急げ!

■第1回動画配信系飲み会概要
日時:2008年8月8日(金)19:30〜
場所:渋谷、恵比寿周辺(追ってご連絡します。)
会費:5000円前後の予定(当日の費用を割り勘します。)
募集人数:10名程度
参加要項:動画配信事業に携わっている関係者。
従事はしていないけど動画について語りたい方もOKです。
TV関係の人が来てくれると嬉しいです。

詳しくはこちら↓

Mind Clip
第1回 動画配信系飲み会を開催します。

2008年07月28日

MarkeZine「美人広報さんいらっしゃい☆」というコーナーに出てしまったことを謝っておこうと思う

MarkeZine(マーケジン)の「美人広報さんいらっしゃい☆」という・・・ジェット☆ダイスケさんが担当してる動画インタビューのコーナーに・・・「【美人マーケター】知識ナシ、経験ナシ、人脈ナシ…でもやれる!「ダダ漏れ娘」のマーケティング作法」という、とんでもないタイトルのインタビューが掲載されました。

もうね、最初に謝っておこうと思う。許して。

ぜんぜん美人じゃなくてごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

しかも広報でもないんだよね。一応、広報みたいなことをやっているけど、肩書きはマーケティングセクションのプランナーです。

このインタビューのお話がきたとき「広報でもなければ美人でもないんですけどいいんですか?」って聞いたら「いいです。」って言われたんですけど、ほんとによかったのか?というか美人じゃないってわかってたのんでるんだな、そうなんだな?と思いました。

MarkeZineは、以前小越さんのところでもインタビュー掲載してもらいましたが、動画インタビューってものっすごくはずかしいね・・・。うわあうわあ。でもジェットさんありがとう。動画編集はさすがだ。ジェットカットすげえ。

MarkeZine(マーケジン)
【美人マーケター】知識ナシ、経験ナシ、人脈ナシ…でもやれる!「ダダ漏れ娘」のマーケティング作法

2008年07月28日

MarkeZine「美人広報さんいらっしゃい☆」というコーナーに出てしまった

MarkeZine(マーケジン)の「美人広報さんいらっしゃい☆」という・・・ジェット☆ダイスケさんが担当してる動画インタビューのコーナーに・・・「【美人マーケター】知識ナシ、経験ナシ、人脈ナシ…でもやれる!「ダダ漏れ娘」のマーケティング作法」という、とんでもないタイトル...

2008年07月27日

[クリッピング][ウェブ] モバゲーのPC版が登場


昨年最も注目すべきインターネット企業はどこか。最も成功したインターネットのサービスは何かという問いに対して、大多数のインターネット関係者は 「DeNA(ディー・エヌ・エー)」と同社が運営する「モバゲー」と答えると思う。モバゲーはモバイルの無料ゲームとコミュニティ・サイトから始まったが、今では会員の広告収入増加のために巧みな仕組みが仕掛けられている。その1つに、PC版の解放が挙げられる。


「モバゲー」PC版、全ユーザーに開放 iPhoneからもアクセス可能に - ITmedia News

ディー・エヌ・エー(DeNA)は7月24日、携帯電話向けSNS&ゲームサイト「モバゲータウン」で、PCから閲覧・投稿できる機能を全ユーザーに開放した。携帯サイトでPC用パスワードを登録すれば利用できる。

「PCで利用したい」というユーザーの声に応えたほか、iPhone、iPod touchなどモバイルネット端末からも利用できるようにするのが目的。これまでランダムに選んだ一部のユーザー限定で提供していたが、全ユーザーが利用できるようになった。


PC からの閲覧を可能にすることのメリットとしては、モバイル上では制限があったテキストやバナー型式などの広告枠の問題を解消することができる点にある。 PCからは、日記の投稿・閲覧やサークルへの参加、掲示板への書き込み、占い、小説や音楽の投稿・閲覧などコミュニケーション機能を中心に、モバイル上とほぼ同一の画面で利用できるが、ゲームやユーザー登録はできない。モバゲーのゲームコンテンツを利用するにはモバイルからのアプローチしか存在しないため、新規ユーザーの獲得以前に収益モデルの再構築を優先させるための手段とも捉えることができるのではないだろうか。


更なる拡大を見せるソーシャル・サービス。5月末時点で既に1000万人以上のユーザーを獲得しているDeNAが提供するモバゲーがここまで拡大した背景には、莫大な数の若年層が仮想空間で擬似的な分身であるアバターで他者とウェブ上でコミュニケーションをしたいというユーザーの要求に見事にマッチしているからであり、需要が高まっていることにある。


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2008年07月27日

「ワイヤレスジャパン2008」で、iPhone対抗機種として話題の SAMSUNG「OMNIA(オムニア)」をさわってきた



7月22日〜24日の3日間東京ビッグサイトにて開催されていた「ワイヤレスジャパン2008」で、「OMNIA(オムニア)」をはじめとするSAMSUNG電子(サムスン電子)の新携帯電話を見てきました。すごい人だかりでびっくり。

SAMSUNG電子は、世界市場でもガツガツとシェアを伸ばしている韓国の最大手総合家電メーカー。今回初出展となるワイヤレスジャパンで、iPhone対抗機種と騒がれている新しいグローバルタッチパネル式携帯電話「OMNIA」を日本初公開するとあって注目を浴びていました。

SAMSUNG電子側も、30コマの大型ブースを構えプロモーションにも気合を入れている様子。「日本向け携帯電話市場への本格的参入するぞ!」という意思が見られるブースでした。
    

2008年07月27日

絵の多義性とタクソノミー(フォトカードソート・ワークショップを終えて)

昨日は、横浜の関内・新横浜でフォトカードソート・ワークショップをやってきました。
社会人と大学生(院生含む)14人ほどに参加していただき、講師はメインが矢野さんで、浅野先生吉橋先生、そして、僕がサポートをつとめさせてもらいました。

今回はリフレクションの意味もこめて、簡単に内容の紹介と僕がそこで感じたことを書いてみます。

「絵」を見つけるフィールドワーク

まずは10時に関内駅に集合。そこで午前中の関内駅周辺でのフィールドワークの説明をします。



今回のフィールドワークの目的は、<横浜の街中にある「絵」を発見することを通じて、フィールドワーク・観察の方法を体験する>ことで、ミッションとして<できるだけ多くの種類(用途だけでなく見た目)、めずらしい「絵」を見つけて、撮影をする>ことでした。午後のカードソートを実施するための制約として、各グループ最低30枚(種類)の「絵」を見つけることが指示されました。

それぞれ社会人、大学生混合の4グループに分かれて、フィールドワークを開始。



僕もやってみましたが、見た目に種類の異なる絵を30枚以上見つけるってのは予想していたよりはむずかしかった。いつでも目にする絵(広告、交通標識)はすぐに見つかるし、何度も出くわしますが、そうじゃないものを探そうとする意外に見つからない。でも、あるところには集中してあって、結局、僕が見つけたものはこんな感じのもの。



やっぱりこの時期のフィールドワークは暑さ対策が重要ですね。1時間半ほど、外を歩き回ってみましたが、汗だくであっという間にペットボトルのお茶1本なくなりましたから。汗をふくもの、水分補給用の飲み物、できれば帽子なども必要だというのがわかったのは今後のワークショップを考える上では収穫ですね。

「絵」を構造を見つけるフォトカードソート

午後は14時に新横浜にある横浜デジタルアーツに再集合してフォトカードソートのワークショップ。午後の目的は<カードソートという方法の体験を通じて情報分類・ラベリングの重要性を学ぶ>こと。これは「千葉工業大学で「情報の構造化とHCDプロセス」という話をしてきました」で紹介したカードソートで使う情報を、通常のテキスト情報ではなく、写真というイメージ情報に変えたもの(基本的なカードソート法のやりかたはそちらを参照)。僕も写真でのカードソートははじめてだったので、どうなるのか楽しみでした。

まずは各グループで撮影してきた写真からカードソートで使う「絵」30枚を厳選。その際に選択の基準として、

  1. 似ているものは排除
  2. ありきたりなものは除外
  3. それでも、絞り込めなかったらおもしろいものを

を与えました。これ、実は「絵」の分類をなるべきむずかしくするための基準でした。似てるものをなくすということは類似での分類を行いにくくしますし、ありきたりなものの除外は親しまれたカテゴリーに属するものを自然と排除する方向に進みますので。ここでは自分たちで自分たちが行う分類をむずかしくさせてるわけです。

「絵」30枚を選んだら、プリンターで出力して1枚ずつばらばらになるよう切ります。



そして、用意ができたら、まずは自分たちが撮影した写真を分類して、それぞれの分類の束にラベルをつけます。30枚の「絵」に関係性を見つけて、それを元に組織化・構造化する作業です。



各グループが分類とラベリングができたら、それはオリジナルの分類として残しておきます。

次に、情報のラベルだけを残して、もう1組作っておいた「絵」の束を使って、別のグループの代表者に分けてもらいます。自分たちの情報分類がちゃんと他人にも伝わるかの検証です。



結果に対する印象としては、やはりテキスト情報でのカードソートよりはむずかしかったようで、正解率が低くなっていました。

考えられる原因の1つが、そもそもの情報分類の際に、複数のロジックが混ざってしまうことがあります。
多くのグループが「絵のもつ機能(警告だとか企業ロゴとか)」「絵に描かれた内容(動物だとかキャラクター)」といった異なる分類ロジックが入り混じった形で分類を行っていました。複数のロジックが混ざっていると、選ぶ際には混乱はしやすくなりますので、正答率を下げた原因なんだろうなと思います。

2回の検証が終わったら、グループごとにリフレクション。



通常のテキスト情報のカードソートと違って、フォトカードソートだとできあがったものも絵になりますね。



絵の多義性をいかに捉えて、どう分類するか

ところで、今回のフォトカードソート・ワークショップの題材として「絵」を分類するというテーマ設定を考えのは僕でした。

それは最近、僕がアビ・ヴァールブルクバーバラ・M・スタフォード高山宏さんに代表されるイメージング・サイエンスに興味を持っているからにほかなりません。言葉とは異なる、絵の多義性をどう感じて、それをどう組織化・構造化して分類を行うのだろうというところに興味があったわけです。

先の複数のロジックが入り混じってしまうというところにも、絵の多義性の影響が出ていたのではないかと思います。参加してくださった方のリフレクション・シートにも、

カードソートをして、そのグループにタイトルをつけるとき、そのタイトルのレベルに違いがあることを知りました。
例えば、ベイスターズの絵だと、「絵そのものに対するカテゴリ」なら「キャラクター」、「その絵の用途」ならある意味「ロゴマーク」と分類が変わることを知りました。

基本的に「用途・機能」と「内容」での分類がどの絵でも可能です。さらに「かわいい」「かっこいい」などの分類も可能ですし、あとで紹介する僕の分類例のように「色」での分類も可能です。

それだけでなく「絵」は必ずしも誰でもおなじように見えない可能性もあります。下手くそな絵や想像上のものを描いた絵などは犬なのか猫なのかわからないものもあるでしょう。絵は言葉よりもはるかにあいまいであり、多義性をもちます。「アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮/田中純」で書いたとおり、

言葉による意識的かつ論理性をもった思考は、基本的に分類的/分析的に俎上に並べた事物の差異に着目して、事物の「違い」により「分ける」ことで「分かろう」とする。それに対して『ヴィジュアル・アナロジー―つなぐ技術としての人間意識』などの著書を通じてバーバラ・M・スタフォードが提唱している「絵そのもので考える」思考法は並んだ事物の類似に着目して、イメージ感の「同じ」により分野を超えた「つながり」を見てとることで半意識的に分かろうとする方向性をもちます。

というのが、絵の多義性、そして、多義であるがゆえに人間の思考に対して与える影響の違いをみることができます。

多義性/一義性、あるいは絵の分類/言葉の分類/数字の分類

もちろん、言葉そのものでも多義であり、分類がむずかしいものがあることは、カードソートや実際のデザインにおいて情報の構造化を数限りなくやっている身としては十分に理解しています。「近代文化史入門 超英文学講義/高山宏」で書いたように、

この王立協会がシェークスピア演劇を排斥した理由の1つに、そこで用いられる英語が基本的に書かれた台本ではなく、舞台で声を通じて発話される台詞であり、それゆえに非常に両義的・多義的な意味を含んでいたからです。
この意味の両義性・多義性を王立協会は嫌った。なにしろ自然科学者の集団ですから、言葉にもあいまいなものを認めず、ひとつの言葉はひとつの意味をあらわせと「シンプル・イズ・ベスト」を目指します。そして、普遍言語といわれる言語のラディカルな改革運動をはじめ、実質上の初代総裁であった数学者のジョン・ウィルキンズによって0と1とバイナリー(二進法)によって何でもあらわせるというアイデアが提出されます。ちょうと海を挟んだ大陸側でライプニッツが同じことを考えていた時代です。

言葉は近代においてあいまいさをなくす方向に向かいます。定義や標準化が尊ばれるような方向性に進む。
その過程で、「表象の芸術工学/高山宏」で紹介したように、1728年発行の百科事典『サイクロペディア』ではアルファベット順の索引が導入されると同時に、絵が言葉を補足する説明用の機能として、言葉より下位に従属するものとなっていきます。
今回、参加してくださった皆さんが「絵」を分けるのに「用途・機能」と「内容」で分類したことに僕は非常に「近代以降」を感じました。

言葉以上に、あいまいな多義性を排除するものとして数字があります。英国王立協会やライプニッツが言葉のあいまいさの排除のため、二進法に向かったのも当然です。ようはデジタルにすることであいまいさを排除した。それが現在のコンピューティングにつながっていることはいうまでもありません。

例えば、{犬、猫、さんま、うなぎ、するめ、刺身}という集合を分類する場合、{哺乳類,魚類,食べ物}という分類が考えられますが、ここで{するめ}を、魚類としてのするめいかと捉えるか、食べ物としてのするめとして捉えるかという二義性があります。
これが数字である{1,3,4,8,13,17,24}という集合であれば、どう分類するか(1ケタか2ケタかという分類もあれば、素数とそれ以外という分類もあるし、4の倍数とそれ以外でも分けられます)に困ることはあっても、分類方法さえ明示されれば言葉のような多義性で困ることはありません。

言葉を数字化し、絵を言語化する方向に進んだ近代以降において、「絵」という情報の分類は言語情報の分類と同じようになされてしまうのでしょうか?
現在の情報デザインはバイナリー化されてあいまいさを捨象したデジタルなコンピューティングのロジックの上で表現がなされています。テーブルの上のものを分類することで、百科事典化を試みた18世紀以降それはタクソノミーの主流となっています。

しかし、分けることで分かることで、分かったもの(一義)以外のディテール(多義)が捨象されているわけです。それがデジタル化するということの本質であり、計算できることの本質です。
ライプニッツがデジタルの思考を考え出していなければ、現在の論理計算を行うコンピューティングそのものが成立していません。しかし、それはライプニッツの一面であり、もう一面の魔術的な面は現在すっかり忘れられています。それが今回の絵という視覚的イメージを分類する場合の情報デザインにも大きく関わってくる問題であり、同時に人間と情報の関係を考える際の社会的・科学的意味での問題だと僕は思っています。

絵の言語的意味を捨象してみる

先にも書いたとおり、僕自身は自分が撮ってきた写真の分類を行うロジックとして、絵の「色」による分類を行いました。
その「絵」がどんな機能をもつか、何が描かれているかは捨象して、純粋に見た目の「色」で分けたのです。もちろん、僕自身がその「絵」をどこで見つけたか、どう感じたかも、分類を行う際には捨象しています。もともと「絵」が置かれたコンテキストを捨てて、「絵」が表象するイメージのみで分類を行ってみようというのが僕の意図でした。

実は事前に今回のワークショップのインスペクションを矢野さんと行っているときに、僕はみんな「色」で分けてしまい、カードソートでの2回目の検証が成り立たないのではないかと危惧をしたんです。「色」の次に多いのが絵に描かれた「内容」だろうと予測したのです。でも、その僕の予想は見事に裏切られました。

そこで僕自身は急遽「色」による分類を自分の「絵」群に対して行いました。「形態」の類似による分類という選択も考え、それは僕自身にとっては魅力的なものでしたが、今回はわかりやすさを重視して「色」による分類を選びました。

「色」で分類した理由はそれだけでなく、それ以外の分類ではうまく分類しきれなかったからです。「国・地域別(日本、中国、ハワイなど)」や「描画法(版画、落書き、写実など)」による分類もしようと試みましたが、どちらもカテゴリーにあてはまらないものが出てしまい断念しました。
結局、残ったのは他のグループがどこも採用しなかった絵の意味(「用途・機能」と「内容」はどちらも絵の意味です)の分類を放棄し、純粋に見た目である「色」での分類を選択することにしたのです。

どうすれば多義性をもった絵の分類が他人に伝わるようになるか?

結果はこれです。



3つほど「色」でもどの分類にあてはめていいかわからないものがありましたが、それらは「GREEN?」というラベルをつけたカテゴリーを用意しました。それら3枚はどれに分類するかあいまいだけど、あえていうと緑が使われている絵だったからです。

早く終わった1つのグループで検証すると、正答率100%でした(迷ったのは1つだけありました)。他のグループが「用途・機能」と「内容」の複合ロジックで分類したのに対して、「色」という単一のロジックで分類したこと、絵のもつ多義性のうち、意味の1つである「色」に絞り込んだことで、僕の分類と他の人にやってもらった分類の差が出にくくなったのではないかと思います。

どうすれば情報の分類が他人にも理解できるようになるかを考える際には、そういうことが大事だと思います。特に今後、絵・イメージという多義性のある情報をいかに扱うかという情報学・情報デザインを考えるうえでは、「用途・機能」や「内容」といった頭的な意味ではなく、「色」や「印象」のような身体的意味をいかに分類学に適用していくかを考えることは非常に大事なことです。

骨格の段階でどれだけ美しさをもっているか?

もう1つ、自分で分類してみて感じたことは、「色」という見た目で分類したこともあって、僕の分類した結果はほかのグループよりも見た目がきれいになりました。「見た目」そのものでの分類なので、列ごとに色目が統一されているために整理された見た目になったのです。

これって意図したものではなかったんですけど、重要なことですね。
情報の構造化の段階ですでに美しさをデザインする。それは構造・骨格の上に、きれいなヴィジュアル・デザインをのせて表面的な美しさを追求するのとはまた違うものです。

これは今回のように扱う情報が視覚情報であるイメージであるときは特にそうですが、視覚情報でないテキスト情報の構造化においてもおなじだと思います。構造段階でよくデザインされたものは、その骨格のみにおいても美しさをもつものだと思います。ビジュアル・デザインをやっている方もこのあたりは一度よく考えてみた方がいい問題でしょう。

というわけで、僕にとってもかなり有意義なワークショップでした。
参加者の皆さん、講師の皆さん、暑い中、お疲れ様でした。



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2008年07月26日

カシミールの美しさの裏側

インド北部のカシミール地方の都市スリナガルは、
美しい湖と“ハウスボート”と呼ばれる宿泊施設が有名。
この美しい風景をぜひご覧いただきたい。
といいつつ、わたしはスリナガールに行ったことはない。
なぜかスリナガールを通り越した、ラダックに足をのばした。
もう20年ほど前になる。

そもそも、ラダック地方はインド屈指の高山地帯。
高度3,500mは富士山級。

滞在二日目、わたしは高山病に倒れた。
そして、もうろうとする意識のなかで聞いたのが、

独立運動が起きて、戒厳令がしかれた。」(*1)

当然、空港は閉鎖。
飛行機はいつ飛ぶかわからない。

でも、幸い一週間ほどたって高山病から回復するころ、
飛行機が飛ぶことになり慌ててラダックを去った。

結局、風景すらうろ覚えなのだが、
美しいだけではないものが世の中にはある。

(*1)小規模の衝突があったのだと思う。

関連サイト
ラダック - Wikipedia
Days in Ladakh: ラダック滞在記
※現在、ラダックにいるライターさんの滞在記。ラダックのいまが伝わってくる。

2008年07月26日

[広告] iPhone 3Gのテレビコマーシャル


「iPhone 3G」の新テレビコマーシャルが登場した。Apple版Softbank版があるらしく、今回登場したSoftbank版にはコマーシャル内にSoftbankのロゴが入っていてAppleの世界観を保ちつつも、Softbankらしさが現れている。残念ながら上戸彩や犬のお父さんで有名な"白戸家族(ホワイト家族)"は登場しないようだ。


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ちなみにApple社が放映するiPhone 3Gのテレビコマーシャルはコチラ↓。厳重なセキュリティの中運ばれるケース。最後にキーを開けると、ケースが開いてiPhone 3Gが出てくるというもの。Apple製品のコマーシャルは、そのイメージとクオリティを保つため、世界で同一のものが放映されることが多いようで、日本でも米国同様、映画「オーシャンズ12」のサントラにあるデイビット・ ホルムス氏が手掛けたBGMが流れている。


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