TOP>2007年11月
「SFC Open Research Forum 2007」(エス・エフ・シー・オープン・リサーチ・フォーラム)は、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)で行われている一年間の研究成果の発表と、研究紹介による産官学連携のさらなる推進を目的に、慶應義塾大学SFC研究所が主催しているイベント。22日から23日までわずか二日間のみに亘って開催されるイベントなので、事前に卒業生の友人と予定をあわせ、足を運んできた。

毎年一つのテーマが掲げられており、今年は"toward eXtremes"。未来を構想し、その実現に向けてあたらしい実践を生み出すことは、開設以来の湘南藤沢キャンパス(SFC)の使命(ミッション)でもある。未来を創造するのは、「並大抵ではない」スケールや価値観、「見えないものを見えるようにする」技術と技法、そして「何が起きても動じない」地に足のついた行動力を指すそうだ。つまり、さまざまな"極端(eXtremes)"を想起し実現を試みることが、未来の創造へとつながる。"toward eXtremes"は、SFCがキャンパスという従来の枠組みを超え、新しい街づくりや地域との共創をも視野に入れた、未来の創造へと転回してゆく宣言なのだ。
一通り周って、僕がもっとも注目したのは環境情報学部教授、清木康氏の研究室による「マルチメディアデータ・アート感性検索システムの実現」だ。以前ブログでも「感性検索」 について取り上げたこともあって、興味津々だった。以下が研究内容の説明。
- ダイナミック・メディア装飾のための感性データベースシステム
文書、音楽、映像を装飾する際、「明るくて楽しい内容なので、この装飾(書体、色彩など)が適している」というように内容に合わせて装飾、を選定する作業が、読者や視聴者の内容を理解を促すために欠かせません。しかし、現行の電子書籍、電子音楽メディア配信、映像メディア配信では、表示する書体、色彩などの装飾があらかじめ決められているため、コンテンツごとに、その内容にふさわしい装飾(書体、色彩)に切り替えて表示することが困難です。
研究室ではマルチメディア・コンテンツの印象や文脈、状況など感性的な特徴を抽出し、その特徴を分析して、内容にふさわしコンテンツの装飾を自動的に選定するシステムについて研究し、その基本システムを開発しました。これにより、デジタルコンテンツのよりダイナミックな表現の場を構築することを可能としました。
※プロジェクトの詳細はコチラでもご覧いただける。
画像や音楽、動画などのマルチメディア・コンテンツの感性特徴(画像の色彩や音が与える印象)を分析し、その印象や連想される言葉などから、コンテンツの内容にあった書体、色彩の自動的な選択など、コンテンツ自身及びその周辺を自動的に装飾するシステムのデモを拝見することができた。書籍や歌詞などの文章を対象とし、それらの文章の感性的な特徴(例えば華やかな、明るい、力強いなど)を抽出し、その文章が与える印象にふさわしい書体を自動的に選択し、そのフォントを用いて文章が表示されるようになっている。更に静止画や音楽の感性分析システムと連動させることができ、それにあわせてそのタイトルや説明文に最適な書体を選択することも可能だとか。
デジタル化時代だからこそ画像や文脈が与える印象と、書体や色彩を連動させることにより、メッセージに一貫性を持たせることで、なにかこう暖かさが演出されているような気がした。
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日本でも放送されているApple(アップル)の"パソコン"と"マック"の掛け合い漫才型テレビ広告。米アップルはオリジナルのテレビ広告にウェブのバナー広告と、二つの個別のコンポーネントで構成された新ウェブ広告を制作した。それがコチラ↓

ページの上部にあるバナーと同時にページの右側にある長方形の広告スペースが連動して動いているのがお分かりだろうか。単に広告にビデオクリップを利用するだけではなく、この広告では右側のスペースのビデオ広告とトップのバナー広告とを組み合わせて、ビデオの中の人物がバナーを見上げて、操作しているという設定をしている。なかなか売れ行きが伸びないMicrosoft(マイクロソフト)のWindows Vista(ウィンドウズ・ビスタ)を盛り上げるために、"パソコン"が"DON'T GIVE UP ON VISTA"(VISTA をあきらめないで)というバナーを表示させようとしたところ、実は"マック"がコードで操作をしているのだが、"DON'T" の電球が切れていて"GIVE UP ON VISTA"(VISTA はあきらめろ)というギミックで、"パソコン"をたくみにおちょくっている。
通常ウェブ広告の媒体は単体で販売され単発かつ単調になっているが、クロス・メディアならぬクロス・バナー広告を利用することで、クリエイティブが限定されない斬新さをアピールしている。コンテンツもユーモア溢れる内容で、注目度は従来のウェブ広告よりも高いと思われる。
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