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2007年07月31日

[雑誌] 『FLYING POSTMAN PRESS』


無料雑誌―。いわゆるフリーペーパー市場はここ数年で猛烈な勢いで成長しているように思う。駅、特に地下鉄駅構内のフリーパーが増加している。もはやフリーペーパーなのかフリーマガジンなのか区別できなくなってきている。なんでも昨年だけで、200ものフリーペーパーが創刊されたそうだ。前までは「タウンワーク」「DOMO」といった就職・アルバイト情報誌や「ホットペッパー」のようなクーポン付きタウン情報誌が主力で、「R25」 系統などに見られる記事というよりも求人情報やレストラン選びといった「調べる」のに役に立つ情報を提供する雑誌が多かった。


この影響から無料情報誌は有料情報誌を上回っているのではないかと思う。「フロム・エー」「an」といった求人情報誌やグルメ情報誌は、無料雑誌との競争上の理由からだろうか、一部値下げしてしまったとさえ聞いた。これはある種必然的な流れだろうと僕は思う。インターネットで情報がオープンソース化され、一つ一つの情報に価値がなくなってきてしまっている。今までは雑誌や本で美味しいラーメン屋を調べていたのに、今ではインターネットで調べるといったアナログからデジタル型の情報検索方法に移り変わってきている。インターネットの方が情報量が多く、口コミ情報も得られ、時間もコストも削減できるといったメリットがこの場合大きく働いているのだ。もはや情報は"タダ "で見るものという認識が人々の中に植えつけられてしまっているのかもしれない。


f:id:bokuno-nou:20070730210837j:image:leftフリーペーパー市場が激化する中で「R25」のように記事中心で構成されている雑誌の分野ができつつあるが、僕は今更ながらに3ヵ月前から注目しているフリーペーパーがある。毎月20日に全国で合計91万部発行されている『FLYING POSTMAN PRESS(フライング・ポストマン・プレス)』だ。CDショップやライブ・ハウス、カフェやアパレル・ショップ、そしてアミューズメント施設と普段僕たちがよく利用する施設に設置することで、読むきっかけが広がっているのが人気のひとつだと思っている。今現在公開されている映画や音楽の情報が満載で、毎回様々な分野で活躍する業界人が表紙を飾っているのもあるが、モノトーンに統一された表紙のレトロなデザインについつい惹かれてしまう。初めて『FLYING POSTMAN PRESS』を手に取った当初は歌手の浜崎あゆみが表紙になっていた号で、カラーではない素朴さが現れていたのもあって、目に入りやすかった。フリーペーパー市場に限らず、全てのモノが競合他社の商品との差別化を図ろうとカラフルにしたり工夫を施したりと目立とうとするが故に逆効果になってしまっているような気がする。専門性あふれるコンテンツはもちろんのこと、今だからこそ光る独特なデザインを目を惹き付けるエンターテイメント・フリーペーパーに今後注目してみて欲しい。


『FLYING POSTMAN PRESS(以下:F.P.P)』の構成要因

f:id:bokuno-nou:20070730211025j:image

(1)表紙

F.P.P.ならではのアーティストをブッキングし、毎回の撮りおろし写真を掲載している。

(2)テーマ選

毎号のテーマに基づいて新作・旧作・洋楽(画)・邦楽(画)を問わず音楽、映画、本を選んでもらうテーマ選では、さまざまな分野で活躍しているアーティストにインタビュー。信頼性の高い情報と共にそのアーティストのルーツも知ることができる。

(3)F.P.P. RECOMMEND

大作、単館上映作品を問わず編集部が本当にオススメする新作映画を紹介している。

(4)special artist interview

今一番旬なアーティストにインタビュー。


関連記事:

2007年07月31日

[Web]tumblr.、はじめました。

もっと前にアカウント自体は持っていたみたいなんですが(本人も忘れてた)、今週あたりからちゃんと動かすようにしました。


http://aratakojima.tumblr.com/


何に使えそうなのか四苦八苦しましたが、結局今自分が勉強中のユーザビリティやアクセシビリティ、HCDなどのUI関連の記事を読んでいて、「お、この言葉、待ってました!」とか、「こういうことなんだなー」と感銘した言葉などのスクラップブック的に使おうかと目論んでいます。(すぐに変わるかもしれませんが)


お気軽にaddお願いします。


ちなみに、twitterで、

@hkn tumblr なら、 XHTML はほぼ全部カスタマイズできますよ。 CSS が外部ファイル化されていないですけど。 *Tw*

とかって言っちゃったので、CSSをいじってみました。font-sizeがほとんどpx指定でかなりイライラし、動画とかはまだ貼ったことなくてちゃん書いていないし、クロスブラウザのテストもやっていないので、非常に中途半端な出来ですが、ここに貼っておきます。


実際はXHTMLの中にそのままCSSが書き込まれていますが、XHTMLはほとんど書き換えていません。また、中途半端なエラスティックレイアウトになっています。


また気が向いたら、修正します。

<style type="text/css">
body {
  margin: 2em;
  color: #444444;	
  background-color: #F9F9F9;
}
            
#content {
  width: 40em;
  margin: auto;
  border: 1px solid #DDDDDD;
  background-color: #FFFFFF;
}

a {
  color: #999999;
}

div#header {
  margin: 2em;
  border: 1px solid #CCCCCC;
  background-color: #FCFCFC;
}

h1 {
  padding: 0.5em 0 0 0.9em;
  letter-spacing: 0.4em;
}
            
h1 a {
  text-decoration: none;
}

div#description {
  font-size: 90%;
  padding: 0 0 0 2.2em;
  color: #999999;
}
            
div.date {
  color: #777777;
  padding: 0.5em;
  background: #BBBBBB;
  border: 1px solid #AAAAAA;
  margin-bottom: 1em;
  text-transform: uppercase;
}
            
div.post {
  padding: 2em;
  position: relative;
}

div.post div.permalink {
  position: absolute;
  top: 5px;
  right: 5px;
  display: none;
  font-weight: bold;
}

div.post:hover div.permalink {
  display: block;
}

div.post div.permalink a {
  text-decoration: none;
  font-size: 2em;
  color: #000000;
}

div.post h2 {
  font-weight: normal;
  font-size: 1em;
  margin: 0 0 0.5em 0;
}

div.post h2 a {
  text-decoration: none;
}
            
/* Regular Post */
div.post div.regular {
  font-size: 0.9em;
  line-height: 1.5;
}

div.post div.regular blockquote {
  font-style: italic;
}
            
/* Photo Post */
div.post div.photo {
  padding: 1em;
  background-color: #F3F3F3;
}
            
div.post div.photo img {
  border: 3px solid #CCCCCC;
}

div.post div.photo div.caption {
  font-size: 0.9em;
  margin-top: 1em;
}

/* Quote Post */
div.post div.quote {
  padding: 0;
}
            
div.post div.quote span.quote {
  font-size: 0.9em;
  line-height: 1.5;
}

div.post div.quote span.quote big.quote {
  opacity: 0.5;
  -moz-opacity: 0.5;
  filter: alpha(opacity=50);
}
            
div.post div.quote div.source {
  margin-top: 0.5em;
  padding: 0.5em;
  font-size: 0.9em;
  line-height: 1.5;
  background-color: #FCFCFC;
}
            
/* Link Post */
div.post div.link a.link {
  font-size: 0.9em;
  line-height: 1.5;
}

div.post div.link div.description {
  font-size: 0.9em;
  margin-top: 0.5em;
}
            
/* Conversation Post */
div.post div.conversation ul {
  list-style-type: none;
  margin: 0;
  padding: 0.1em;
  border: 3px solid #CCCCCC;
}
    
div.post div.conversation ul li {
  font-size: 0.8em;
  padding: 0.2em 0 0.2em 0.5em;
}
            
div.post div.conversation ul li span.label {
  font-weight: bold;
}
            
div.post div.conversation ul li.odd {
  background-color: #CCCCCC;
}
            
div.post div.conversation ul li.even {
  background-color: #F3F3F3;
}
            
/* Video Post */
div.post div.video {
  width: 90%;
  margin: auto;
  padding: 35px;
  background-color: #F3F3F3;
}

div.post div.video div.caption {
  margin-bottom:    15px;
  font-size:        13px;
  color:            #222;
}
            
div.post div.video div.caption a {
  color:            #222;
}

/* Footer */
#footer {
  margin: 2em 0 2em 0;
  text-align: center;
  font-size: 0.8em;
}
            
#footer a {
  color: #000000;
  text-decoration: none;
}
            
#footer a:hover {
  text-decoration: underline;
}

#footer p.tiny {
  margin: 1em 0 0 0;
}
            
#footer p.tiny a {
  color: #000000;
}
</style>

2007年07月30日

PRブログの現実(vol.3.5 CyberBuzz会員限定ブログパーツのリニューアルは一歩前進)


いくつかのPRブログサービスは、会員向けにブログパーツを提供している。

主な目的は、
  • アクセス数などのブロガーの影響力を測定
  • ブログの記事の内容からブロガーの傾向を分析
  • ブログパーツを広告枠として広告掲載を実施
などがある。

そのひとつが、CyberBuzzの会員限定ブログパーツ。

6月5日にリリースし、ほぼ同時に開催した会員向けイベント「第三回 サイバー・バズの未来を創る会」で発表したところ、会員から多数の改善要望があがっていた。ほとんど集中砲火並み嶺

で、先日リニューアルしたので、早速わたしも使ってみた。

CyberBuzz会員限定ブログパーツレビュー

最大のメリットは、カラーバリエーション
あなたのブログに合わせてお好きな色(赤、青、水色、オレンジ、緑、ピンク、紫、黄色、黄緑、黒)を選べます♪♪
わたしは黒にしてみた。

cyberbuzz_01_20070730.JPG

以前はこのド派手な赤なので、選択肢が広がってよかった秊

cyberbuzz_02_20070619.JPG

だがもう一歩。
フォントの色と背景色が同じ色に統一されているため、水色、ピンク、黄色、黄緑、はブログのタイトルが読みづらい。
背景色を選択できるので、自分のブログとの違和感は減少できた。
フォントはそれぞれ最適な色を決めてしまってはどうか。

折角なので、さらなる改善要望を3つあげよう。

まず、ブログのタイトルが表示される点勒
ブロガー同士の交流を目指したツールだから、ブログのタイトルなのかもしれない。しかし、エントリーのタイトルを掲載したほうが、中身を推測する精度が上がり、クリック率はあがるのではないか。

次に、表示文字数が10文字な点驪戀
このブログのようにタイトルが長いと、部分的にしか表示されない。
横スクロールしたらどうだろうか。

まとめると、二行構成にして、一行目をブログタイトルを太字で、二行目を最新エントリーのタイトルを、それぞれ表示してはどうだろうか。
さらに、タイトルは横スクロールするのが望ましい。

全体的に見ると、CyberBuzz会員からの要望に、忠実に対応したリニューアルになっている。
贅沢な要望としては、ぜひ予想を超えるリニューアルをしてほしい。
ご担当者のかた、お疲れさまでした。

※免責事項:わたしはCyberBuzzさんからこの記事の執筆に基づいて謝礼をいただく予定です。

関連エントリー
「PRブログの現実(vol.1 週刊SPAに遊ばれる)」
「PRブログの現実(vol.2 企業からみたPRブログ)」
「PRブログの現実(vol.2.5 ブログパーツの攻撃)」
「PRブログの現実(vol.3.0 「第3回未来のCyberBuzzを創る会」で考えた)」
「PRブログの現実(vol.3.1 CyberBuzzの「トクアド」開始にみる方向性)」
「PRブログの現実(vol.3.2 「ブログスカウター」と「コラブロブログパーツ」はスカウトツール)」
「PRブログの現実(vol.3.3 Technoratiがしかけるブログ内広告のお値段)」
「PRブログの現実(vol.3.4 ベクトルの選ぶ「50」のブログの意味)」
「PRブログの現実(vol.4.0 PRブログって何なのか?)」
「PRブログの現実(vol.4.1 記事とPR広告の距離)」
「PRブログの現実(vol.4.2 伊藤穰一氏の冴えた書きかた)」
「PRブログの現実(vol.4.3 米国連邦取引委員会のクチコミマーケティングの指針)」

2007年07月29日

[本] 『シリコンバレー精神−グーグルを生むビジネス風土』


雑誌『フォーサイト』で連載されている梅田望夫氏『シリコンバレーからの手紙』を元に出版された『シリコンバレーは私をどう変えたか−企業の聖地での知的格闘記』が文庫化された一冊が『シリコンバレー精神−グーグルを生むビジネス風土』だ。


シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)


勃興するベンチャー企業、ネットバブルの到来と崩壊。その真っ只中で自ら独立しコンサルティング会社、「MUSE Associates(ミューズ・アソシエイツ)」を設立した梅田氏個人としての体験と生活が述べられてある。梅田氏の伝記に近い作りになっているのではないかと捉えてもおかしくないが、僕は全くそのように感じることは無かった。おそらく「シリコンバレーからの手紙」というシリコンバレーから日本宛のメッセージとして書かれているからだと思う。


『ウェブ進化論』をはじめ、小説家・平野啓一郎氏とウェブが人々にどのような変化をもたらせたか書かれてある『ウェブ人間論』、脳科学者・茂木健一郎氏との対談を収録した『フューチャリスト宣言』など、著者はWeb2.0の人という印象が植えつけられているが、梅田氏が本当に伝えたかったことはこの書籍に書かれてあるのではないかと思った。


『Web2.0時代の到来に狂奔する人々が多い今、Web3.0時代を切り拓くであろう「いずれ次のグーグルになる若者たち」が必ずどこかに居て、他の人たちとは全く違うことを考えているに違いない、という想像力に結びつけるべきなのだ。』(pp287)


価値を生み出すのは会社ではなく個人である。シリコンバレーのコミュニティは個人の評価への信抑が深く根付いている社会だ。彼らは個人としてリスクテイクする生き方に没頭することで変化していく自分を楽しもうとするモノばかりである。その中でも僕が印象に残った部分をいくつかご紹介したい。


  • シリコンバレー型ベンチャー

「失敗しても返さなくていい」資金をベンチャー・キャピタリスト(将来性のあるそうした企業を発掘し、株式投資することで成長する可能性のある企業に資金を提供し、さらに事業を伸ばすためにアドバイスを行なう人)やエンジェル(ベンチャー企業に対して創業資金を提供する投資家)から投資として資金調達し、借金をすることなしに急成長して上場したり大失敗したりできる再挑戦可能な風土がある。失敗がなく、何度どでもトライできるのが常態なのだ。成功時(自社売却など)にはリスクを負った全ての関係者(資金調達元)に公平感を伴うルールのもとで富が分配される仕組みになっている。

だが、シリコンバレーのベンチャーの多くは株式や投資家から得る資金が調達できないと、人材採用が行えず、更なる資金調達が不可能になり自然消滅に近い形で消えていく。シリコンバレーには七千社程のベンチャー企業が存在するが、他社に吸収されるか自然消滅という道を辿って消えていく運命にある。ネット改革時にもっとも変化したのはベンチャー企業ではなく大企業であり、ベンチャー企業にはできない、ベンチャー企業そのものを買収してしまうという「コロンブスの卵」のような経営手法が普遍性を浴び、今に至っている。


  • シリコンバレーリーグ

シリコンバレーには目に見えないメジャーリーグのような思想や環境が現地で働くビジネスマンやエンジニアのために全て揃っている。メジャーリーグではランクAAやAAAがあるようにビラミッドがあり、その頂点に「シリコンバレー・リーグ」が位置し、リーグ入りの可能性は全ての人たちに平等に与えられ、オープンにされているのだ。つまり、才能をアピールする場が市場の中に確実に存在し、エンジェルや大企業がメジャーリーグのスカウト万のような役目を果たし、「才能を発掘するメカニズム」が機能している。才能あふれ輝いているベンチャー社員は別の筋のよい成功率の高いベンチャー企業にスカウトされ、やがてはベンチャー・キャピタリストやエンジェルといった投資家に姿を変えるといったシリコンバレーならではの循環が生まれるのだ。


  • ガレージの使い道

シリコンバレーの気候は、雪があまり降らず、降っても翌朝には溶けるためわざわざガレージの中に駐車する必要性がない。そのためガレージは車をいれないことを前提に大工の作業場や科学好きの子供の実験室として良く使われる。初期のGoogleもそうだが、米Hewlett-Packard(ヒューレット・パッカード)社のような多くのシリコンバレー初のコンピューター産業企業の創業エピソードにガレージが付き物なのはこんな気象条件に基づいているためである。


  • シリコンバレーの流儀
    • 事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界のゲームで、それを絶対に人生に反映させないこと。
    • 事業とは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」というある種「いい加減な」遊び感覚を心の底から持つこと。「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」という「まじめ」発想を一掃しなければならない。
    • 失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という考えを捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、自分勝手に都合よく思い込まなければ成らない。


  • ニューエコノミー論

ナスダックやダウによるネットバブルの崩壊、米国経済失速という流れの源泉がIT革命の発端であり、IT革命の本質としてシリコンバレーではニュー・エコノミー論が提示されている。それらはGlobalization(グローバリゼーション)、IT革命、スピードの経済、Winner take all(ウィナー・テイク・オール)、自己責任原則、Risk taking(リスク・テイキング)、Mega Competetion(メガ・コンペテション)である。全てにハイリスク・ハイリターンの要素が含まれており、ハイリスクは賭けた金が時間が無に帰する危険のことであり、ハイリターンとは、ネット革命の結果として株式などの「無から生み出される莫大な企業価値」と比例した富のことである。そして、いかにこのニューエコノミー論を個人の中に組み込んでいくことができるかがシリコンバレーにて成功するための秘訣でもある。


『限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に抽いながらも何かを判断しつづけ、その判断に基づいてリスクをとって行動する。行動することで新しい情報が生まれる。行動する者同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。行動する者がいなければ生まれなかったはずの未来がである。未来志向の行動の連鎖を引き起こす核となる精神。それが「シリコンバレー精神」である。』(pp273)


感想/私的メモ

ネットバブルの崩壊を生き抜いた米Microsoft(マイクロソフト)社のBill Gatesのエピソードも記載されている。「競争に勝ったという報告は不要。他社に負けたという報告だけをしろ。」という彼の名言から捉えられるように、彼は"異常な程に競争心が旺盛で、闘争心がむきだしの頭の切れる経営者"としてシリコンバレーでは知られており、過激な攻撃性と優秀者を持ち合わせるBill Gatesという人物を組織化したのがMicrosoftであり、その会社の本質である。

当初のライバル、米Netscape(ネットスケープ)社が膨大なコストを投入して作成したソフトを無料配布してしまい「ソフトを開発したら、まず無料配布して顧客シェアを開拓し、金儲けは後から考える」といったWeb2.0的な文化をソフト事業内で構築してしまった背景から、MicrosoftはNetscapeのブラウザを採用する企業を一つずつMicrosoft側にひっくり返す手段をとった。その後にMicrosoftのOS(オペレーティング・システム)、Windowsを驚かず対抗馬とも叫ばれるOS、Linux(リナックス)が誕生した。

Linuxを開発した企業は存在せず、あるプログラマーがネット上に公開し、世界のありとあらゆるプログラマーがネット上で改善し出来上がった新生OSなのである。Linuxの誕生から「素晴らしいソフトウェアとは企業による社員プログラマーに対する強制によって生まれるのではなく、世界中の優秀なプログラマーが自発的に参加するネット上での共同開発作業によってこそ生まれる」といった全く新しいソフトウェアの開発方式を生み出した。これこそがWeb2.0思想の原点にあるようだ。そして、梅田氏も語っていたが「組織と個人の関係」「大企業とベンチャーの関係」において弱い立場の「個人」や「ベンチャー」の側に立って支援するための理論武装と法律や株式市場やプロ集団が存在しているのがシリコンバレーなんだ。


関連記事:

2007年07月28日

映画「ヒロシマナガサキ」を観たい

27日、土曜日の日本経済新聞朝刊の文化面の見出しは、
「米国人が見た太平洋戦争」。

アメリカの映画監督がとりくんだドキュメンタリー映画
TOKKO-特攻隊-」、「ヒロシマナガサキ」、「ミリキタニの猫」という3作品が紹介されている。

気になるのが「ヒロシマナガサキ」。

ヒロシマナガサキ【e】

ヒロシマナガサキ被爆者14人の証言 勇気という名の希望
本作は、アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞に輝いたスティーヴン・オカザキ監督が、25年の歳月をかけて完成させた渾身のドキュメンタリー作品です。
(以上、引用)

日経新聞によると、7月28日から日本で公開されるこの映画は、8月6日に米大手有料チャンネルのHBOが全米にTV放映するそうだ。

同局からオカザキ監督にドキュメンタリーの制作が依頼された2005年。
その夏に、わたしは一本のPodcastの番組に出会った。
海外メディアが作成した特別番組は、日本の被爆者へのインタビューがまとめられていた。

「PodcastDirectory | Episode: A Special World Podcast -- Hiroshima's Survivors: The Last Generation, Parts 1 and 2 Podcast」
(こちらで聴けます)

この番組を聴いて、ポッドキャストの可能性を感じ、同時に自分の不勉強さを恥じた。

さて、「ヒロシマナガサキ」は、関東近県では神保町の岩波ホールで公開される。
早々に見に行き、感想をエントリーしたい。

2007年07月28日

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