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2006年12月31日

1年を振り返ってみる

紅白歌合戦も真っ只中な大晦日の夜ですが、PCの前に座っているので1年を振り返ってみたいと思います。このブログ自体は2月から初めたわけで、そういう意味では結構長く細くやっているなぁという感じです。当初の内容はライトなインターネットの内容だったのですが、それがいつの間にかマニアックなことばかり。ログを見てみると、研究所や企業、大学などが多くなってきました。 ランディングページ Google Analyticsを4月から入れていたので、そこからの計測値ですが、4月~12月の間で最もPV数が多かったページはランディングページの作り方でした。9月に「Blogmemes」というサイトに取り上げられたことで、流入が増えましたが、ここのところLPOが流行り始めたことで[ランディングページ]というキーワードで検索されるようになり、一定のビューを確保しているようです。この「Blogmemes」ですが、現在TOPページを見ると「後継者募集」となっていました。あんまり流行らなかったんですかね。 TAGによる新しい分類 2番目に多かったのが「TAGによる新しい分類。あと少し!!」でした。これは自分がTAG分類に新しさを見出した時に書いたやつですね。これはちょこっとだけ「はてなブックマーク」などにもブックマークされ嬉しかったエントリーの1つでした。「はてなブックマーク」ですが、日本語ソーシャルブックマークとしてすごく流行りましたね。利用している方がちょっと偏っている感じもしますが、それでもネットで注目されていることを比較的早くしるための良いツールとなっています。 CGMマーケティング 「CGMからPGMへ」がその次にビューが多かったのですが、その他、「CGMと企業のマーケティング」や「企業にとってのCGMマーケティングとは何か?」などCGM関連のエントリを多く書きました。ちなみに後者2つのエントリは違う内容なのですが、あとで見たら似たようなエントリタイトルになってしまいました。個人的にCGMは今年すごく大きなキーワードでした。 [PGM]というキーワードはWebSig24/7のセミナーでシックスアパートの河野さんが発表された言葉で、CGMマーケティングを考える上で非常に柱となる概念の1つとなりました。また、自分の周りで「WEB2.0対策としてブログ」をやりたいなど、危険な発言が相次いでいたいため、それを見直すためにCGM関連のキーワードが増えた気がします。 まとめ 今年は個人としても結婚、異動や初めての雑誌への寄稿など大きなことが沢山ありました。また、このブログも今年の2月からです。インターネットとしても2005年9月のWEB2.0から今年その火が付き、一般企業にもWEB2.0というキーワードが広まった1年でした。そして、これにより、工夫されていたり、されていなかったりの施策が飛び交った感じがしました。そういった意味でも、日本でWEB2.0という意味は、インターネットを活用したマーケティングを語るにあたり、非常に大きな年だったのだと思います。 まだまだ、このブログの方向性も微妙に定まっていない感じですが、このまま、書きたい時に書き上げる感じで行きたいと思うので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。では、良いお年を。

2006年12月18日

書評:意思決定のための「分析の技術」

意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 基本を抑えることで、それをフレームワークとして活用し、MECEな分析を心がけられるようにする。分析の基本は「大きさで考える」「分けて考える」「比較して考える」「時系列を考える」の4つにある。そして、そのバリエーションとして「バラツキを考える」「プロセスを考える」「ツリーで考える」がある。 大きさで考える 大きさで考えることは全ての分析の基本である。大きさを考えるうえでは「オーダー・オブ・マグニチュード」「感度分析」「クリティカル・マス(Critical Mass)」がポイントとなる。 分けて考える 全体として漠然と考えてもとらえきれない内容を、分けて把握することによって、物事の本質を正しくつかみ、整合性のとれた有効な施策がとれる。非常に頭の良い人でも、同時に3つのことを考えるこは出来ないが、普通の人でも同時に2つのことまでは考えられる。世の事象は複数の要素の組み合わせでできているが、それを2次元の紙の上に図示する工夫が必要。 分けて考える際には3つの原則を守ると良い。それが「MECEに分ける」「マネジメント・インプリケーション(Management Implication)を考えて分ける」「全体を把握して、検討対象を正しく位置づける」こと。 比較して考える 「比較する」といっても、ただなんとなく漠然と比較するのと、研ぎ澄まして比較するのとでは、結果に大きな違いが出てくる。大きく3つの視点「Apple To Apple」「枠組みを工夫する」「説得の手法を考える」がポイントとなる。 時系列を考える 時系列分析は、それだけで単独で存在するものではなく、「分けて考える」「比較して考える」などの分析を併用し、総合的に検討することによって深い意味を持つことが多い。 現在を知るために、過去を振り返るという姿勢が必要である。 「トレンドを見る」差異には、場合により、基点の見方、期間の定め方が正しいと判断のためには決定的に重要となる場合があるので注意をしておきたい。トレンドを正しくみるためには、「季節変動の修正」と「移動平均」をうまく利用して認識できるようにすると良い。 過去の経験則に学ぶ・繰り返し現れるパターンを考える際には、その現象そのものはヒントに過ぎず、その背後にどのような理由、根拠があるのか、そのパターンが今回も繰り返されることが重要である。繰り返しのパターンについて判断する場合は、少し時系列の幅を伸ばして、本当に繰り返されているのか?偶然なのかを判断した方が良い。 バラツキを考える 経営の世界では、数学的な正しさや学問的な興味よりも。現実世界の「意味合い」が重要でうある。したがって経営のバラツキ分析は 現状をより正しく理解して意味を読み取る。 そのバラツキをいかに活かすか、どう利用できるかを考える。 マネジメントとして、バラツキに対してどのようなディシプリン(規律・秩序)を持ち込むべきかを考える。 といううえで役立つ限りにおいて意味があるのであって、それ以上の数学的検討は不要である。 バラツキを考えるうえでキーとなるのは「2元のバラツキ」「法則性を発見する」「マネジメント・インプリケーションを読み取る」「BDPを見つけ・比較する」「ウィル・ツー・マネージ(Will To Manage)として活用する」 プロセスを考える ある現象を1つのものとしては捉えずに、その現象をもたらした要因・過程を遡って追求することは有効である。また、モノや作業の流れは、その因果関係に立ち入る以前に「流れそのもの」として認識をするだけでも意味を持つ。「フローアウト・アナリシス」や「スループット・タイム」などがそれにあたる。 「過程・プロセスを考える」発想から、有効なアプローチは、結果である「アウトプット」と全体との関係を「漏れ」の過程ととらえて、その過程を追って要素別に「漏れの要因・改善の機会」を考えることである。これを「漏れ分析(Leakage Analysis)と言う。この分析は「シェア分析」などで利用される。 ツリーで考える 世のほとんどの現象は樹木と同じ。複数の要素が複合して全体としての機能も持っている。したがって、現象を分析をする際に、樹木のように分岐構造を用いて考えることが有効な場合が多い。 分析の手法としての有効なツリーとして下記の4つが挙げられる。 ロジック・ツリー イシュー・ツリー 業務ツリー/テーマ・ツリー デシジョン・ツリー 感想 実際のコンサルタントがまとめた本なだけに、論理だった内容で、かつ、判りやすい内容でした。分析ということで、数式など難しい本と構えてしまいそうですが、実際は「考え方」が書かれているので、数式などは一切出てきません。 色々な「考えるためのフレームワーク」が適度な事例とともに紹介されていて、いかに自分がMECEに考えられていないか、効率よく考えていないかを思い知らされます。こういった分析の考え方は、ビジネスを考えていく上では、誰しもに必要なスキルであり、そういった意味では手元に置いておき、困った時に読み返すことで、自分のものにしていくことが重要に感じます。 分析を行う方の入門としても比較的わかりやすいまとめ方をしていると思います。細かい分析手法については、考え方と活用方法などのみが紹介されているので、自分に必要な分析手法を選択し、他の書籍などで深堀する感じでしょうか。逆にいえば、分析手法については細かく書かれているわけではないので、そういったものを求める方には向かない書籍だとも言えると思います。

2006年12月13日

情報の「選択」と「洗濯」

ブログなどの急速に一般にも広まったこともあり、情報は幅広く、そして深くもなってきています。これにより、「情報が少なかったので、情報自体が貴重」から「情報が多くなったので、精査された情報が貴重」になってきています。つまり、情報のあり方が変わってきているので、情報のとらえ方も変わってきているのです。そんな中で、自分は大きく2つがポイントがあると思っています。 情報の「選択」と「洗濯」です。 情報の選択 最初の「選択」については、たくさんの中に情報が埋もれている中から、何が重要で、何が重要でないかを選択する方法です。その方法としては「ツール」を使うこと「人を使うこと」などがよく挙げられます。 「ツール」についてはサーチエンジンを利用することがすぐに思いうかぶと思います。最近ではブログ専門のサーチエンジンやある情報に特化した情報のみを検索する垂直型と言われる検索エンジンなども充実してきています。また、RSSなどを利用した新しい情報取得方法についても、少しずつ普及してきています。 また、「人を使うこと」ですが、これは簡単にいえばブログやSBM(ソーシャルブックマーキング)を利用することです。これにより、ブログでは自分と同じような興味や考え方をしている人がWEBの中から選択した情報を取得できます。また、SBMでは、集合知(みんなの興味の集合)で情報を取捨選択できることができます。 情報の取捨選択については、ずいぶん前から議論されて、すこしづつ実現し良くなってきています。そういった意味では、うまく使いこなせばどんどん良い情報を仕入れていくことができるようになると思います。 情報の洗濯 これは前の「選択」とかけてみたのですが、取得した情報を自分で考えて、新しいものに生まれ変えることを指しています。「選択」した情報を自分の中で「処理」して「発信」していくことで、「新しい価値に変えていく」という意味です。 情報が溢れかえった今、これからはより「考える」ことが重要なファクターとなると言われています。この「考える」ことをする場合、何かしらのアウトプットをするのが良いと言われており、最近では「ブログ」もそう言われています。これは「自分の考えをまとめる為に考える」「人に理解してもらうための文章を考える」などをするからだと言われています。 何か企画書を書く場合などでも、頭の中であ~だ、こ~だ考えているよりも、パワーポイントなどにまとめ始めると、漏れていた点などもも見えてくるなどもそうだと思います。 まとめ もともと社内ブログ向けに書いた内容だったのですが、非常の反応が良かったので、少し修正して載せてみました。インターネットによって、確実の情報の量は増えています。但し、質の悪い情報もあれば、質の良い情報もあります。今後はその、情報をいかにすばやく取り出し、自分の中で整理していくかが求められていくのだと思います。 情報があふれていく中で、自分に必要な情報を「選択」していくスキルが今後は必要になってきます。そして、情報は「選択」するだけでは、その価値にほとんど意味はありません。それを「活用」していく中で、本当の価値が出てくるのだと思います。 「情報のあり方が変わってきているので、情報のとらえ方も変わってくるのは当然」 これを意識しながら、いかに情報の「選択」と「洗濯」をしていけるかを自分は実践していきたいな~と思う所存であります。

2006年12月07日

書評:新版マーケティングの革新-未来戦略の視点-

新版 マーケティングの革新-未来戦略の視点- 変化に対応する 変化のスピードが早くなってきているからこそ、マーケティングが重要視されてきている。変化に対して受け身になるだけでなく、変化を創造することが求められる。変化に責任を持つのは、マーケティング部門ではなく、経営者である。 組織の使命は、製品・サービスの生産ではなく、顧客をつくり出すこと、人々に自社とビジネスを行いたいと思わせる事柄を行うことだと考えるべきである。最高経営責任者は、そのような環境、観点、態度、願望をつくり出す責任がある。 だからこそ、最高経営責任者は、自分自身、組織全体が進む方向(未来)を知ろうとしなければならない。その為には、近視眼になりがちである経営者のマインドの変化と組織の変化が(未来計画委員会を作るなど)必要。 マーケティングR&Dの勧め 製品中心のプロダクトアウト中心の売り方から、顧客中心の経営にシフトしていかなければならない。製品開発と同時にマーケティングは非常に重要な項目である。製品に対してはR&Dを実施するのに対して、なぜ同じように重要なマーケティングについてはR&Dを行わないのか。マーケティング手法を開発・研究する部門を設けることを勧める。 求心的マーケティングの時代 今後は顧客を中心にした企業の動きが非常に重要になってくる。顧客を維持するには「何をコミュニケートするのか」「どうやってコミュニケートするのか」「いつコミュニケートするのか」を考える。 マーケティングコストが高すぎるのは、お金のかけ方が足りないのでも、間違っているのでもなく、使い方が首尾一貫していないこと。 顧客を獲得し維持するためには、顧客を理解すること。経営者が行うすべてのことが、統合された求心的な、コミュニケーション、マーケティング、製品に関する努力の一部分であることが必要である。こういったことをバラバラに扱うことは、無駄な贅沢となってしまう。だから、マーケティングを統合することがこれからは必要。 感想 マーケティングというのを冠している本なものの、内容についてはマーケッター向けではなく、経営者向け、それも大企業の方向けの本になっています。 経営者がマーケティングを理解しているかどうかは、企業にとっては大きな問題で、今後の変化を見据えられるようにするためにも組織体制を含めたマーケティングへの対応が必要である…と言っているような感じです。 個人的には「マーケティング」という単語に惹かれて読んだものの、経営者向けの内容だったので、少々がっかりでした。内容としても、あっちにいったり、こっちにいったりと少々散漫な気がします。 別に経営者はマーケティングを知らなくても良い、というわけではなく、今の自分が知りたい内容では無かったということです。むしろ、全社的に対応できるのであれば、それにこしたことはありません。 元々はかなり古い本のようで、その時点でこれを言われていたことには、驚きますが、いま読むとさすがに古いというか、当たり前ことしか書かれていない気もします。

2006年12月03日

企業にとってのCGMマーケティングとは何か?

WEB2.0という盛り上がりも少し落ち着いてきたようにも感じられるこのごろですが、それは業界がその言葉を利用しないだけであり、まだまだ、一般の企業では話される部分が多いキーワードでもあります。 ここで、注意をしなければならないのは、WEB2.0で台頭してきた企業の話を聞いても、一般の企業にとってはそれ程意味がないということです。以前のエントリーでも書いていますが、ネットレイティングスの萩原さんはあるセミナーで非常に分かり易い分類をしています。 それが「プラットフォームを作っている企業」と「プラットフォームを利用する企業」です。 プラットフォームを作っている企業 この企業は、WEB2.0の基盤を作っている企業です。インターネット上でアプリケーションを提供している企業は最も分かり易いかもしれません。例えば「Google Spredsheet」などがそれにあたります。この部分は明確に、サービスの違いが見えるので問題はないと思います。 わかりにくいのはCGMに近い部分でのサイトです。SNSやSBMのサイトがそれです。最近、セミナーでも話題に挙がりやすい「Mixi」などです。彼らは、人が集まらないと成り立ちません。そして、その中で情報を発信してもらうことで、自分たちがCGMとなることが1つのメディアとしての成り立ちとなります。つまり、「プラットフォームを作っている企業」は取り込むことが重要になってきます。 しかし、実際はほとんどの企業は「プラットフォームを利用する企業」であったりします。彼らは「人を集める方法」ではなく「集まった人と対話する方法」が重要なのです。 間違った考えのもとになったCGM 個人的には、「プラットフォームへの関わり方の違い」がCGMをコントロールしようとする間違ったマーケティングが発生している1つの理由になってしまっているのではと考えています。 WEB2.0を提唱したTim O’Reilly氏の「What Is Web2.0」でも、そのほとんどは環境の変化、つまりプラットフォームへの変化を指摘しています。まぁ、当たり前なのですが、その中で既存の企業がどのように関わっていけば良いかなどは語られていません。しかし、結局は「Web2.0」の話となるとTim O’Reilly氏の話を軸に展開されることが多いので、プラットフォームに寄った話になってしまいがちです。 また、ゲストで呼ばれるプラットフォームで成功したサイトばかりを目にすることによって「CGMとは人を自分たちのコントロール下に集めて、その中で何かをする方法」のようになってしまっている気がします。 まとめ コミュニティを作ってCGMを展開していきたい場合、それはプラットフォームを作った上でのCGMマーケティングになります。もちろん、それが出来た場合はうまく動けば最高に良いマーケティングになるでしょう。 しかし、実際、既にMixiをはじめとしたコミュニティが乱立しています。人の時間には限りがあるわけで、コミュニティが乱立したところで、結局利用するのは1~2つ程度です。これでは片手間に作った企業のコミュニティなど利用されるはずもありません。 もちろん、CGMに対して何かのマーケティングを行っていく場合、ある程度の露出は必要になってきます。しかし、CGMとは自分達より大きい世界だとゆうことを認識すべきでしょう。1つ、2つのブログをコントロールできたとしても、コントロール出来ないブログの方が多いのです。相手をだますような方法でコントロールしようとるすのは、すぐにバレてしまいますし、企業の姿勢としても良くありません。 「プラットフォームを利用する企業」にとっては、コミュニティなどを無理に作ったり、ブログをコントロールしようとしたりするのではなく、「集まった人と対話する方法」を模索することが大事なのです。そして、それは結局「良いコンテンツ」を「CGMに取り込まれやすい機能(SMO)」とともに「適切な露出」を「適切なタイミング」でしていくことが、より良いCGMとの関係を作っていくのだと思います。 Add del.icio.us :