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2006年11月23日

書評:ロジカル・ライティング

Add del.icio.us : ロジカル・ライティング ロジカルではない文章は、読み手に考えさせてしまい、ストレスを与え、しまいには読まれなくなってしまう。文章をロジカルに書くことは、自分の意見を伝えるうえでも大事。 コミュニケーション 文章には必ず目的がある。「テーマ」「期待する反応」「書き手」「読み手」の4つの要素におけるコミュニケーション設定が非常に大事。文章を書く際に、この要素、特に「テーマ」「期待する反応」については見落としがちになってしまう。 文章にはその効果として「(読み手に)期待する反応」が3つのタイプに分かれる。 「理解してもらう」 「フィードバックしてもらう」 「動いてもらう」 まず、文章を書く際は「誰が」「誰に向けた」「何のために」「何について」を明確化する必要がある。その上で、文章で「結論」を書くための「問い」を導き出す。 本論の組み立て 本論を組み立てるには、どんな文章でもフレームワークを利用すれば同じようにロジカルな文章を書くことができる。 MECEMECE(ミッシー)とは「ある事柄や概念を、重なりなく、しかも全体として漏れのない部分を集まりでとらえること」である。文章を書く際の要素については、このMECEを利用して要素を偏りなく洗い出す。 MECEを考える場合、大きく3つのタイプがある。 要素を分解する ステップ分けする 物事の両面を対象概念でとらえる。 So What・Why SOSo What「要するにどうこうことなのか?」とWhy So「なぜ、これが言えるのか?」を文章の結論に対して、きちんと設定する。 最終結論に対して、MECEは結論項目を洗い出すための手段であり、So What・Why Soはその結論項目を洗い出すため結論を説明する手段である。 感想 ロジカル・ライティングと言っているだけに、非常にロジカルに書かれている分かりやすい本です。How Toの部分についてはそれ程ボリュームがなく、例題が多い印象を受けました。それだけに、じっくりと文章を見つめなおすことができます。 例題についても、筆者が提唱しているフレームワークをどう活用しながら組み立てるのかが分かりやすく書かれていると思います。このフレームワークをうまく活用できればビジネス文章については非常に分かりやすい文章になると思います。

2006年11月21日

企業にとってのブログパーツの効果とは?

Add del.icio.us : 総務省の発表によると2005年3月末時点でブログ利用者は延べ約335万人、アクティブブログ利用者(ブログ利用者のうち、少なくとも月に1度はブログを更新しているユーザ)数は約95万人だそうです。また、2007年3月には利用者が約782万人、アクティブブログ利用者は約296万人になるそうです。 日本の人口は約1億2千7百万人なので、約6.2%がブログ人口になるわけです。これはすごい市場です。 自分の分身となるブログ ブログの基本的な利用を考えると、もともとの語源はWeblogであり、それは自分の日記のようなものです。私はリアルで日記を書いているのですが、それは自分の行動記録や考えたものが書かれているわけで、自分の分身にすら感じてしまいます。 特に趣味などのテーマを絞ったものについては、趣味について自分の考えなどを書いていたりするわけですから、なお更ではないでしょうか。 これを他の人に公開しているというのは、何か反応が欲しいからであるのだと思います。自分の日々の行動に対して、趣味についての考察もそうです。このブログだってそうです。反応があればうれしいものです。そして、ブログに自分の世界を作っていくのだと思います。それは大手のブログでは百数種類にもなっているデザインテンプレートなどがそれを表していると思います。 ブログパーツ(ブログシール)はこのデザインテンプレートと同じように、ブログに作っている自分の世界を補完をするもので、自分のセンスや趣味の世界を拡張するための1つのツールなのだと思います。 無料のバナー広告 ブログパーツ(ブログシール)とは、ブログの袖の部分に付ける簡単なコンテンツのようなものです。最近の大手ブログでは簡単にカスタマイズが出来るようになってきているものが多くなってきているため、指定されたHTMLを貼り付けて更新するだけで自分のブログに追加することが出来ます。 最近の話題でいくと NHK時計ブログツールに、なつかしの“木目調”http://www.itmedia.co.jp/news/articl­es/0610/20/news106.html SKYLINE MARKSHEET ブログシールhttp://skyline.nissan.co.jp/BLOG/abo­ut.html サイト側はこれを無償提供することで、自由にブログに貼り付けをしてもらうことが出来ます。実はここがポイントです。通常、ブログシールにはサイトへのリンクが何かしらの形で付いています。つまり、サイトへのバナーの役割も果たしているわけです。 上記でブログに自分の世界を作っていくというお話をしましたが、趣味のブログの場合、その世界が色濃くブログに反映されていることになります。つまり、ブログシールを貼られる場所が、既にターゲティングされていることになるわけです。通常、バナーをどこかのサイトに設置してもらう場合、お金を対価として払います。しかし、ブログシールは無償でブログに設置をしてもらえるわけです。 まとめ ブログパーツ自体は、それ程提供に手間がかかるものでもありません。既に、ブランドとして何かしらを確立している場合は、設置される確立も高くなります。そして、ブログに取り込まれ、そこから無数の入口を設けることができるわけです。 実はこの手法もSMOの一種なんだと思います。以前に紹介をしたPGMを利用したマーケティング(http://dig-it.ddo.jp/xoops/modules/w­ordpress/index.php?p=32)では、「対象者を既存顧客、ファンに絞る」というのが1つ項目として挙がっています。まさに、ブログパーツ(シール)を利用したマーケティングは、このPGMマーケティングの1つです。 以前のエントリーで企業がCGMを意識してマーケティングをするには、「CGMを取り込もうとするのではなく、CGMに取り込まれること」ということを書かせて頂きました。ブログパーツ(シール)マーケティングも、この「取り込まれる」ための手法の1つですので、今後、CGMに取り込まれるための1手段として活用を考えられるのも良いと思います。

2006年11月13日

書評:自分の会社を作るということ

自分の会社を作るということ 別に起業を企んでいるわけではないのですが、20代で起業をすることはどういうことか?ということが気になったので読んでみました。 会社を成功させるキーワード 事業内容いきなり競争相手があるビジネスは難しい。オンリーワンで利益率の高いビジネスを狙う方が良い。誰も手がけていない珍しいもであるとベストである。未経験は転職をしてからの方が良い。競合が無い中でうまく、会社のブランドを作っていく。 年商をイメージする。そこから半年、1ヶ月、1日と売り上げのノルマをイメージしていく。人を雇う際は、その人の給料の2~3倍のコストがかかるので気をつけること。 地図を作り、自分がどこにいて、どこに行きたいかを意識する。どこに行くのかわからない、どうやって行くかわからないのでは道に迷ってしまう。 失敗の定義も決めておく。著者は「自分の貯金がショートしたとき」にしている。目安を決めておくことで、踏ん張りどころを意識することが出来る。 起業した時点でお客様がいるのは安心。事前にブログなどで見込み顧客を増やしておくと良い。最初は自営業モデル、将来的に経営型にしていく方法も考えられる。最終的に事業として行えると筆者が判断したのは、自分の強みが生かせると感じたから。 事業を成功するために成功する人とそうでない人の違いは「意識」の問題。また、近道として、成功した人の地図を使うことも方法の1つ。 信用をつけるためには、薄皮を積み重ねるように信用を積み上げることしかない。中小企業は結局あったき繋がりで成り立っている部分が大きい、新規開拓ばかりをやり続けるのは疲弊してしまう。だからこそ出会いを大切にする。 お客様の払ってくれるお金は、感謝の量そのもの。良いものを提供して、その対価をもらう。値下げを行うのは最後の最後。納得するまで、出来るのが自分の会社の良い部分でもある 経営を安定させるキーワード1:事業ドメインを明確にする2:事業として確立する3:リスクを分散し、顧客を創造し続ける4:組織を構築する5:社会に必要な存在となる 成功しやすい商品1:売りやすい…自分が扱いやすいものを選ぶ2:原価ができるだけ安い…最初は利幅は大きいほどいい3:時流にのっている…時代の半歩先ぐらい4:差別化されている…オンリーワンほど強みになる 認知拡大方法としてWEBなどを利用する方法もある。一番すごいのはマスコミの力で、インパクトもすごければ、信用度も付く。但し、他のチャネルなどの努力も行った上で力を借りというスタンスが大事。 競合が参入してきた場合に、すぐに値下げ政策は行わない。今までの知見で十分なリーチはある。その積み重ねこそが重要。 社員会社で最も大切であり、社長は社員の世話やきであれ。コミュニケーションは大事。但し、友達になってはいけない。社員がやめてしまう原因は1つ、変化についてこれずギャップが出来てしまい社員がついてこれていないから。 採用力を持つことも大事。特に小さい会社はそこにぴったりとはまる人材を入れることが重要になってくる。面接とか採用の過程において、その人が入った後、活躍できるような動機付けをすることも大事。フィーリングで決めないで、データをもって決めることも大事。 自分 個人として起業する前に、まずは今の環境で認められること。闇雲に起業しようとしない。周りの人から、この人は飛び抜けていると思われたら、その段階が1つの辞めるタイミングの目安。何に対しても、改善する努力をしていく。単純作業もそう。 良いメンターを見つけること。メンターを見つけてもあくまで自分の芯は残す。メンタル面の管理も大事。 会社のトップが調子が悪いと社内に伝染してしまう。悪かったとしても、それを表に出さないようにコントロールすることも大事。 経営者として経営者は「未来を読むこと」が仕事。そこから新たな市場を考えていく。大規模な会社と違い、中小企業の社長はお飾りではいられない。最高責任者であり、意思決定者であり、社員のための世話焼きである。圧倒的なリーダーシップのような、基本的にみんながその人を信じていて、尊敬しているような仕組みができないと難しい。 仕事を気前よく行っている人の方が、結果的に回収できるものが大きい。情報を提供する、そうすると後で返ってくる。 起業後に必要になるのが対話力。その中でも表現力は大事。表現力を付けるために日記をつけることなどもおすすめ。 感想 女性・20代で起業とい非常に注目度の高い女性社長の本。女性起業塾というのも行っているそうで、そういった所での知見も生かした内容となっています。本としても重要な部分が太字になっていて、非常に読みやすい形になっています。 会社に勤務するということと、経営者となった際のマインドの違いなども非常に勉強になります。起業を特に考えていない方でも、実際に経営者がどういうマインドを持った方が良いのかという部分を知ることで、それに合わせて自分が行動できるようになると思います。 実際に自分にあてて考えると、チームを動かすことも同じなのだと思います。チームのメンバーとコミュニケーションをとり、動いていく。もちろん、自分の体調や機嫌などもチームのめんばーには伝わってしまう。全体の方向性をまとめながら、同じ目標を達成するという意味では同じなのではないでしょうか。 また、お客様との接し方も同じです。起業したからとかそういう問題ではなく、1つの企業の人間として接している時も最終的には個対個であるのだと思います。著者が「起業する前に、まずは今の環境で認められること。」と言っている部分は非常に重要で、「今出来ていないことを起業して突然できるようになる」という幻想に対する警告であるように感じます。 表現力を付けるために日記をつけるという部分は自分も同意。自分はブログとリアルの日記を付けていますが、やはり自分の頭の中を整理しながら、特にブログなどは他人も読む文章を書くという作業は非常に新鮮のように感じます。また、情報接触量が非常の増えている中で、アウトプットを作っていかないと実は脳がパンクしてしまうのではと思ってます。インプットがあり、そこからアウトプットを作り出す中で、脳が整理されいらない情報を淘汰している気がします。 女性向けに書かれている部分もあり、全体としても非常に柔らかい感じで読みやすい本でした。