
健太のホテルのセールスチーム。今大きく変わろうとしている。
去年まで健太を含めて7人のベテランセール・マネージャーがいた。
最近何とそのうち5人が辞めた、、。
理由は様々だけど、大方の理由は会社内の統制が上手く取れていない事にある。
例えば、現在健太のホテルでは客室リノべーション(改築工事)中。そしてその予定が大幅に遅れている。だと言うのに一向にその細かい情況報告がセールスマンに届かない。かと思うと突然玄関の工事を始めて見たり、ラナイの修理を始めたり。
セールスマンは顧客から質問攻めに会うのと言うのに、その正確な答えを持っていない。
顧客はセールスマンが頼り。
「お宅の工事の情況教えてくれる?」
「いや、多分、、、」
あいまいな返事しか出来ない。
これの繰り返し。これじゃ相手は
「このセールスマン大丈夫かなあ、、、?」
って思って当然、、。
しかし、健太の勤めるホテルはオーナー会社。社長の一言で幾らでも物事が進んでしまう。一般マネージャーたちは突然の社内の出来事を只指を銜えて見ているなど日常茶飯事!
こうした工事などは全てホテルのメインテナンス部門が受け持つ訳だけど、彼らには「ホテルには客がいる、、」と言う実感が伴わない。分かってもわからない振り。とにかく自分の仕事を社長命令通りにやればいいのさ、、。
それともう一つの問題がある。
現在ワイキキ、いやハワイ全体で建築・改築ブーム。
新築コンドの工事をはじめ、沢山のホテルが改修工事をやっている。
勢い資材不足、労働力不足。各工事は何処も予定が大幅に遅れている。
一体何時完成するのか、誰も先を読めない。
そうなると、ラナイの工事に何日掛かるとか玄関の工事に何日掛かるとか、工事の責任者すら正確には答えられない。
さて更に問題は健太たちセールスを襲ってくる。
近々健太たちのホテル代が一挙に倍になる。こいつあ前代未聞だ!
大げさに言えば、これは今まで影に日向に健太を面倒見てきてくれた健太の顧客への、大きな裏切り行為に等しい。
徐々に上げてゆくのが常識だろう、、。
だから、
「社長、そんなめちゃくちゃやな!」
そう言って文句を言うのも一つの手段。
しかしそれはここではあまり意味のない事。
「この会社は私のもの、気に食わなければ何時辞めてもかまわんよ、、」
って事になる。
だからそれに耐えられないセールスマネージャーは皆自分から辞めていく事になる。
健太はその残った2人のマネージャーの中の一人。
「じゃ、健太は辞めないの?」
って言われると思う。
しかし健太の考えはこうだ。
確かに今だけを見ればごちゃごちゃに見えるかも知れない、、。
しかし今、健太が自分ではどうすることもできない問題で自分の身の振り方を左右するのは馬鹿げていると思うしう、もちろんもう一寸何とかして欲しいとも思っている、、、けど、今はじっと耐えるのみじゃないかなあ、、、。
写真はライトハウス近くに咲く「アラケンタ!」じゃない、「アラメンタ」の花、、(笑)!




















