
人は何歳になってもまだ成長しようとする。
健太もこの年になっても(幾つだかは内緒、、、笑!)まだ毎日が勉強。
それは学問的なものもあるけど、どちらかと言うと精神的なものの方が多いような気がする。
昨日頂いたコメントに返事を書いてるうちに、
あの「ちっぽけ旅行社の社長」が健太に残した何かを、ふと感じたような気がした、、、。
彼は癌患者でありながら、猛烈なパワーで健太の前に立ちふさがった。
彼が癌に侵されたと聞いた時、不覚にも健太の涙腺が緩んだ。
しかし、あいつはまるでそれをあざ笑うように堂々と自分の足を前に踏み出して力強く歩き出したのだ。
何時も伝えているように、ハワイの日本人旅行業界は瀕死の重傷状態。
大手旅行社といえどもあぐらを掻いては居られない。
ましてや、あいつの経営するちっぽけな旅行社なんて、一寸した風が吹いても吹っ飛んじゃうほどの惨めな物。
健太は5年ほど前から、彼に何度も会社を閉めて転職をするように勧めていた。
と言うのは借金が日に日に増えていたのは誰の目にも明らかだったからだ。
時にはムービーマンと2人でホテルのマネージャーの口も世話してみた。
しかし彼は一向に耳を傾けようともしなかった。
<馬鹿な奴だ!、、、>
健太は心の中でそうつぶやいた、、。
その後も彼は懸命に自分の会社を立ち上がらせようと、努力し続けた。
しかし大手旅行社でも手を焼く昨今のハワイ旅行のマーケットは、到底彼一人の手に負えるような物なんかじゃありゃしない。
幸い彼はフラ関係のコネを持っていた関係上、昨今の日本におけるフラ・ブームが多少彼を救った。
とは言うものの所詮焼け石に水、ワイキキの一等地にオフィスを構えた上に従業員に給料が払えるほど情況は甘くは無い。そんな事は誰が計算しても明白なこと、、、。
しかし頑なまでに彼は自分の環境と戦った。
そして遂に彼は昨日帰らぬ人となってしまった。
しかし不思議な事に涙もろい健太の目からは一滴の涙もこぼれなかった、、。
<馬鹿な奴だ、、、>
またその一言が脳裏をかすめただけだった。
ところが彼との思い出に浸っているうちに突然我に返った!
<あっ!>
気がついたのだ! 健太は気がついたのだ !
<あいつは、あいつって奴は!、、、、>
一応この20年以上、自分の会社を切り盛りしてきた訳だから、あいつだって馬鹿じゃない。
つまり彼も業界の絶望的情況、自分の行き先の短い事も全て分かっていたんだろうよ、、。
今じっと目をつぶると彼の声が聞こえるような気がする、、、、。
<どんなに絶望的なことに直面しても、男が一旦自分の夢を追ってそこに身を投じたからには、とことんやり抜け。途中で投げ出すなんてもってのほか!
それは自分を裏切る事!
問題は、いかに自分の決めた事を誠実にやり遂げるかだ。
勘違いしてはいけない。
成功させる事だけが「やり遂げた事だ」なんて誰が決めたんだ!
成功の確率はっきり言って、これっぽっち。極々小さい。
男がそんなちっぽけな物を追求してどうする!
問題はお前の心にある。
大きく、大きくお前の心を育てる事なのさ。
そうすればお前の中に、何物にも屈しない強靭な精神力が芽生える!
そしてそうなって初めて、お前は更に前進することができるんだ。
これだけは理解しておけ!
やり遂げた結果、そこに残ったものは「成功」も「失敗」も、全く変わらない重さを持っている。
だから、その結果の『成功、失敗』を議論する事は全く無意味な事!
人は、いや、男はきっといつか死ぬ、、、。
「成功したい」と言う思いは良く理解する。
しかし、万人が成功を手中に収めるには、あまりにも人生って奴は短すぎる!
だからこそ、お前の心の中の強靭な精神力を鍛える必要があるんだ、、、、>
長い付き合いだった彼とは、とことん話し合った事なんて一度もなかった。
でももしそんな機会が過去にあったなら、あいつは健太にこんな事を言ったに違いない、、、。
今日のワイキキ午後になって雨が降り出した。それに一寸蒸し暑かったかな、、。
ってな訳で、写真は先週カハラビーチからワイキキ(西)方向にカメラを向けて撮ったもの。淋しいほど人気がないのが、なんともハワイらしいじゃないか(笑)!!!
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