邦ロック系はあまり頻繁に聴きませんが、日本のHR/HMバンドで一番とは言わずとも、初期の頃の彼らの正統派ブリティッシュ・ハードの香り漂うサウンドはワタクシ的にかなり好きな部類だったりします。
デビューしてから解散するまで世間ではずーっと色モノ的扱いされる事多いデーモン小暮率いる聖飢魔IIでしたが、その実、演奏はかなりのレベルですし、発表してるアルバム中の曲作りに関してもかなり練られている、名曲と呼ぶに相応しい数々の珠玉なものを生み出していると思うわけです。
解散までに15枚ものアルバムを世に出した聖飢魔IIですが、アルバム全体通して素晴らしいな!と思える1枚はコレしかないかな?ってなモノでして。
3rdアルバム「地獄より愛をこめて」って・・・またふざけた事を・・・と半分苦笑しつつも発売当時、なけなしの小遣いはたいてレコードを買ったのですが、コレが見事にハマり、随分気に入って聴き込んだものです。。。デーモン小暮の歌唱力の素晴らしさは今更言うことないのですが、彼の歌メロを更にひき立たせるバック陣の演奏の素晴らしさは特筆に値します。
このアルバムを最後に脱退するジェイル大橋のペンによる曲が多いこのアルバム、リフからギターソロ、フックある展開メロディと、どれもまさにブリティッシュ・ハードの真骨頂とも言えるべき美しさを放っており、彼の才能開花・炸裂といった感じもあり、かなり聴き応えあります。
デーモン小暮の書く詩はやたら悪魔だの地獄だのとバカバカしくなる程の拘りようですがw、よく読んでみると、抽象的な言葉の中にどこか現実と結びつけているような裏の賢さが感じられ、なかなか興味深いものがあるように思うワタクシ、こーゆーの嫌いじゃないですw
冒頭から意味不明の言葉(逆回転させて聴くと何を言ってるかわかるらしい)を発してイントロする典型的・古典的とも言えるスピード・チューン#1「デスランド」からソリッドでノリの良い、美メロディの#2「アフロディーテ」への流れはなかなか気持ち良く、素直にカッコイイと思えます。
シングルにもなった#4「EL・DO・RA・DO」や#7「アダムの林檎」など名曲を含めたキャッチーさもあり聴き易いですかね。
ハイテンポなノリの良い曲以外のスローな曲#3「モアイ」や#5「悪夢の叫び」もフックあり飽きずに聴けますし、#6「魔界舞曲」の悪魔のダンスみたいな曲もウィットに富んでて面白い。バラード曲#「秘密の花園」も実に美しいメロディ奏でるクオリティ高い圧巻の出来栄え。
どの曲もアルバム全体に実に良い具合に作用し、バランス取れているように思います。
古くは(ってこのアルバム自体もう既に22年前で十分古いですが)RAINBOWやBLACK SABBATH、JUDAS PRIESTの影響を受けているだろうサウンド作りは随所に感じる事が出来るのではないでしょうか。(確かデーモン自身、このあたりフェイバリット・バンドだったと記憶してますから当然と言えば当然ですか)
何と言ってもワタクシが一番好きな、実質アルバム最後を飾るアルバム・タイトル曲#9「フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ(From Hell With Love)」は、イントロギター1本の音色から始まり、各パートが徐々に音を出し始めていくあたりの工夫さはミドルテンポのこの曲にうまく動きを与え実にカッコ良し。ギターソロではジェイル大橋とエース清水とのツインのメロディが実に美しい、あぁ、ブリティッシュだなぁ〜って香り漂う、壮大さ溢れる快作メロディアス・ハードに仕上がってまして、曲終盤ではキーボードの音色で徐々に雰囲気に厚みを加えながらデーモンのハイトーン・ヴォーカルのリフレインで盛り上げまくりエンディングのハイトーン・シャウトで締めるという構成は実にたまらんです。
そして、この曲の演奏時間は7:06ではなく、6:66というバカな拘りようってのも実に彼ららしくてグッドですねぇw
地獄より愛をこめて/聖飢魔II (1986年発売)
1. デス・ランド
2. アフロディーテ
3. モアイ
4. EL・DO・RA・DO
5. 悪夢の叫び
6. 魔界舞曲
7. アダムの林檎
8. 秘密の花園
9. フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ
10. 地獄への階段
一つだけ難があるとすれば、このCD、音質イマイチってトコロですが、それを補ってあまりある珠玉の曲満載の、聖飢魔IIの大教典っていうんですか?その中で一、二を争う名盤といっていいんじゃないっすかね?
え?じゃあ、ニは何かって?んーそーだなぁ〜・・・(困)
また聖飢魔IIの作品について書く機会があればその時にでも・・・って事で(^_^;)
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