厚生労働省では、民間事業所における障害者の雇用の実態を把握するため、平成15年11月に「平成15年度 障害者雇用実態調査」を実施しましたが、この度、その結果が発表されています(平成16年10月19日付け)。
この調査は5年毎に行なわれ、前回は平成10年に実施されています。
今回の調査では特に、精神障害者の雇用支援策の充実を図ることを目的として、初めて精神障害者の雇用の実態が詳細に調査されました。
PDFファイルを用意しましたので、ぜひ、障害者白書と併せてごらん下さい。
[PDF]平成15年度 障害者雇用実態調査(結果報告)
[PDF]障害者雇用対策の現状と課題について(参考資料)
主な概要は以下のとおりです。
● 民間事業所に雇用されている障害者数
身体障害者 369,000人(36.1%)
知的障害者 114,000人(32.1%)
精神障害者 13,000人(注:調査上に表われない者が相当数存在する模様)
● 障害者雇用に関して事業所側が認識している課題
ア 身体障害者
・会社内に適当な仕事があるか 76.6%
・職場の安全面の配慮が適切にできるか 45.4%
・設備・施設・機器の改善をどうすればよいか 37.9%
・採用時に適性、能力を十分把握できるか 35.0%
イ 知的障害者
・会社内に適当な仕事があるか 81.4%
・職場の安全面の配慮が適切にできるか 42.6%
・採用時に適性、能力を十分把握できるか 40.8%
・社内において障害の理解・知識が得られるか 35.8%
ウ 精神障害者
・会社内に適当な仕事があるか 79.6%
・職場の安全面の配慮が適切にできるか 41.2%
・社内において障害についての理解・知識が得られるか 38.7%
・採用時に適性、能力を十分把握できるか 38.1%
● 雇用している障害者に対する事業所側の配慮
ア 身体障害者
・配置転換等、人事管理面についての配慮 54.5%
・通院・服薬管理等、医療上の配慮 39.4%
・駐車場、住宅の確保等、通勤への配慮 30.3%
イ 知的障害者
・工程の単純化等、職務内容の配慮 54.5%
・配置転換等、人事管理面についての配慮 41.2%
・業務遂行を援助する者の配置 40.3%
ウ 精神障害者
・配置転換等、人事管理面についての配慮 46.4%
・工程の単純化等、職務内容の配慮 30.4%
・通院・服薬管理等、医療上の配慮 28.3%
● 障害を持つ当事者の状況
ア 身体障害者
・休職率 3.2%
・転職経験率 34.1%(平均転職回数 2.1回)
・転職の主な理由は?
個人的理由 62.3%
・賃金・労働条件 20.5%
・職場の人間関係 19.9%
・仕事の内容 19.2%
事業主の都合 17.6%
・悩みや不安を抱いたときの相談相手は?
家族・親族 44.9%
職場の同僚・友人 39.6%
職場の上司や人事担当者 31.7%
相談相手がいない 15.2%
・仕事を続けるために職場に求めることは?
能力に応じた評価、昇進およびコミュニケーション手段・体制の整備 29.8%
労働条件 24.6%
・月間平均賃金は?
週30時間以上勤務 267,000円
週20~30時間勤務 118,000円
週20時間未満勤務 61,000円
イ 知的障害者
・休職率 0.4%
・就職に際して相談した相手は?
学校の先生 30.0%
家族 27.5%
公共職業安定所の職員 14.7%
・職場で困ったときの相談相手は?
職場の上司 30.5%
職場でいっしょに働く人 26.8%
家族 16.3%
相談相手がいない 11.8%
・職場に対する要望は?
今の仕事を続けたい 61.0%
他の仕事もしてみたい 15.2%
職場で相談できる人がほしい 14.6%
・月間平均賃金は?
週30時間以上勤務 125,000円
週20~30時間勤務 80,000円
週20時間未満勤務 49,000円
ウ 精神障害者
・休職率 10.9%(1割が職務の継続が困難)
・障害に配慮した援助を受けている者 61.7%
業務遂行の援助や本人、周囲に助言する者等の配置
および通院時間の確保、服薬管理など医療上の配慮 41.4%
短時間勤務など労働時間の配慮 34.5%
・職場で困ったときの相談相手は?
家族・親戚 42.6%
職場の上司や人事・健康管理担当者 38.3%
職場の同僚・友人 29.8%
・仕事を続けるために職場に求めることは?
調子の悪いときに休みを取りやすくする 44.4%
職業生活、生活全般に関する相談員の配置 33.3%
短時間勤務など労働時間の配慮
および通院時間の確保、服薬管理など医療上の配慮 22.2%
・月間平均賃金は?
週30時間以上勤務 163,000円
週20~30時間勤務 89,000円
週20時間未満勤務 37,000円

