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いま、里山ではヤマビルの被害が深刻だそうです。

ヤマビルとは、円筒形で体長2〜5cmで、伸びると5〜7cmになるナメクジのような生き物です。

体の前後腹面に吸盤があり、ほふく運動で(尺とり虫のように)人や動物に接近し付着し吸血します。

寿命は3〜5年程度と言われています。ヤマビルは陸にすむヒルですが、落ち葉の下など湿気の多いところを好みます。

そのヤマビルは元々は深山の生き物です、それが、里山と言われる私たちの生活に密着した山々にも多々あらわれ、被害を及ぼしているそうです。

理由は簡単です。

昔から、人間の生き血を吸い生育すると思われてきたヤマビルですが、その血をDNA鑑定してみればほとんどがシカやいのししなどの大型哺乳類の血だったそうです。

そして、ここにも日本の林業の悲しい現実があります。

手の入らなくなった山には、下草も生えなくなり、荒廃した山を降りてシカやイノシシは里山に降りて来るようになりました。

その、シカなどに取りついてヤマビルも里山に出現するようになったそうです。

何でも地球温暖化のせいにはしたくはありませんが、ここにも多少影響はあるようです。

温暖化の影響からか少雪により冬に餓死する個体が減ったことと、間伐も行われなくなった山には、日が差し込まなくなり下草も生えずジメジメとして、ヒルなどには好条件のようです。

このヤマビルにはさしたる天敵がいないためどんどん増えているようです。

その天敵がいないものに対して対抗策は、やはり人間だそうです。

きちんと手を入れて下草を刈ることにより、乾燥し日当たりを良くすれば個体数は激減するそうです。

旧来からの農薬や忌避剤を使うことなく、きちんと手を入れて環境を良くすることににより、本来の山や生き物の生活が整うのです。

こんな小さな生き物からも日本の林業の荒廃が読み取れるようです。

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