そろそろ、皆さんのお手元にも届きましたでしょうか? 必須文書に関する通知が。
とりあえず、私のところには届いたので、今までの必須文書とどれだけ違うのか、一個一個、チェックしてみました。
すると、あれ? この文書は無くなったのかと思ったら、別の文書の中に組み込まれている(分類上)だけじゃないの? というものばかりでした。
実質、無くなったのは治験依頼者から出す「病院の必須文書を保管する義務が無くなりました」ということをお知らせする書類と「治験薬概要書のデータもとの部署の承認を示す文書」だけ。
なんか、期待はずれだな、と思ってしまいました。
ところで、こういう場合、どういう態度をとるか、どういうふうに気持ちを持っていくかが大切になります。
日常の仕事でもほとんどの仕事が「思ったとおり」には進みません。
予定通りに進む仕事はそれだけで、成功、というほどです。
では、予定通りに進まない仕事を前にして、私たちはどういう態度になるでしょうか? なるべきなのでしょうか?
そんなとき、腐ってはいけません。
まぁ、達観(別名“諦め”)するのは致し方ないところでしょう。
とりあえず、期待どおりに進まなかったからと言って、その仕事を放り出してはいけないと思います。
そんなことをしていたら、アッと言う間に目の前から仕事が無くなります(みんな放り出すことになるから)。
物事を(組織を、個人を)改善していく場合、通常、2つの方法が有ります。
1つ目は「問題」を潰していく方法で、2つ目は「問題」は脇に置いといて、「こうあるべきビジョン」に向かうための努力をする、という方法です。
今までの治験の歴史を見ると、例えば「同意書は文書で取る」というのは「こうあるべき」というルートで、GCPに盛り込まれたように思います。
また、CROやSMOの出現も「問題だからそれを無くそう」というよりは「これからの治験はこうあったほうがいい」というビジョンのもとに導入されたのではないでしょうか?
だから、これからも「必須文書」(そう言えば、今度から「必須文書」ではなく「治験関連書類」とかそんな名前になるそうですね)のここが問題だと思って見直すのではなく、こうあったほうが、より治験の質もスピードも上がるんじゃないの?というルートで考えてみるというのはいかがでしょう?
・・・・・・・というようなことを考えてみると、「必須文書」に対する期待ハズレの気持ちも随分と前向きになります。(ならない?ならないなら、それはそれでもいいとしましょう。とりあえず)
いいも悪いも、私たちはそういう治験環境の中で生きていかなければなりません。
臨床試験(臨床研究)のサイトも一つにまとまり、まだまだ機能的には問題があるにしても、それなりに形になってきました。
「治験の活性化5ヵ年計画」や「治験のあり方検討会」などの成果が少しずつ目に見えて出てくるようになりました。
でも、大切なのは、それらの制度やシステムを使う私たちの気持ちや思いです。
希望は捨てず、目的を持って行動し、もし必要なら自分から手を挙げ、行動する、という自分なりの行動指針を持って働くと、働きやすいと思います。
何にも無いよりは、ね。
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