なんのためにうまれて なにをして 生きるのかこたえられないなんて そんなのは いやだ!
今を生きる ことで 熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
これは、アンパンマンの主題歌の歌詞なのですが、私は初めてTVのテロップでこの歌詞を読んだとき、「なんだかすごい、いい詩だなぁ〜!」と、思わず胸が熱くなり、感動してしまいました。
この歌はアンパンマンの生みの親でもある“やなせたかし”さんが作詞したものらしいのですが、なんと彼は漫画家に限らず作詞家としても才能がある方で、私たちが子供のころによく歌っていた『手のひらを太陽に!』という歌も(最近知ったのですが)、彼の作詞した歌なのです。
息子がアンパンマンのファンになるまでは、まったく興味がなかったのですが、息子とアンパンマンを見て、時々、途方もなく感動したり、時にはバカみたいですが感極まって泣いたりしています。(笑)
いろいろなアニメが多い中で、子供たちはなぜアンパンマンを選ぶのか?自分で見るまではよく分かりませんでしたが、アンパンマンのストーリーにこめられた作者の熱い思いや理念が子供の心をもつかむのだと考えさせられました。
アンパンマンを見ているとなんとなく宮沢賢治の“雨にも負けず. 風にも負けず. 雪にも夏の暑さにも負けぬ ... 苦にもされず. そういうものに. わたしは. なりたい”を思い出し『宮沢賢治の世界だ〜』と感心しています。
どんな苦難にも明るく元気い挑み、どんな敵にも果敢に立ち向かい、おなかをすかせた人がいたら自分の顔(アンパン)部分を割って食べさせる。ヒーローとは、けっしてかっこよいだけでなく、悪に負けない強い精神力と勇気、優しさの大切さを子供たちに毎回毎回語りかけてくれています。まるで、『将来壁にぶつかったときに、アンパンマンの仲間たちみたいに勇気を持って乗り越えてくれ!』と、声援を送ってくれているようです。
先日、NHKスペシャルで「マネー資本主義」<金融危機はなぜ起きたのか>という番組を見ました。私はその中でリーマンブラザースの地位を築き、今では退いた方(だったと思いますが)のインタビューがとても印象的で心に残りました。「近年、多くの人間に会ったが『社会のために仕事をしている』という人はひとりもいなかった。みんな自分のお金をふやすことしか考えていない人ばかりで、尊敬できる人は、その外(金融界の)にいた」と。(“その外”にいたと聞いて、少し救われました)
生きていく上でお金は一番の目的ではありません。しかし、大人になり、自立するとは仕事をし、収入を得て、生計を立て、家族を養い、支えあって生きていくことで、お金を稼ぐことは不可欠です。しかし、人間の欲は果てしなく、留まるところを知りません。
いくらのお金と引き換えに自分の正義や理念を売れるのか?お金を沢山持つことと、正義や理念を持って生きること、どちらも過度に偏ると何事もバランスが崩れてしまうのかもしれません。
人生は常に選択の連続です。何が正しく、何が間違っているのか、何がよくて、悪いのか?それがずっと過ぎ去ってから分かることも多くあります。ときに、判断に苦しんだ時に信念や正義感が自分らしさの選択の道しるべ役になってくれるのかもしれません。時に選択にも勇気が要ります。人生は全てトレードオフでそのバランスをうまくとりながら生きていくことなのかな?なんて思います。
週末は、のんきに子供と一緒にアンパンマンのうたを絶唱していました。

アンパンマンの歌詞を口ずさむたびに、生きる喜びとはいったいどういうことなのかを個人として、社会人として、母親として考えさせられます。
短く限られた人生の中で、いったい自分はなにを残せるのか?残念ながらお金でないことは確かです。。。


