実は、先週末に車で信号待ちをしているところを後続車にぶつけらる事故に見舞われました。私と助手席の主人は、首を痛め、後部座席に乗っていた義母(主人の母)は、もともと心臓が悪く、そんな事故に遭ったために急に血圧が上がってしまったのか、未だに体調がすぐれません。
すぐに警察を呼び、警察の現場検証を終えて、警察の指示に従い みんなで病院へ向かいました。
また、翌日は事情聴取のためにみんなで警察の交通課へ行きました。
こちらが被害者のせいか、私が想像していた怖い警官のイメージではなく交通課の方はとても優しくて、オヤジギャグなんかも飛び出し、和やかなムードで聴取は終わりました。
しかし、私一人の聴取で3時間近くかかり、とてもびっくりしてしまいました。
(まとめて3人は出来ないからと、義母は後日になってしまいました)
たまたま、家族4人(うち幼児1名)が乗り合わせていたため、大人3名分の調書を違う警官が作成しなければならず、夫々の調書の整合性を取る必要があるので、それらを確認しながら進めるため、時間がかかるようでした。
例えばこんな感じ。

警官A(私の調書を担当した警官)
「えーっと、お名前は?」
私 「浅井満知子です」「浅い深いの浅に、井戸の井です」
警官A「はい。ご主人のお名前は」
私 『○○○○です』
警官A 「えーっと、漢字はどう書くんですか?」
私 「ちょっと難しい東洋漢字にない字を使うんですが、姓は○○と書きます」
警官A「えっ、○○ってどんな漢字?」
*これとまったく逆の質問がすぐ隣のデスクでもされています。
警官B(主人の調書を担当した警官)
 「これこれ、こんな難しい漢字を書くわけよ」
警官A 「へー、これで○○と読むんだー。。。あれ、目白通りで事故って?明治通りで事故が起きたんですよね!?」
私「はい、明治通りで事故が起きました。」
警官B 「ちがうよ、目白通りに向かう明治通りでって書いてあるだろー」

そんな調子で、みんなで確認をしながら進むので、なかなかA4 で1枚の調書でも夫々すぐに終わらないわけです。
特に、私を担当した若いおまわりさんは年配のおまわりさんに最終的に承認をもらわなければいけない分、その都度、内容の確認をとりながらなるべく後の修正を最小限に留めたいのか、そのためなかなか進みません。また彼だけはPCで調書を作成しているため、漢字が出てこないとかでなにかと手間がかかるわけです。そのため、私は主人よりも更に1時間多く調書の時間に拘束され3時間近くかかってしまったわけです。
ようやく終わったかと思ったら、若手のおまわりさんはフロッピーを机の引出しからとり出して、それに保存して、PCからそれを抜き出し、また別のデスクのPCを立ち上げそこでプリントして年配の警官にチェックしてもらっていました。

私は思わず『久しぶりにフロッピーを見たなぁ。。。』とボーっと思いつつ『えっ!いまどきイントラが構築なされていないわけ?なんだかすごく原始的!』そんなことを考え始めたら『だいたい、プリントして上司に確認するのではなく、LANで繋がっていればプリント前に確認をして最終完成したファイルをプリント・ファイリングすればいいのに、既に修正、確認と3枚もプリントしてもったいないじゃない!税金の無駄遣いだっーー!』とか『例えば、名前、住所、車種、事故当時の場所など基本の情報は一人が入力して、それを全員で共有するようにすればいいのに!』なんて、小姑のごとく目をキョロキョロ  させながら意地悪く観察していました。

思わずA&Peopleのお客様でシステムインテクレーションの会社に『ぜひ、警視庁にコスト削減のためのシステム構築のご提案をしていただけませんか?』とご連絡したい衝動に駆られました。もっとピックリしたのは、合計3人の警官が我々の担当をしてくれたのですが、3人目の人は私の隣のデスクで、PCに向かって黙々と作業をしているので何をしているのかとチラッとディスプレイを覗き込むと、MS-Dos のような真っ暗な画面での描画ソフトで一生懸命、事故の遭った現場の地図と車の絵(単に長方形で描くらしい)を描いているようですが、そのソフトがまったく使えないソフトで全然描画が進みません。1時間近くたっているのに画面には横線が4本しか描かれていません。私は思わず彼の手元の手描きの下絵と照合して、どうやらその4本線が明治通りの4車線であることが想像できました。彼はこれから、もう一本横線を引いた後に、たて線のモードにきりかえ目白通りの縦5本線を描こうとしている模様でした。
私は首の痛みよりもひどいめまいに襲われ『いったい何十年前のソフトを使ってるのかしら?』と頭がくらくらしちゃいました。今の時代、ネットから地図だって簡単に取り込めるし、有料になるけれど地図情報だってあるし、描画ソフトだって簡単に描けるソフトが沢山出回っているのに、こんなひどいソフトじゃ、この先、何十時間かけて完了するのかと思うと、税金の無駄遣いよりも警察の人たちに同情してしまいました。
彼らもきっと不便さを感じているのでしょうし、トップの警視庁が指定したソフトしか使用できないのでしょう。Windowsのバージョンも低いものを使っているようです。はたまた『ASPのサービスをしているお客さんに電話して、ぜひ警視庁に、、、、』なんて、事故に見まわれた不愉快さより、そんなことばかり気になって、歯がゆさを感じました。

本来、コンピュータを導入することで便利さが享受されるはずが、使い方や運用を誤ると返ってアナログよりも不便になることが多々あります。また、導入期には、多くの時間を割いて操作方法とその教育に時間が取られます。
PCを使い慣れない年代の人口が多い職場などだとせっかくの便利な代物も不便なものになってほこりをかぶるということにもなりかねませんし、今回の件で言うと紙の調書とPC上でデータの調書とのダブルスタンダードが横行してしまうと、ただ一人に一台パソコンを配布したところで、あまり高い成果が期待できないと思いました。
そもそも、何のためにPCが一人一台配布されているのか、その目的も私の見た状況下では理解できませんでした。
PCもさることながら、使いにくいお仕着せのソフトを強制使用させられることほど作業効率が落ちることはありません。まさに、彼らはそうした状況に陥っている様子でした。
多分、配布に際して『目的、設計、運用、教育、データ管理、セキュリティ』などをしっかり踏まえた上での導入ではないことが推測されました。きっとどこかのパソコンメーカーが落札して、大量のノートPCを納品・搬入・設置して終わっている感じで、現場では便利さや効率化といった目に見える効果などまったく享受できていない状況です。
唯一若手のおまわりさんは得意そうにキーボードをたたき、年配のおまわりさんにブラインドタッチを見せびらかして優越感に浸っているのか、なんだかキーボードをたたく音もやけに大きくて楽しそうでした。

たまたま今回、事故に遭遇して警察の交通課の中を覗き見ましたが、交通課に限らず、捜査課や国際テロ対策課などはいったいどんな状況なのだろうか?と、ちょっと不安がよぎりました。

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