TOP>2008年12月
なんだか感動が収まらなくて
まだ心が震えている。
私の父は定年退職をして数年が経っているけれど。
テレビで日本レコード大賞が放送されているこの瞬間
『襟裳岬』が思い出の曲だという。
父の仕事の思い出話はいくつか聞いたけれど
今日聞いた話は初めて聞く内容で
父の、ビジネスマンとしての心意気や生き様を垣間見せてもらえたと思う。
私の父は、現役で働いている頃、家で仕事の話を一切しない人だった
子供の頃の私の父に対する印象は『いつもいない。休みの日は寝ている』
『顔を会わせると、うるさいことを言われる』といった
父を尊敬するなんて、程遠い世界だった。
でも、その表側(父のビジネスの世界)で大変な苦労があったなんて
容易に想像できなかった。
正直、父のことは大嫌いだったから。
そんな父に対する私の見方や気持ちが変ってきたのは
20歳に新卒で就職をして初めて給料を手にした時から少しずつ。
でも、その頃に感じた『働くこと』の実感は本当にちっぽけで。
最近、父がぽつりぽつりと話してくれる『あの頃』の経験の貴重さや凄さを心から尊敬するのである。
今でも多くを語らない父だけど、お酒が入ると少しだけ仕事人だった頃の話をしてくれる。
今日の父の話は、本当に感動的でとても感慨深いものだった。
父はずっと営業マンで。私が子供の頃は、どんな苦労をしていたのかなんて皆目見えなかったけれど。
一言で言えば、今まで取り引きのなかった大手企業と取り引きができるようになった話なのだが。
そうなるまでの父の考え方や姿勢が素晴らしいのだ。
娘の私が父を素晴らしいというのはちょっと表現が違うのだけれど、
なんていうか、本当に心が揺さぶられた。
『襟裳岬』はその、父が親しくしてもらった取引先の方の18番だったそう。
父が最後に一言「営業をしていると何百人、という人に会うけれど、こういう付き合いを大切にしなさいよ。こういう付き合い方もできるんだよ、と伝えたかった」
プロの極意をひとつ教わった。
ありがとう、お父さん。
ありがとう、日本レコード大賞『襟裳岬』